日経メディカルの連載コラム(隔週連載)に、弊社代表 濱口裕之の記事が掲載されたのでお知らせいたします。
最終更新日:2024/5/9
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TFCC損傷の後遺障害についてのコラム記事
今回の日経メディカルの連載コラムは、交通事故で受傷したTFCC損傷の後遺障害についての話題です。
濱口裕之の「治療だけで終わらせない交通事故診療」第58回
TFCC損傷が後遺障害に認定されにくい意外な理由とは
TFCC損傷はMRIの普及と性能向上で一般化した傷病
TFCCは、三角線維軟骨複合体(triangular fibrocartilage complex)の略称で、手関節の小指側にある軟骨と靭帯が合わさった三角形の軟部組織です。
TFCCは、手関節に安定性を与える役割を担っており、手首を捻るなどの複雑な動作もスムーズに行えます。
TFCC損傷は一般的な傷病とは言い難かったですが、MRIで高品質の画像を撮像できるようになった結果、TFCC損傷が一般化しました。
交通事故診療においても、これまでなら「手関節捻挫」で片付けられていた事案でも、TFCC損傷と診断されるケースが増加しました。
<参考>
【医師が解説】TFCC損傷が後遺障害認定されるポイント|交通事故
TFCC損傷の後遺障害認定が厳格化された理由は変性断裂の多さ
TFCC損傷には、肩関節の腱板損傷や膝関節の半月板損傷と同様に、加齢による変性断裂が紛れ込んでいます。
交通事故とは関係の無い変性断裂によるTFCC損傷まで後遺障害に認定される状況は、交通事故被害者の適正な救済の趣旨から外れてしまいます。
このため、自賠責保険はTFCC損傷の審査を厳格化しました。基本に立ち返って、TFCC損傷と交通事故との因果関係に客観的な証拠を求めるようになったのです。
<参考>
【日経メディカル】半月板損傷と交通事故の不都合な真実
【医師が解説】半月板損傷が後遺障害認定されるポイント|交通事故
【日経メディカル】その腱板断裂、ホントに交通事故の後遺症?
【医師が解説】腱板断裂の後遺障害認定ポイント|交通事故
詳細は日経メディカルを参照してください
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