交通事故コラム詳細

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腱板断裂で夜間痛が増す理由とその対策|交通事故の後遺障害

腱板断裂による夜間の痛みに悩んでいませんか?昼間はそれほど痛みを感じないのに、夜になると肩がズキズキと痛み、眠れない…。そんな症状に苦しんでいる方は少なくありません。

 

特に、交通事故などによる後遺症として腱板断裂を負うと、夜間痛が続くことで疲労が蓄積して、日常生活にも影響を及ぼすことがあります。

 

なぜ腱板断裂では夜間に痛みが増すのでしょうか?その理由を理解することで、効果的な対策を取ることができます。

 

本記事では、腱板断裂による夜間痛の原因と、それを和らげる方法や治療法について詳しく解説します。少しでも痛みを軽減し、快適な睡眠を取り戻すためのヒントを見つけてください。

 

 

最終更新日: 2025/2/14

 

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なぜ腱板断裂で夜間に痛みが強くなるのか

体の姿勢と重力の影響

就寝時、仰向けや横向きの姿勢をとることで、肩関節周囲の筋肉や腱板に負担がかかりやすくなります。特に、痛む肩を下にして横向きで寝ると、体重が直接肩にかかり、圧迫されることで痛みが増すことがあります。

 

また、仰向けの姿勢でも、腕の重みが肩にかかり、腱板への負担が増加します。これらの姿勢による重力の影響が、夜間痛を引き起こす一因と考えられています。

 

 

筋緊張と血液循環の関係

腱板断裂に伴う炎症や損傷により、肩周囲の筋肉が緊張しやすくなります。この筋緊張が持続すると、血液循環が悪化し、損傷部位への酸素や栄養の供給が滞ります。

 

その結果、痛みを引き起こす物質が蓄積して、痛覚が敏感になることで、夜間に痛みが強まることがあります。さらに、睡眠中は活動量が低下して、血流も減少するため、痛みを感じやすくなると考えられます。

 

 

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夜間の腱板断裂の痛みを和らげるための方法

睡眠時の姿勢を工夫するテクニック

就寝時の姿勢を工夫することで、腱板のある肩関節への負担を軽減して、痛みを和らげることができます。

 

具体的には、痛みのある肩を上にして横向きで寝るか、仰向けで寝る際に肩の下に枕やクッションを入れて支えると良いでしょう。これにより、肩関節への圧迫が減り、痛みの軽減が期待できます。

 

 

アイスパックや湯たんぽの使用法

痛みの程度や症状に応じて、アイスパックや温湿布を適切に使用することが効果的です。急性期や炎症が強い場合は、アイスパックで冷やすことで炎症を抑え、痛みを軽減できます。

 

一方、慢性的な痛みや筋肉のこわばりがある場合は、湯たんぽで温めることで血行を促進して、筋肉の緊張を和らげる効果があります。

 

使用時間は15~20分程度を目安にして、肌に直接当てないようタオルなどで包んで使用してください。

 

 

腱板断裂の夜間痛を改善するための治療

薬物療法

痛みの軽減を目的として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛剤が処方されることがあります。これらの薬物は、炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。

 

また、肩関節周囲炎を併発して夜間痛が強い場合には、肩峰下滑液包内に副腎皮質ホルモンと局所麻酔剤を注射することもあります。

 

 

理学療法とリハビリテーションの重要性

理学療法では、肩の可動域を維持・改善し、筋力を強化するための運動が行われます。特に、残存している腱板の機能を活性化させる訓練は、痛みの軽減や機能回復に効果的です。

 

リハビリテーションを継続することで、日常生活での肩の動きを改善し、夜間痛の軽減が期待できます。

 

 

手術が考慮される場合

保存的な治療で症状が改善しない場合や、断裂の程度が大きい場合には、手術が検討されます。手術では、断裂した腱板を縫合し、元の位置に修復します。

 

手術の適応は、患者の年齢、活動レベル、断裂の大きさや状態などを考慮して判断されます。

 

 

 

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腱板断裂の日常生活での注意点

無理なく肩を使うためのヒント

日常生活では、肩に過度な負担をかけないよう心掛けることが大切です。特に、腕を頭上に上げる動作や重い物を持ち上げる際には注意が必要です。

 

これらの動作は、腱板に大きな負荷をかけ、症状を悪化させる可能性があります。可能であれば、これらの動作を避けて、肩の負担を軽減する工夫をしましょう。

 

 

腱板を保護するエクササイズ

適切なエクササイズは、肩の可動域を維持して、筋力を強化するのに役立ちます。特に、肩甲骨周囲の筋肉を鍛えることで、肩関節の安定性が向上し、腱板への負担を軽減できます。

 

ただし、エクササイズを行う際は、無理のない範囲で行い、痛みを感じたら中止することが重要です。医師や理学療法士の指導のもと、適切なエクササイズを選択し、正しい方法で実践しましょう。

