交通事故弁護士には医学知識が必須です。しかし、弁護士がこれまで取り組んできた分野と医学の間には、まったく類似性がありません。
このため、弁護士が医学知識を習得するためには、非常な困難を伴います。せめて、しっかりした教科書があれば...。
本記事は、交通事故弁護士が、膨大な脳神経外科の教科書の中から定評のある教科書を購入するためのヒントとなるように作成しています。
最終更新日: 2024/5/16
Table of Contents
すべての基本はこの1冊
標準脳神経外科学 第15版
医学生向けの脳神経外科学全般を網羅した良書です。レイアウトが良く、基本を理解するのに適した脳神経外科学の入門書です。
頭部外傷診療全般に関するガイドライン
頭部外傷治療・管理のガイドライン 第4版
最新のエビデンスを反映した頭部外傷診療全般に関するガイドラインです。医師向けなので、専門用語については成書等で調べる必要があります。
画像検査
リハに役立つ脳画像−改訂第2版
脳の機能解剖(脳のどの部位がどんな機能を担っているのか)は難しいです。また、脳の画像検査を見て病変を確認することができても、それが脳のどの部位にあたるのかを判別するのは難しいです。
それら両方について学ぶことができるのが、この書籍です。病変が脳のどの部位にあたり、どんな症状を生じ得るかが、実際の画像検査を用いて分かりやすく解説されていて、初学者にもお勧めの一冊です。
高次脳機能障害
高次脳機能障害と損害賠償
少し古い書籍ですが、自賠責保険における高次脳機能障害の実務を解説しています。交通事故弁護士には必須の書籍と言えるでしょう。
【弁護士必見】等級認定のポイント
御紹介した脳神経外科領域の教科書リストは、交通事故を専門として扱う弁護士には必須の書籍です。誰がやっても認定される事案を除けば、これらの教科書無しでは後遺障害等級認定は難しいと言えるでしょう。
ここで推奨した脳神経外科の教科書を片手に、交通事故被害者の画像検査やカルテを紐解きましょう。
まとめ
交通事故弁護士が、脳神経外科領域の傷病を理解して、最短で後遺障害等級認定に結び付く知識を得るための教科書をご紹介しました。
ここに挙げた以外にも、日々新しい教科書が上梓されています。その中には素晴らしいものも散見しますが、今回挙げた教科書ほど確立された評判を得ていません。
脳神経外科の教科書選びでお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。
関連ページ
資料・サンプルを無料ダウンロード
以下のフォームに入力完了後、資料ダウンロード用ページに移動します。
※ 本コラムは、脳神経外科専門医の高麗雅章医師と鈴木智医師が解説した内容を、弊社代表医師の濱口裕之が監修しました。