交通事故コラム詳細

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2024.12.22

神経損傷 頚椎

むちうちの原因とは?後遺症や後遺障害認定ポイントも解説|交通事故

交通事故後の「むちうち」に悩む方は少なくありません。首や背中の痛みが続くと、日常生活に支障をきたすだけでなく、後遺症や後遺障害に繋がる可能性もあります。

 

しかし、むちうちの原因や発生メカニズムについて詳しく知る機会は意外と少ないものです。本記事では、むちうちの原因を具体的に解説しています。また、むちうちの後遺症や後遺障害認定のポイントについても触れています。

 

 

最終更新日: 2024/12/22

 

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むちうちの原因(交通事故)

自動車の追突事故が多い

むちうちの原因として最も多いのが自動車の追突事故です。追突事故では、後方からの衝撃により首が急激に前後に揺さぶられ、首の筋肉や靭帯が損傷します。この動きが、むちうちの主な原因となります。

 

 

頭部と首の動きによる影響

追突事故の際、頭部は重いため、首がむちのようにしなる動きをします。この動きにより、首の筋肉や靭帯が引き伸ばされて損傷を生じます。この損傷が、むちうちの症状を引き起こす要因です。

 

 

衝撃が体に及ぼす影響

交通事故の衝撃は首だけでなく、体全体に影響を及ぼします。特に首や肩の筋肉が緊張し、痛みやこりが生じることがあります。

 

また、衝撃により神経が圧迫されることで、手足のしびれや感覚の鈍さが現れることもあります。

 

 

むちうちとシートベルトの関係

シートベルトは交通事故時の安全装置として重要ですが、むちうちの原因にもなり得ます。

 

シートベルトが体を固定することで、首にかかる負担が増し、むちうちのリスクが高まることがあります。

 

 

車両速度と衝撃の相関

車両の速度が高いほど、衝撃も大きくなります。高速度での追突事故では、首にかかる力が増して、むちうちの症状が重くなる傾向があります。

 

 

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その他のむちうちの原因

スポーツ事故によるむちうち

スポーツ事故もむちうちの原因となります。特にラグビー、アメリカンフットボール、柔道などの激しい接触があるスポーツでは、首に強い衝撃が加わることが多く、むちうちを引き起こすリスクが高まります。

 

また、スキーやスノーボードなどの転倒による衝撃も、むちうちの原因となります。

 

 

落下事故によるむちうち

高所からの落下事故もむちうちの原因の一つです。落下の際に首が急激に前後に揺れることで、首の筋肉や靭帯が損傷し、むちうちの症状が現れます。

 

特に、建設現場や高所作業中の事故では、むちうちを発症するリスクが高まります。

 

 

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むちうちの後遺症

 

むちうちの後遺症には、首の痛みや上肢のしびれ、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴りなどがあります。

 

これらの症状は時間の経過とともに軽減するケースが多いですが、治らずに後遺症として残るケースもあります。

 

特に、事故から6ヵ月以上経過しても症状が続く場合は、後遺障害として認定される可能性があります

 

 

<参考>
【日経メディカル】あなどれない「むち打ち」の後遺症、首にとどまらない驚きの症状とは

 

 

むちうちによる後遺障害の認定基準

 

むちうちで後遺症が残ったら、自賠責保険から以下のように後遺障害12級13号や14級9号に認定される可能性があります。

 

等級

認定基準

12級13号

局部に頑固な神経症状を残すもの

14級9号

局部に神経症状を残すもの

 

 

12級13号:局部に頑固な神経症状を残すもの

むちうちが原因で、局部に頑固な神経症状(しびれ)が残った場合、後遺障害12級13号に認定される可能性があります。

 

12級13号は、MRI検査や神経学的検査の結果を基に、医学的に証明された場合にのみ認定されます。

 

 

14級9号:局部に神経症状を残すもの

むちうちが原因で、局部に神経症状(しびれ)が残った場合、後遺障害14級9号に認定される可能性があります。

 

14級9号は、画像所見がなくても、治療の経過や症状の一貫性が認められれば認定される可能性があります。

 

 

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むちうちの後遺障害認定ポイント

 

むちうちで後遺症が残った場合、自賠責保険で後遺障害として認定される可能性があります。しかし、その認定率はわずか5%です。

 

