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脳挫傷はどんな症状?重症度による違いも解説|交通事故の後遺障害

交通事故や転倒など、突然の衝撃によって発生することがある「脳挫傷」。頭を強く打ったあと、意識がぼんやりする、頭痛が続く、吐き気がある。こうした症状が現れたら、脳挫傷のサインかもしれません。

 

しかし、脳挫傷は外からでは分かりにくく、症状も重症度によってさまざま。軽度のものから命に関わる重度のものまであるため、正しい知識と早期対応が非常に重要です。

 

本記事では、脳挫傷の一般的な症状から重症度別の違い、初期対応や後遺障害のポイントまでを分かりやすく解説しています。ご自身や大切な人を守るために、ぜひ参考にしてください。

 

 

最終更新日: 2025/4/19

 

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脳挫傷の症状とは?

 

脳挫傷は、頭部への強い衝撃により脳組織が損傷して、出血や腫れを引き起こした状態です。主な症状は以下の通りです。

 

  • 頭痛
  • 吐き気
  • めまい
  • 意識障害
  • けいれん
  • 運動麻痺
  • 言語障害

 

 

脳挫傷の症状は損傷の程度や部位によって異なります。また、高齢者では、症状が遅れて現れることがあり、注意が必要です。​

 

 

脳挫傷の重症度による症状の違い

軽度の脳挫傷で見られる症状

軽度の脳挫傷では意識障害が無いケースもあり、頭痛、めまい、吐き気、記憶障害、注意力低下などの症状が現れる可能性があります。

 

​これらの症状は、受傷直後だけでなく、数日から数週間後に現れることもあるため、注意が必要です。​

 

 

中程度から重度の症状の違い

中程度から重度の脳挫傷では、意識障害が長引き、けいれん、運動麻痺、言語障害、記憶障害などの深刻な症状が現れます。

 

​特に重度の場合、脳の出血や腫れが進行して、脳ヘルニアを引き起こす可能性があり、生命に関わる危険性もあります。

 

 

特に注意すべき身体的症状

脳挫傷後に特に注意すべき身体的症状には、意識の混濁、持続する頭痛、嘔吐、手足のしびれや麻痺、視覚や聴覚の異常などがあります。​

 

これらの症状は時間が経過してから現れることもあり、見過ごされがちですが、脳の損傷が進行している可能性があるため、早急な医療機関の受診が推奨されます。

 

 

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脳挫傷を知ろう!基本概念と原因

脳挫傷の定義と発生メカニズム

脳挫傷は、外部からの強い衝撃により脳組織が損傷して、出血や腫れを引き起こす状態です。​主に交通事故や転倒、スポーツ中の事故などで発生します。

 

脳が頭蓋骨内で急激に動くことで、脳の表面や深部に損傷が生じます。​損傷部位や程度により、症状や後遺症が異なります。​

 

 

応急措置が必要な症状の見極め

脳挫傷が疑われる場合、以下の症状が現れた際は、脳の損傷が進行している可能性があるため、迅速な医療機関の受診が必要です。​

 

  • 意識の混濁や喪失
  • 持続する激しい頭痛
  • 嘔吐
  • けいれん
  • 手足の麻痺やしびれ
  • 視覚や言語の障害

 

 

重症度別の治療法

脳挫傷の治療は、損傷の重症度に応じて異なります。​軽度の場合は安静や経過観察が中心となりますが。

 

中等度から重度の場合は、脳圧の管理や出血の制御、必要に応じて外科的手術が行われます。

 

​また、後遺症のリハビリテーションも重要で、専門的な医療チームによる継続的な治療が必要です。

 

 

 

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脳挫傷の後遺症

 

脳挫傷は、頭部への強い衝撃により脳組織が損傷して、さまざまな後遺症を残す可能性があります。​主な後遺症として、以下が挙げられます。

 

 

 

​これらの症状は、日常生活や社会復帰に大きな影響を及ぼす可能性があります。​交通事故で受傷した脳挫傷では、後遺症の程度や種類に応じて後遺障害が認定されて、補償や支援を受けることが可能です。

 

 

交通事故で受傷した脳挫傷の後遺障害等級

 

交通事故で受傷した脳挫傷による後遺症は、自賠責保険から後遺障害に認定される可能性があります。後遺障害等級の詳細は、こちらのコラム記事を参照してください。

 

 

 

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脳挫傷の後遺障害認定ポイント【弁護士必見】

 

交通事故で受傷した脳挫傷の後遺障害認定ポイントは、対象となる後遺障害毎に異なります。以下のそれぞれのコラム記事を参照いただければ幸いです。

 

 

 

交通事故で受傷した脳挫傷の後遺障害認定でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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交通事故による頭部外傷の後遺障害認定で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、交通事故で受傷した頭部外傷の後遺症が、後遺障害に等級認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング®

