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2022.4.2

画像鑑定

【医師が解説】画像鑑定が交通事故の異議申立てで効果的な理由

交通事故で後遺症が残存したにもかかわらず非該当になった場合には異議申立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが、医師によって作成される画像鑑定報告書です。
 
本記事は、画像鑑定を理解することで、交通事故の後遺症が等級認定されるヒントとなるように作成しています。
 

交通事故で使用する画像鑑定とは

feature of medical appraisal
 
交通事故の異議申立てでは、新たな医証の添付が必要です。被害者請求で使用した医証のみを提出しても実質的にはほぼ審査されないため、等級認定結果が覆ることはほとんどありません。
 
新たな医証とは、画像検査や医師が作成する各種診断書を指します。被害者の陳述書は新たな医証には該当しないことに注意が必要です。よく本人陳述書のみ添付して異議申立てする事案を見かけますが、ほぼ意味の無い行為と言えます。
 
主治医によって作成された診断書や意見書は最も説得力があるため推奨されます。しかし診断書はともかく、意見書まで作成してくれる主治医はあまり居ません。
 
ただでさえ日常診療は多忙を究めるのに、意見書などのややこしい医証を作成する時間など全く無いというの実情です。
 
このため、主治医ではない第三者の医師による意見書や画像鑑定報告書の取り付けを検討することになります。
 
意見書と画像鑑定は、両方とも医師が作成する医証ではあるものの、その内容はずいぶん異なります。意見書は画像所見だけではなく、身体所見や臨床経過から後遺症の存在を説明します。
 
一方、画像鑑定は施行した画像検査の所見と後遺症との関連性を述べます。症状と関係のある画像所見を箇条書きに記載する形式なので、ボリュームは画像鑑定は意見書よりもかなり少ないです。
 

交通事故おける画像鑑定のメリット

画像鑑定のメリットは、意見書と比べて安価なことでしょう。画像鑑定が安価な理由は、医師にかかる負担が少ないからです。安価だからと言って画像鑑定の効用が意見書に劣るとは一概には言えません。
 
その理由は、多くの事案では画像所見が等級認定の鍵となっているからです。このように画像所見の有無が理由で等級認定されなかった事案では、画像鑑定は大きな効力を発揮します。
 
特に14級9号の神経障害が目線の事案では、画像鑑定のコストパフォーマンスが際立ちます。画像所見を簡潔に記載しているだけの画像鑑定報告書であっても、等級認定のための大きな材料になるからです。
 
もちろん記載内容が更に多い意見書は、画像鑑定よりも効果的であることは論を俟ちません。しかし通常の事案では意見書までは不要なことが多いです。意見書はややオーバースペックと言えるでしょう。
 
medicalimage
 

画像鑑定を依頼する際の注意点

このように意見書と比べて価格面で優位性の高い画像鑑定ですが、メリットばかりではありません。画像鑑定だけでは不充分な事案として、等級が認定されなかった理由が画像所見ではないケースが挙げられます。
 
たとえば、肘関節や肩関節などの可動域制限では有意な画像所見は無いことが多く、傷病名や臨床経過が関節機能障害に大きな影響を及ぼします。
 
このような事案では、いくら画像鑑定で所見を述べても等級が認定されません。可動域制限が残存した理由を、臨床経過や身体所見から説明する必要があります。これに対応できるのは意見書しかありません。
 
画像鑑定はあくまでも画像所見が後遺症の原因を説明できる事案に限られます。画像鑑定と意見書のどちらを選択するのかの見極めが等級認定のために重要なのです。
 

画像鑑定では自賠責認定基準の熟知が必須

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ここまで述べてきたように、個々の事案毎に画像鑑定で問題ないのか、もしくは意見書まで必要なのかを適切に判断する必要があります。判断するポイントは想定した等級が認定されなかった理由が画像所見の解釈にあるのか否かです。
 
ただし、等級通知書に記載されている理由はほとんど定型文なので、額面通りに受け取れない事案が多いのが悩ましいです。想定した等級が認定されなかった本当の理由を類推するには、自賠責認定基準の充分な理解が必要です。
 
画像所見が原因なのか、もしくは他に理由があるのかを的確に判断しましょう。もし想定した等級が認定されなかった理由が判然としない場合は、まずその調査を行う必要があります。
 
さらに画像鑑定を行う医師も自賠責認定基準を知っている必要があります。さもなければ画像鑑定で記載する内容がピンボケしてしまい、効果的な医証とならないからです。
 
しかし、自賠責認定基準を熟知した医師はほとんど存在しないのが実情です。弊社では、専任の所属医師全員が自賠責認定基準を熟知しています。もしお困りの事案があれば、気軽にご相談いただければ幸いです。
 

画像鑑定で異議申立てして等級認定された事例

眼窩吹き抜け骨折で12級13号が認定

  • 被害者:30歳
  • 傷病名:眼窩吹き抜け骨折
  • 初回申請:14級9号
  • 異議申立て:12級13号(局部に頑固な神経症状を残すもの)
  • コメント:バイク乗車中に自動車と衝突して受傷しました。画像上で神経管周囲にfree airを認めたため、大学の耳鼻科医師(助教)による画像鑑定報告書を添付して異議申立てしたところ、12級13号が認定されました。

 
blowoutfracture
 

頸椎捻挫で14級9号が認定

  • 被害者:51歳
  • 傷病名:頸椎捻挫
  • 初回申請:非該当
  • 異議申立て:14級9号
  • コメント:自動車停車中による追突されて受傷しました。初回申請が非該当だった段階で、弊社が相談を受けました。頚椎MRIでは多椎間で椎間板の変性を認めました。画像鑑定報告書を作成して異議申立てしたところ14級9号が認定されました。

 
MRI of the cervical spine
 

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