むちうちは、画像検査で明確な外傷所見が示されにくいことが多く、後遺障害の審査では事故の規模や通院頻度などの指標が使われます。

 

むちうちが後遺障害として認定されるためには、多くのチェックポイントをクリアする必要があります。詳細を知りたい方は、こちらのリンクを参照してください。

 

<参考>
頚椎捻挫の後遺症と後遺障害認定ポイント|交通事故の医療鑑定

 

 

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むちうちの後遺障害で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、むちうちの後遺症が、後遺障害に認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

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医師意見書

 

医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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むちうちの後遺障害でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害認定で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

 

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尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

弊社は、電話代行サービスを利用しているため、お電話いただいても弁護士紹介サービスをご提供できません。ご理解いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

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むちうちの慰謝料

後遺障害慰謝料

むちうちで後遺症が残った場合、後遺障害慰謝料が支払われることがあります。後遺障害慰謝料は、後遺障害等級に基づいて算定され、等級が高いほど慰謝料も高額になります。

 

例えば、後遺障害12級の場合、慰謝料は約290万円、14級の場合は約110万円が相場です1。後遺障害等級の認定には、医師の診断書や画像検査の結果が重要です

 

 

後遺障害逸失利益

後遺障害逸失利益は、交通事故によって労働能力が低下し、将来的な収入が減少することに対する補償です。

 

逸失利益は、基礎収入(年収)に労働能力喪失率と労働能力喪失期間を掛け合わせて算出されます。

 

例えば、基礎収入が500万円で労働能力喪失率が20%、労働能力喪失期間が10年の場合、逸失利益は約1000万円となります。

 

逸失利益の計算には、ライプニッツ係数を用いることが一般的です。

 

 

 

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むちうちの原因でよくある質問

むちうちはどんな痛みですか?

むちうちで最も一般的なのは、首から肩にかけての重くてだるい痛みです。感覚としては、通常の肩こりを10倍ほど強くした上で痛みが加わった感じです。

 

また、人によってはしびれやズキズキとした拍動性の痛みを感じることもあります。むちうちの痛みの種類は、人それぞれ異なります。。

 

<参考>
むちうちはどんな痛み?自然治癒するのか?|交通事故の後遺障害

 

 

むちうちは自然に治る?

むちうちの疫学調査によると、むちうちによる日常生活の明らかな障害は、1ヶ月後に約50%、3ヶ月後に約60%、6ヶ月後に約70%、そして1年後には約80%の患者が改善し、自然に治癒します。

 

<参考>
むちうちはどんな痛み?自然治癒するのか?|交通事故の後遺障害

 

 

むちうちを無理に放置するとどうなる?

むちうちを放置すると、首や肩の痛みが長期化して、日常生活に支障をきたすことがあります。

 

また、交通事故に遭ってから2週間以上経過してから医療機関を受診すると、保険会社から交通事故と無関係な私病とみなされる可能性があります。

 

<参考>
軽いむちうち症状でも病院受診するべき理由|交通事故の後遺障害

 

 

むちうちになったらやってはいけないことは?

むちうちになったら、無理に首を動かすことや、事故直後に首を温めることは避けるべきです。

 

また、飲酒やマッサージも症状を悪化させる可能性があります。首を安静に保ち、適切な治療を受けることが大切です。

 

<参考>
むちうちでやってはいけないことは?治療で避けるべきNG行動リスト

 

 

むちうちは全治どのくらい?

むちうちの全治期間は、症状の重さや治療の適切さによります。軽度の場合、2〜3週間で治ることが多いですが、中等症では1〜3か月ほどかかることもあります。

 

<参考>
むちうちの治療期間は平均でどれくらい?打ち切り対策も解説

 

 

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まとめ

 

むちうちは、交通事故やスポーツ事故、落下事故などによって首が急激に前後に揺さぶられることで発生します。

 

特に自動車の追突事故が多く、首の筋肉や靭帯が損傷します。シートベルトが原因になることもあり、速度が高いほど衝撃も大きくなります。

 

むちうちの後遺症には、首の痛みやしびれ、頭痛などがあり、6ヵ月以上続く場合は後遺障害として認定されることがあります。

 

後遺障害12級13号や14級9号に認定される可能性がありますが、認定されるためには多くのチェックポイントをクリアする必要があります。

 

むちうちで後遺症が残ったのに、後遺障害が非該当となってお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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