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2022.12.27

自賠責実務

【医師が解説】後遺障害認定には小さなデメリットあり|交通事故

交通事故で負ったケガで後遺障害認定を受けることにデメリットはあるのでしょうか。結論から申し上げると、小さなデメリットがひとつだけあります。

 

本記事は、年間1000例の交通事故事案を取り扱っている整形外科医師が、後遺障害認定のデメリットについて説明しています。

 

 

最終更新日:2024/4/20

 

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後遺障害認定の小さなデメリットとは?

 

交通事故で後遺障害に認定されるデメリットはほとんどありません。しかし、唯一と言って良いデメリットは、症状固定後は治療費(入通院慰謝料)を受け取れなくなることでしょう。

 

交通事故で負ったケガは、いつまでも治療を続けることはできません。症状が無くなれば治療終了ですし、症状が残っていても治療効果が見込めなくなれば症状固定となります。

 

症状固定後は治療費を受け取れなくなります。このため、症状固定後にも治療を継続する場合には、自分の健康保険を使用することになります。

 

ここでお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、症状固定=後遺障害認定ではありません。交通事故で負ったケガの治療にはいつか終わりが来ます。

 

治療を終了するのは、症状が無くなって治癒した時か、治療効果が見込めなくなって後遺症として症状固定する時です。

 

つまり、後遺障害に認定されること自体のために治療費を受け取れなくなるのではなく、症状固定した結果として治療費を受け取れなくなるのです。

 

症状固定する時期は必ずやってきます。このため、実質的には後遺障害認定のデメリットは無いと言えます。

 

 

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後遺障害認定のデメリットに対する誤解

後遺障害認定で日常生活のデメリットはあるのか

自賠責保険で後遺障害に認定されても、日常生活でのデメリットは無いです。もちろん、交通事故によるケガで残った後遺症による不便さはあります。

 

しかし、後遺症で発生する日常生活の不便さは、後遺障害の認定と何ら関係ありません。後遺障害認定を受けて、適正な補償を得ましょう。

 

 

後遺障害認定で仕事上のデメリットはあるのか

それでは、後遺障害認定を受けることによって、仕事上のデメリットはあるのでしょうか。結論から申し上げると仕事上のデメリットも無いです。

 

自賠責保険で後遺障害に認定されても、障害者手帳を交付されたり、外部に公表されません。後遺障害認定は後遺症に対する補償の目安に過ぎないからです。

 

このため、後遺障害に認定されたことは職場の人も知り得ず、当然のごとく仕事に悪影響を与えることもありません(後遺症そのものによる悪影響はあり得ます)。

 

 

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後遺障害認定に大きなデメリットは無い

 

ここまで後遺障害認定のデメリットに対する誤解を説明してきましたが、結論的には、後遺障害認定に大きなデメリットはありません。

 

このため、交通事故によって後遺症が残ったら、全力で後遺障害が認定されるように対策する必要があります。

 

しかし、交通事故の後遺障害が認定される可能性は、たった5%程度しかありません。後遺障害認定にはデメリットは無いことを念頭に置いて、周到に準備を進めましょう。

 

 

<参考>
【医師が解説】交通事故の後遺障害|認定確率を上げるポイント

 

 

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Traffic accident patient

 

 

【弁護士必見】後遺障害認定のためのリンク集

 

弊社は、年間1000例の交通事故事案を取り扱っています。その経験から作成した自賠責保険の実務に関するコラムを厳選しました。

 

日々の交通事故業務でお困りの際には参考にしていただければ幸いです。

 

 

<参考>
【医師が解説】交通事故の後遺障害|認定確率を上げるポイント
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nikkei medical

 

 

まとめ

 

交通事故で負ったケガで後遺障害認定されても、日常生活や仕事上で大きなデメリットはありません。

 

小さなデメリットは、症状固定後は治療費(入通院慰謝料)を受け取れなくなることです。

 

このため、交通事故によって後遺症が残ったら、全力で後遺障害が認定されるように対策する必要があります。

 

交通事故でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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