 

 

腱板損傷の後遺障害等級

機能障害(肩関節の可動域制限)

等級

認定基準

8級6号

上肢の三大関節中の一関節の用を廃したもの

10級10号

1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの

12級6号

1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの

 

8級6号: 1上肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの

 

  • 関節が強直したもの。但し、肩関節にあっては、肩甲上腕関節が癒合し骨性強直していることがエックス線写真等により確認できるものを含む
  • 関節の完全弛緩性麻痺又はこれに近い状態(他動では可動するものの、自動運動では関節の可動域が健側の可動域角度の10%以下になったもの)にあるもの
  • 人工骨頭置換術が施行されており、かつ肩関節の可動域が2分の1以下に制限されるもの

 

 

8級6号に該当する可能性がある傷病は、上腕骨近位端骨折です。上腕骨近位端骨折では、高い確率で肩関節の可動域制限をきたします。

 

一方、腱板損傷で8級6号に認定されるケースは、ほとんど存在しません。

 

 

 

10級10号: 1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの

 

  • 肩関節の可動域が健側と比べて2分1以下に制限されるもの

 

 

関節の可動域が健側の可動域の1/2以下に制限されているものです。腱板断裂のために肩の動力源が無くなって可動域制限が出現するケースと、痛みで肩を動かさなかったために関節拘縮をきたすケースがあります。

 

<参考>
肩関節拘縮(拘縮肩)の原因と画像所見|交通事故の後遺障害

 

 

 

12級6号: 1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの

 

  • 肩関節の可動域が健側と比べて4分3以下に制限されるもの

 

 

腱板損傷では、肩関節の可動域制限を残す可能性があります。特に高齢者では、肩関節の可動域制限を残しやすいです。

 

<参考>
腱板損傷で12級が後遺障害認定されるポイント|交通事故の医療鑑定

 

 

 

神経障害(肩関節の痛み)

等級

認定基準

12級13号

局部に頑固な神経症状を残すもの

14級9号

局部に神経症状を残すもの

 

12級13号:局部に頑固な神経症状を残すもの

 

受傷後早期のMRI検査で腱板損傷の存在が明らかな場合には、12級13号に認定される可能性があります。

 

 

14級9号:局部に神経症状を残すもの

 

自賠責認定基準12級13号を満たさない撮像時期や画像所見であっても、MRI検査で腱板断裂を認めれば14級9号に認定される可能性があります。

 

 

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肩腱板損傷の後遺障害認定のポイント

肩腱板損傷の原因が争点になりやすい

50歳前後から、無症状の腱板損傷が増加し始めます。肩関節周囲炎(いわゆる四十肩や五十肩)には、軽度の腱板損傷が含まれている可能性があります。

 

肩関節周囲炎は30代や40代では自然に回復することが多いため、腱板損傷に気付かないまま経過する人が多いと考えられます。

 

腱板損傷の後遺症は、加齢による変性や無症状の断裂が多くを占めるため、交通事故との因果関係が争点となりやすいです。

 

<参考>
【日経メディカル】その腱板断裂、ホントに交通事故の後遺症?

 

 

 

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肩腱板損傷と交通事故との因果関係を証明する方法

肩腱板損傷は加齢に伴う変性断裂が多いため、後遺障害として認定されるには、交通事故との因果関係を証明することが求められます。

 

肩腱板損傷と交通事故との因果関係を証明するには、いくつかのポイントがあります。詳細については、以下のコラム記事を参照いただければ幸いです。

 

<参考>
腱板損傷と交通事故の因果関係を証明する方法|後遺障害の医療鑑定

 

 

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肩腱板損傷の後遺障害認定で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、交通事故で受傷した肩腱板損傷が後遺障害に認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

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医師意見書

 

医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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肩腱板損傷の後遺障害認定でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害認定で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

 

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尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

弊社は、電話代行サービスを利用しているため、お電話いただいても弁護士紹介サービスをご提供できません。ご理解いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

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まとめ

 

腱板断裂による夜間の痛みは、寝る姿勢や筋肉の緊張が原因です。仰向けや横向きで寝ると肩に負担がかかり、痛みが強くなります。また、筋肉が硬くなると血流が悪くなり、痛みを感じやすくなります。

 

対策として、枕で肩を支えたり、アイスパックや湯たんぽで冷やしたり温めたりすると効果的です。軽いストレッチや薬を使う治療法もあります。

 

無理のない運動やリハビリを続け、必要なら手術も検討されます。日常生活でも肩に負担をかけない工夫が大切です。

 

肩腱板損傷の後遺障害認定には、交通事故との因果関係の証明が必要となるケースが多いです。肩腱板損傷でお困りの事案があればこちらからお問い合わせください。

 

 

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