交通事故コラム詳細

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2022.10.12

教科書

【弁護士向け】整形外科のおすすめ教科書|交通事故

交通事故弁護士には医学知識が必須です。しかし、弁護士がこれまで取り組んできた分野と医学の間には、まったく類似性がありません。

 

このため、弁護士が医学知識を習得するためには、非常な困難を伴います。せめて、しっかりした教科書があれば...。

 

本記事は、交通事故弁護士が、膨大な整形外科の教科書の中から定評のある教科書を購入するためのヒントとなるように作成しています。

 

 

最終更新日:2023/9/27

 

 

すべての基本はこの2冊

標準整形外科学 第14版

 

 

標準整形外科学 第14版

 

 

医学部の学生は全員が購入すると言われている医学生向け教科書です。しかし、医学生向けの教科書だからと言ってレベルが低いわけでは決してありません。

 

むしろ、一般の整形外科医にとっても、知らない分野の傷病があれば、まず一読して概要を理解するための必須アイテムです。

 

内容は難解ではありませんが、基本的な事項はすべて網羅されています。整形外科の教科書として必須の一冊といえるでしょう。

 

 

今日の整形外科治療指針 第8版

 

 

今日の整形外科治療指針 第8版

 

 

こちらは、整形外科の臨床医師向けの書籍です。標準整形外科と比較して、基礎よりも臨床に重きを置いています。

 

だからと言って臨床一辺倒ではなく、非常にバランス感に優れた教科書です。標準整形外科と甲乙つけがたいですが、どちらかと言えば、今日の整形外科治療指針の方が取り組みやすいかもしれません。

 

 

脊椎外科のおすすめ教科書

エキスパートのための脊椎脊髄疾患のMRI 第3版

 

 

エキスパートのための脊椎脊髄疾患のMRI 第3版

 

 

交通事故で後遺障害が認定されるキーとなるのはMRI検査の画像所見です。MRI検査に特化した脊椎領域の教科書としては、エキスパートのための脊椎脊髄疾患のMRIが最もお勧めの書籍です。

 

MRI検査の画像所見はもちろんのこと脊椎外科の傷病の説明も十分な量です。この一冊で、後遺障害に関する医学的知識はほぼ網羅できると言えます。

 

 

関節外科のおすすめ教科書

関節のMRI 第3版

 

 

関節のMRI 第3版

 

 

肩関節に関しては、後述の肩関節のMRI−読影ポイントのすべての方が詳しいです。しかし、肩関節を含めた全身の関節の詳細なMRI検査所見と、それぞれの傷病の説明があります。これ一冊で、関節外科のMRI検査は完璧でしょう。

 

 

肩関節のおすすめ教科書

肩関節のMRI−読影ポイントのすべて

 

 

肩関節のMRI−読影ポイントのすべて

 

 

脊椎外科のエキスパートのための脊椎脊髄疾患のMRIと同様に、肩関節の後遺障害認定のキモとなるMRI検査の教科書です。これ一冊で、肩関節領域のMRI検査を網羅しています。

 

 

解剖学のおすすめ教科書

ネッター解剖学 原書第7版

 

 

ネッター解剖学 原書第7版

 

 

解剖学は、交通事故で取り扱う傷病を、立体的な理解するために必須です。ネッター解剖学は、豊富なシェーマとポイントを押さえた解剖学の教科書でです。弁護士が交通事故外傷を理解する助けになります。

 

 

【弁護士必見】等級認定のポイント

 

御紹介した整形外科領域の教科書リストは、交通事故を専門として扱う弁護士には必須の書籍です。誰がやっても認定される事案を除けば、これらの教科書無しでは後遺障害等級認定は難しいと言えるでしょう。

 

実際に、25年以上も整形外科の実臨床に携わる私でさえも、交通事故診療の現場ではこれらの教科書を紐解く機会が少なくありません。

 

ここで推奨した整形外科の教科書を片手に、交通事故被害者の画像検査やカルテを紐解きましょう。

 

 

 

nikkei medical

 

 

まとめ

 

交通事故弁護士が、整形外科領域の傷病を理解して、最短で後遺障害等級認定に結び付く知識を得るための教科書をご紹介しました。

 

ここに挙げた以外にも、日々新しい教科書が上梓されています。その中には素晴らしいものも散見しますが、今回挙げた教科書ほど確立された評判を得ていません。

 

整形外科の教科書選びでお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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