交通事故コラム詳細

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2024.10.27

軟部組織損傷

TFCC損傷が後遺障害12級13号に認定されるポイント|交通事故の医療鑑定

TFCC損傷は、手首にある三角線維軟骨複合体(TFCC)の損傷です。交通事故などの外傷によって引き起こされることが多く、その後の日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

TFCC損傷が後遺障害12級13号に認定されるには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。本記事では、TFCC損傷の基本的な定義からその原因や症状、診断の手順、治療法について詳しく解説します。

 

さらに、後遺障害12級13号に認定されるためのポイントを専門家の意見も交えて紹介します。これらの情報を知ることで、必要な補償を得るための道筋が明確になるでしょう。

 

 

最終更新日: 2024/10/27

 

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TFCC損傷とは何か

TFCC損傷の概要

TFCC損傷(Triangular Fibrocartilage Complex損傷)は、手首の小指側にある三角線維軟骨複合体の損傷です。この複合体は手首の安定性を保つ重要な役割を果たしており、手首の動きを適切に伝達・分散させる働きがあります。

 

 

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TFCC損傷の原因

TFCC損傷の原因として、以下のようなものが挙げられます。

 

  • 一度の強い外傷や転倒によるケガ
  • 野球、テニス、ゴルフなどのスポーツでの反復的な動き
  • 尺骨が橈骨よりも長いためTFCCにストレスがかかる
  • 加齢による変性

 

 

TFCC損傷の症状

TFCC損傷では、手首の痛み、腫れ、動きの制限が生じて、握力の低下や手首の不安定感を感じることもあります。主な症状は以下の通りです。

 

  • 痛み: 手首の小指側に痛み
  • 腫れ: 手首の小指側の腫れ
  • 手首の動きが制限されます

 

 

日常生活への影響

日常生活において、TFCC損傷は様々な影響を及ぼします。例えば、タオルを絞る動作やドアノブを回す動作など、手首をひねる動作で疼痛が発生するケースが多いです。

 

 

診断の手順と方法

TFCC損傷の診断には、まず医師による問診と身体所見が行われます。手首の痛みや腫れ、可動域制限などの症状からTFCC損傷の可能性が高い場合は、画像検査が行われます。

 

レントゲン検査では骨の異常(尺骨と橈骨の長さの差)を確認して、MRI検査ではTFCCの損傷を詳細に評価します。さらに、関節造影や関節鏡検査が行われることもあります。

 

 

治療法の種類と選択肢

TFCC損傷の治療法には、保存的治療と手術的治療があります。保存的治療には、安静、アイシング、圧迫包帯の使用、物理療法などが含まれます。これらの治療は、痛みを軽減し、手首の機能を回復させることを目的としています。

 

保存的治療法の一つとして、安静が重要です。手首を適切に休ませることで、損傷部位の回復を促進します。冷却療法(アイシング)は、炎症と腫れを管理し、痛みを軽減します。圧迫包帯やサポーターの使用は、手首を安定させ、不必要な動きを制限します。

 

手術的治療は、重度のTFCC損傷で検討されます。損傷の程度や橈骨と尺骨の長さの差に応じて、尺骨短縮術や靭帯再建術が行われます。

 

 

 

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【弁護士必見】TFCC損傷が後遺障害12級13号に認定されるポイント

TFCC損傷は手外科専門医がいる病院へ

手外科専門医がいる病院では、TFCC損傷の診断と治療に特化した知識と技術を持つ医師が対応します。専門医は、触診やMRI検査を用いて正確な診断を行い、適切な治療法を提案します。

 

専門医の管理下で適切な治療を受けることで、手首の機能を回復させ、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

 

一方、もしTFCC損傷の後遺症が残った場合にも、早期にMRI検査を実施しているため、後遺障害に認定される可能性が高まります。

 

また、自賠責保険の後遺障害認定審査においても、手外科専門医による治療を受けている事実を評価する傾向にあります。

 

 

<参考>
【医師が解説】TFCC損傷の後遺症と後遺障害認定ポイント|医療鑑定

 

 

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受傷後1ヵ月以内のMRI検査が望ましい

治療の観点では、受傷後1ヵ月以内にMRI検査を実施することで、早期にTFCC損傷を診断できます。TFCC損傷の治療では、受傷後の外固定が重要です。

 

単なる「手関節捻挫」と診断されて外固定無しで治療してしまうと、後遺症が残る可能性が高まります。このため、受傷後1ヵ月以内のMRI検査は重要です。

 

一方、TFCC損傷の後遺障害認定では、MRI検査での急性期所見の有無が重視されます。そして急性期所見は、受傷後1ヵ月もすると消退する傾向にあります。

 

このため、自賠責保険の後遺障害認定においても、受傷後1ヵ月以内のMRI検査が望ましいと言えます。

 

 

<参考>
【日経メディカル】TFCC損傷が後遺障害に認定されにくい意外な理由とは

 

 

 

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画像鑑定や医師意見書の検討を

TFCC損傷は、後遺障害に認定されにくい傷病として有名です。このため、手外科専門医の治療を受けて、受傷後1ヵ月以内にMRI検査を受けていても非該当になる可能性はあります。

 

このような場合には、非該当理由を精査したうえで、必要に応じて医師意見書画像鑑定を検討する必要があります。

 

 

<参考>

 

 

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TFCC損傷の後遺障害認定で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、TFCC損傷が後遺障害に認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

 

<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

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医師意見書

 
医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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TFCC損傷の後遺症でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

 

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まとめ

 

TFCC損傷は、手首の小指側にある三角線維軟骨複合体の損傷です。この複合体は手首の安定性を保ち、動きを適切に伝達する役割があります。

 

主な原因は外傷と加齢による変性です。交通事故、スポーツ、転倒、年齢による靭帯の劣化が原因となります。症状としては手首の小指側の痛み、腫れ、動きの制限が挙げられます。

 

後遺障害12級13号に認定されるためには、手外科専門医がいる病院での診断と治療が重要です。また、受傷後1ヵ月以内のMRI検査が望ましく、これにより早期診断・早期治療だけではなく、後遺障害に認定される確率も上がります。

 

TFCC損傷の後遺障害認定でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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