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2024.6.28

遺言能力鑑定

【医師が解説】認知症受診のタイミングは?|遺言能力鑑定

認知症かもしれないと思った時に受診するタイミングはいつがよいのでしょうか? 早期に受診して治療を行うと、認知症の進行を遅らせることも可能です。

 

しかし、認知症の患者さんは病識が無いため、受診を嫌がるケースは珍しくありません。このため受診が遅れてしまうこともしばしばあります。

 

本記事は、認知症患者さんが受診するべきタイミングを知るヒントとなるように作成しています。

 

 

最終更新日:2024/6/30

 

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認知症受診のタイミングとは

認知症の初期症状が現れた

自分の親や親族が認知症かもしれないと感じ始めたら、医療機関を受診するタイミングでしょう。認知症の初期症状として、以下のようなものがあります。

 

  • 物忘れがひどくなる
  • 以前できていた仕事が正しくできなくなる
  • 話を理解できなくなる
  • 身の回りの整理整頓ができなくなる

 

 

<参考>
【医師が解説】認知症の初期症状について知ろう|遺言能力鑑定
【医師が解説】認知症のテストと自己チェック法|遺言能力鑑定

 

 

家族や周囲の人が心配するようになった

前述のような症状が目に付くようになると、家族や周囲の人が心配するようになります。その結果、ご本人を説得して医療機関を受診することも多いです。

 

 

日常生活に支障が出るような症状がある

認知症の初期症状の中には、身の回りの整理整頓ができなくなったり、性格が変化して抑うつ状態になったり、逆に怒りっぽくなったりするケースがあります。

 

このような状態を放置すると、ゴミ屋敷になったり社会から孤立するので、医療機関を受診するべきタイミングと言えます。

 

 

症状が進行しているように感じる場合

物忘れや日常生活に支障が出る症状が進行しているように感じ始めたら要注意です。認知症は早期に治療すると進行を遅らせることができるので、受診するタイミングでしょう。

 

 

他の病気の可能性を除外するために

認知症で多いのは、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症です。しかし、これら以外にも認知症をきたす原因として、以下のような脳疾患があります。

 

  • 特発性正常圧水頭症
  • 慢性硬膜下血腫
  • 脳腫瘍
  • 大脳皮質基底核変性症
  • 進行性核上性麻痺
  • クロイツフェルト・ヤコブ病

 

 

症状だけでアルツハイマー型認知症と見分けることは難しいので、画像検査などで診断する必要があります。これらの脳疾患は治療可能なものもあるので早期に受診することが望ましいです。

 

 

<参考>
【医師が解説】認知症の画像所見とは?|遺言能力鑑定

 

 

3 generation family lying on the floor

 

 

受診すべき具体的な状況や症状

記憶力の低下や物忘れの増加

記憶力の低下や物忘れの増加の具体的な症状には、以下のようなものが挙げられます。歳のためだと思わず、認知症かもしれないと気付く必要があります。

 

  • 数時間前のことを忘れる
  • 同じことを何度も繰り返す
  • よく忘れ物や紛失をする
  • 人や物の名前を忘れる

 

 

日常生活の動作や判断能力の低下

理解力や判断力が低下して、仕事の段取りが悪くなって時間がかかるようになったり、以前できていた仕事が正しくできなくなるケースがあります。このような場合には早期に受診するべきでしょう。

 

 

言語やコミュニケーションの困難

認知症では、会話の中で人や物の名前が出にくくなったり、テレビ番組の内容や人の話が理解できなくなるケースがあります。会話やコミュニケーションの困難さが目立つようになれば受診した方がよいでしょう。

 

 

意欲や関心の低下

認知症では、活動的だった人が抑うつ状態になったり、集中力が低下したりして、うつ病に似た症状をきたすケースがあります。

 

うつ病では、その症状自体を悩みますが、認知症は病識が乏しいため、抑うつ状態や集中力低下を否定するケースが多いです。

 

 

自己管理能力の低下

季節や状況に合った服装の選択ができなくなったり、食事中に食べ物をこぼすなどの自己管理能力の低下が目に付くようになれば、受診するタイミングでしょう。

 

 

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受診のタイミングに迷ったら

医師や専門家に相談する

認知症の診断技術の進歩によって、初期段階でも診断が可能となりました。認知症の疑いがある場合は、できるだけ早い段階で医療機関を受診することが大切です。

 

認知症の種類によっては、薬や手術で進行を遅らせたり、症状を改善したりすることができるからです。早期診断と早期治療で認知症の進行を抑えて、家族の負担軽減にもつなげましょう。

 

 

家族や友人と話し合う

認知症の人は症状に自覚が無いため、自発的に医療機関を受診する可能性が低いです。このため、本人と家族や友人が話し合って、医療機関を受診するように勧める必要があります。

 

 

病院やクリニックの受診案内を確認する

認知症診療を売りにしている病院やクリニックは多いです。HPなどで受診案内などで、その医療機関の実績を確認しましょう。

 

 

認知症の専門機関の利用を検討する

医療機関を受診するのであれば、認知症外来などを設置している専門機関が望ましいです。認知症専門医が外来担当しているのかも確認しましょう。

 

 

定期的な健康診断を受ける

認知症のリスクファクターに、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病があります。これらの疾患に罹患してると認知症を発症しやすいです。定期的な健康診断を受けて生活習慣病を予防しましょう。

 

 

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認知症と診断されて相続争いが起こったら

 

もし、認知症と診断されると、相続時に困るケースが多いです。親の遺言能力が有るか否かをめぐって相続争いが発生するかもしれません。

 

そのような時には、医学的に親の遺言能力有無を鑑定できる遺言能力鑑定が有用です。遺言能力鑑定については、以下のリンクを参考にしてください。

 

 

 

 

testamentary capacity

 

 

まとめ

 

早期に受診して治療を行うと、認知症の進行を遅らせることも可能です。しかし、認知症の患者さんは病識が無いため、受診を嫌がるケースが珍しくありません。

 

一般的に認知症で医療機関を受診するタイミングは以下のごとくです。

 

  • 認知症の初期症状が現れた
  • 家族や周囲の人が心配するようになった
  • 日常生活に支障が出るような症状がある
  • 症状が進行しているように感じるようになった
  • 他の病気の可能性を除外するため

 

 

物忘れがひどくなる、日常生活の動作や判断能力が低下してきた、会話がうまくできなくなってきた、意欲や関心が低下している、自己管理能力が低下してきたら、医療機関を受診するべきでしょう。

 

もし、認知症が悪化して相続時に困ったら、遺言能力鑑定が遺言能力の証明に有効な手段となり得ます。ご興味があれば、お問合せフォームからご連絡下さい。

 

 

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