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むちうちはレントゲンでわかる?|交通事故の後遺障害

むちうち(頚椎捻挫)の後遺症に悩む人は多いですが、レントゲン検査では異常所見が無いと言われるケースが多いです。

 

本記事は、本当にむちうちのレントゲン検査で異常が無いのか、本当に異常が無ければどうすれば良いのか、について作成しています。

 

 

最終更新日: 2024/9/29

 

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むちうちとは

むちうちの特徴

正式な傷病名は外傷性頚部症候群ですが、慣習的に頚椎捻挫や「むちうち」と呼ばれることが多いです。

 

頚椎のレントゲンやMRI検査で異常所見がないにも関わらず、頚部痛、肩こり、上肢のしびれや痛みなどの症状が持続する症例も多いです。

 

症状の持続期間は、事故から数日で治癒することもあれば、1年以上持続することもあります。症状の重症度も軽傷なものから、日常生活に支障をきたすような重篤なものまでさまざまです。

 

 

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むちうちの症状

むちうちの症状は多彩で、下記の症状を自覚するケースがあります。
 

  • 頚部痛
  • 肩こり
  • 上肢のしびれや痛み
  • めまい
  • 頭痛
  • 嘔気
  • 耳鳴り
  • 全身倦怠
  • 動悸

 

 

めまいや頭痛、嘔気、耳鳴、全身倦怠、動悸などの症状に関しては、バレリュー症候群、自律神経失調症と診断されることもあります。

 

<参考>

 

 

 

nikkei medical

 

 

レントゲン検査で分かるむちうちの画像所見

頚椎前弯の消失(ストレートネック)

むちうち患者さんでは、レントゲン検査の側面像で、頚椎の前弯が無くなっている状態がよく見られます。

 

頚椎の前弯とは、横から見て頚椎が前方凸(体の前の方向に凸)になっている状態です。頚椎の前方凸が無くなった状態を、頚椎前弯の消失と言います。

 

頚椎の前方凸が無くなった状態は、いわゆるストレートネックと言われています。ストレートネックは、首に痛みのある人に特徴的な画像所見です。

 

 

<参考>
交通事故でストレートネック?むちうちとの因果関係を解説|医療鑑定

 

 

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変性所見

むちうちに特有のレントゲン所見とは言えませんが、以下のような加齢による変性所見も、むちうち症状の原因となる可能性があります。

 

  • 椎体の骨棘
  • 椎間板腔の狭小化(変形して潰れた椎間板)

 

 

 

日本整形外科学会ホームページから転載

 

 

むちうちのレントゲン検査で異常無しは少ない

30歳代以上では多くの人に画像所見がある

弊社では、これまで数千例に及ぶむちうち事案を取り扱ってきました。それらの事案を検証したところ、レントゲン検査で異常なしと診断されやすいのは、20歳代以下の人でした。

 

逆に言うと、30歳代以上のむちうち患者さんでは、多くの人にレントゲン検査の異常所見を認めます。

 

 

20歳代以下でもストレートネックは多い

それでは、20歳代以下ではレントゲン検査で全く異常所見が無いかと言うと、そういう訳ではありません。

 

20歳代以下であっても、ストレートネック(頚椎前弯の消失)は、むちうち患者さんの多くで認められます。

 

ただし、ストレートネックは重要な画像所見ではありません。ストレートネックでも無症状の人がたくさん存在するからです。

 

このため、整形外科医であっても、頚椎前弯の消失を有意な所見とみなさずに、診療録や診断書に記載しないケースが多いです。

 

 

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むちうちのレントゲン検査で異常無しはどうすればいい?

 

レントゲン検査で異常所見が無くても、MRI検査で異常所見があるケースは少なくありません。

 

このため、首の痛みや手のしびれが続いている場合には、主治医に頚椎MRIの撮像をお願いしてみるのも一法です。

 

 

<参考>

 

 

 

nikkei medical

 

 

【弁護士必見】むちうち事案レントゲン検査の注意点

レントゲン検査が「異常無し」になる理由

多くのむちうち事案で、レントゲン検査では何らかの異常所見があります。しかし、診療録や診断書には「異常なし」と記載されているケースが多いです。

 

その理由は、異常所見とみなす基準が、実臨床と自賠責保険では異なるからです。

 

実臨床では軽度の骨棘や椎間板腔の狭小化はほとんど意味が無いです。このため、軽い所見であれば異常無しとします。

 

一方、自賠責保険の後遺障害認定の観点からは、これらの「軽い」所見であっても重要です。少しでも異常所見があるのと、全く正常な場合とでは、後遺障害認定の結果が大きく異なるからです。

 

 

ストレートネックだけでは役不足

ストレートネック(頚椎の前弯消失)を有意な異常所見と記載しましたが、自賠責保険ではさほど重要視されていません。

 

ストレートネックは14級9号の最後のひと押しになる可能性はあるものの、単独では大きな効力は無いと考える必要があります。

 

 

<参考>
交通事故でストレートネック?むちうちとの因果関係を解説|医療鑑定

 

 

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むちうちの後遺障害認定で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、むちうちの後遺障害認定を成功させるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

 

<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

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医師意見書

 
医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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むちうちの後遺障害認定でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

 

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まとめ

 

レントゲン検査で分かるむちうちの画像所見に、ストレートネック(頚椎前弯の消失)があります。

 

これ以外にも、むちうちに特有とは言えませんが、加齢による椎体の骨棘や椎間板腔の狭小化があります。

 

むちうちのレントゲン検査で全く異常の無い人は、それほど多くありません。

 

本当に、むちうちのレントゲン検査で異常なしの場合には、主治医に頚椎MRIの撮像をお願いしてみるのも一法です。

 

 

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