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【医師が解説】脛骨高原骨折の後遺症が等級認定されるコツ|交通事故

交通事故で発生する膝関節周囲の外傷のひとつに脛骨高原骨折があります。脛骨高原骨折は関節内骨折なので後遺症を残しやすい外傷です。

 

本記事は、脛骨高原骨折の後遺症が等級認定されるヒントとなるように作成しています。

 

脛骨高原骨折とは

 
tibial plateau fracture
 
まず脛骨高原骨折そのものについてご説明します。脛骨「高原」骨折とは変な名前の傷病名だと感じる方も多いことでしょう。

 

高原(plateau)とは、脛骨の関節面を高地に広がった平原に見立てた専門用語で、脛骨関節面に達する膝関節内骨折です。

 

膝関節内の荷重部にかかる骨折なので、完全な解剖学的整復が行われないと、痛みや可動域制限が残る可能性が高い骨折です。

 

交通事故などで膝関節に強い外力が加わると、関節面が陥没します。外力が強いと荷重部の骨片が粉砕してしまいます。

 

このような状態であれば当然手術が必要ですが、粉砕した骨片を完全に元の位置に整復することは困難であることが多いです。

 

 

脛骨高原骨折が14級9号や非該当になる理由

 
膝関節の外傷では比較的ポピュラーであり、12級13号や12級7号に該当する事案が多いです。私たち臨床医がみても、この外傷で14級9号や非該当になるのか?!と驚くケースも少なくありません。

 

しかし詳細に調べると、脛骨高原骨折で14級9号や非該当になってしまう蓋然性が存在することが多いです。

 

ここでは、本来なら12級以上に該当してもおかしくない事案が、14級9号や非該当になってしまう理由を考察したいと思います。

 

手術をもってしても完全な解剖学的整復位を得ることが難しい外傷にもかかわらず、自賠責保険の後遺障害認定で問題になることが多いのは何故でしょうか。

 

手術ではプレートによる強固な内固定が行われるため、術後は長期の外固定を必要としません。このため、膝関節の可動域制限をあまり残さないことが多いです。

 

そして自覚症状欄には膝痛の記載はありますが、後遺障害診断書には「画像(レントゲン)上、骨癒合は良好」と記載されます。

 

膝関節の可動域制限があまりないこと、骨癒合が得られていることから、せいぜい14級9号の後遺障害等級しか認定されません。

 

 

脛骨高原骨折で等級認定されるポイント

 
手術を受けて長期にわたる厳しいリハビリテーションを乗り越えても、被害者は残存する膝関節の痛みに苦しみます。

 

しかし自賠責認定基準では「画像(レントゲン)上、骨癒合は良好」であるため、14級9号の後遺障害等級認定、もしくは非該当になることが多いです。

 

これでは被害者が自賠責保険の等級認定に納得できないのは当然でしょう。レントゲンで骨癒合が良好であることは分かるのですが、関節面の不整の評価は困難です。

 

疼痛が残存している場合はCT検査を行って関節面の不整像の有無を確認し、客観的資料を追加提出することが重要です。

 

また、脛骨高原骨折では内側半月板や内側側副靭帯(MCL)などの関節内構成体が同時に損傷するケースが多いです。

 

このような事案では膝関節のMRIが必要となります。弊社の等級スクリーニングをご依頼をいただければ、相談事案の資料に目を通し、必要な検査などを含めたアドバイスをさせていただきます。

 

脛骨高原骨折のために疼痛や可動域制限が残存しているにもかかわらず、14級9号や非該当の等級認定を受けてお困りの際には是非ご相談下さい。
 

 

 

nikkei medical

 

 

認定事例:脛骨高原骨折で12級13号が認定されました

  • 被害者:30歳代
  • 初回申請:14級9号
  • 異議申立て:12級13号
  • コメント:高所からの転落により受傷しました。初回申請で14級9号の認定を受けましたが、症状との乖離があるため、弊社に医療相談を依頼されました。弊社で調査したところ、骨折部にわずかな変形が残存している可能性がありました。被害者に追加CT撮像を受けていただいたところ、脛骨外側関節面の変形が残存する画像所見が得られました(赤丸)。後遺障害の蓋然性を主張する医師意見書を作成し、異議申し立てを行ったところ、12級13号が認定されました。

 
tibial plateau fracture

 

 

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