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニング®は、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニング®の有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニング®を承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

<参考>
【等級スクリーニング®】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

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医師意見書

 

医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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交通事故による脳挫傷の後遺障害認定でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害認定で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

 

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尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

弊社は、電話代行サービスを利用しているため、お電話いただいても弁護士紹介サービスをご提供できません。ご理解いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

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脳挫傷で後遺障害認定されると損害賠償金を請求できる

 

交通事故による脳挫傷の後遺症が、後遺障害に認定されると、後遺障害慰謝料と後遺障害逸失利益を請求できます。

 

 

交通事故による脳挫傷の後遺症の後遺障害慰謝料とは

交通事故による脳挫傷の後遺症が残った精神的苦痛に対する補償金です。後遺障害慰謝料は、下の表のように後遺障害等級によって異なります。

 

 

後遺障害等級

後遺障害慰謝料

1級

2800万円

2級

2370万円

3級

1990万円

4級

1670万円

5級

1400万円

6級

1180万円

7級

1000万円

8級

830万円

9級

690万円

10級

550万円

11級

420万円

12級

290万円

13級

180万円

14級

110万円

 

 

交通事故による脳挫傷の後遺障害慰謝料の相場は?

交通事故による脳挫傷の後遺障害慰謝料は、後遺障害等級によって異なります。例えば、9級の場合は約690万円、7級は約1000万円、5級は約1400万円、3級は約1990万円、2級は約2370万円、1級は約2800万円となります。

 

また、近親者の慰謝料として数百万円程度が加算されることがあります。さらに、1級や2級の場合には将来の介護費として数千万円から1億円を超える額が認められることがあります。

 

このように、交通事故による脳挫傷の後遺症の後遺障害慰謝料は等級によって大きく異なり、適切な後遺障害等級を獲得することが重要です。

 

 

交通事故による脳挫傷の後遺障害逸失利益とは

交通事故による脳挫傷の後遺症が残ると、労働能力が低下してしまいます。労働能力が低下したために失うであろう収入の不足分に対する補償金です。

 

後遺障害逸失利益は、交通事故被害者の年収、年齢をベースにして、後遺障害等級に応じた労働能力喪失率と労働能力喪失期間で決まります。後遺障害逸失利益は、以下の計算式で算出されます。

 

 

基礎収入×労働能力喪失率×労働能力喪失期間に対するライプニッツ係数

 

 

脳挫傷の後遺障害逸失利益の相場は?

逸失利益は、後遺障害等級によって異なります。一般的に、後遺障害等級が高いほど逸失利益の金額も高くなります。

 

例えば、1級の後遺障害の場合、逸失利益は約1億円前後となる可能性があります。一方、9級の場合は約1000万円程度のケースが多いです。

 

後遺障害逸失利益の金額は、被害者の年収や年齢、労働能力喪失率などによっても大きく変動します。

 

 

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脳挫傷の症状でよくある質問

脳挫傷のサインは?

脳挫傷の主なサインには、持続的な頭痛、嘔吐、意識の混濁、けいれん、手足のしびれや麻痺、視覚や言語の障害などがあります。​これらの症状が現れた場合、速やかに医療機関を受診することが重要です。 ​

 

 

頭をぶつけて脳挫傷になったらどうなる?

交通事故などで頭部への強い衝撃で脳挫傷が発生すると、脳組織が損傷して、出血や腫れを引き起こします。

 

​出血や腫れのために、意識障害、けいれん、運動麻痺、言語障害などの深刻な症状が現れる可能性があります。​

 

受傷後は症状が進行する可能性もあるため、早急な医療機関の受診が必要です。 ​

 

 

たんこぶは脳に影響しますか?

たんこぶ(皮下血腫)は、頭部を打撲した際に皮膚の下に血液が溜まることで生じます。​通常、たんこぶ自体は脳に直接的な影響を与えるものではありません。​

 

しかし、頭部外傷後に頭痛が強くなる、嘔吐を繰り返す、意識がもうろうとするなどの症状が現れた場合は、脳内出血などの可能性があるため、速やかに医療機関を受診することが重要です。

 

 

 

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まとめ

 

脳挫傷は、交通事故や転倒などで頭に強い衝撃を受けたときに、脳が傷ついて出血や腫れが起こるけがです。

 

症状は軽い頭痛から、意識がなくなったり、体が動かなくなったり、言葉がうまく話せなくなることもあります。

 

とくに高齢の人では、しばらくしてから症状が出ることがあるので注意が必要です。

 

重いけがになると命に関わることもあるため、少しでもおかしいと感じたらすぐに病院で診てもらうことが大切です。

 

交通事故で受傷した脳挫傷の後遺障害認定でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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