捻挫や靭帯損傷は、交通事故などの外傷でよく聞く傷病名です。例えば、足関節捻挫と足関節靭帯損傷の違いは何なのでしょうか。
本記事は、捻挫と靭帯損傷の違いを理解するヒントとなるように作成しています。
最終更新日: 2024/5/13
Table of Contents
捻挫とは
捻挫とは、関節に外部から強い力がかかることで、靭帯、関節包(関節を構成する膜)、関節軟骨などが傷ついた状態を指します。
足首、足、手首、手、指、肩、膝など、体のどの関節でも捻挫は起こり得ます。捻挫の原因は、転倒、激しいスポーツでの接触、交通事故などがあります。
靭帯損傷とは
関節は、ヒモ状の組織である靱帯によって骨同士が結ばれており、関節の過度なズレや過剰な動きを防ぎます。
しかし、激しいスポーツ、転倒、交通事故などによって靭帯に大きな負荷がかかると、部分的または完全に切れてしまうことがあります。この状態を靭帯損傷と呼びます。
捻挫と靭帯損傷の違い
捻挫と靭帯損傷は同じ病態を指すケースが多いですが、厳密には捻挫の中に靭帯損傷が含まれます。つまり、 捻挫 = 靭帯損傷 + その他の外傷 という関係が成り立ちます。
捻挫や靭帯損傷の具体的例
捻挫や靭帯損傷は、全身のさまざまな部位に発生します。以下に、弊社コラムのリンク先を記載いたします。
肩関節
手関節
股関節
膝関節
- 【医師が解説】膝前十字靭帯損傷(ACL損傷)の後遺症|交通事故
- 【医師が解説】後十字靭帯損傷(PCL損傷)の後遺症|交通事故
- 【医師が解説】膝内側側副靭帯損傷(MCL損傷)の後遺症|交通事故
- 【医師が解説】半月板損傷が後遺障害認定されるポイント|交通事故
足関節
脊椎(背骨)
捻挫でも病院に行くべきか?
靭帯損傷であれば病院に行くべきですが、捻挫であれば病院に行くか否かは微妙だと思いがちです。しかし、一般の方では、靭帯損傷を合併しているか否かを判断できません。
靭帯損傷を放置すると、痛みや腫れなどの後遺症が残る可能性があります。したがって、捻挫だと思っても、医療機関を受診する方が無難です。
尚、交通事故では受傷してから3日以内に受診していないと、後遺障害に認定される可能性が著しく低下します。自賠責保険の後遺障害認定の観点では、交通事故に遭ったらすぐに医療機関を受診する必要があります。
<参考>
【医師が解説】捻挫でも病院に行くべきか|交通事故の後遺障害
交通事故で受傷した捻挫や靭帯損傷でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。
まとめ
捻挫と靭帯損傷は同じ病態を指すケースが多いですが、厳密には捻挫の中に靭帯損傷が含まれます。つまり、 捻挫 = 靭帯損傷 + その他の外傷 という関係が成り立ちます。
靭帯損傷を放置すると、痛みや腫れなどの後遺症が残る可能性があります。捻挫だと思っても、医療機関を受診する方が無難です。
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