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【医師が解説】デルマトームの不一致で非該当が多発する理由-交通事故-

交通事故で発生する頚椎捻挫や腰椎捻挫では、手足のしびれなどの知覚障害が後遺障害等級の認定のポイントになるケースが多いです。

 

本記事は、交通事故で発症した手足のしびれなどの知覚障害が等級認定されるヒントとなるように作成しています。

 

頚椎捻挫や腰椎捻挫でデルマトームが争いになりやすい理由

Cervical spine
 
頚椎捻挫や腰椎捻挫(いわゆる外傷性頚部腰部症候群)の後遺障害等級認定において、知覚障害は重要な要素のひとつです。

 

例えば頚椎においては、解剖学的にC4/5および5/6の椎間板ヘルニアが症状を出しやすいのですが、画像所見と身体所見が微妙に異なるケースが多いです。

 

Dermatome

 

四肢・体幹の皮膚感覚は、上の図のようなデルマトームに沿って分節状配置をしています。例えばC6(第6頚髄神経根領域)では母指・示指から上肢の橈側にかけての感覚をつかさどっています。

 

ただし、杓子定規に皮膚の知覚がデルマトームにしたがって分布しているわけではありません。これは下肢のデルマトームに関しても同様です。

 

個人差もありますし、実際の感じ方でも綺麗に帯状の分布を示さないことも多々あります。また疼痛に関しては関連痛もあるため、デルマトームから外れた部分に疼痛があるからといってC6領域が原因ではないとも言えないのです。

 

このことは臨床医にとっては常識なのです。しかし保険会社の中には、デルマトームから少しでも外れていると「関連性が無い」と主張する事案を散見します。

 

これなどデルマトームが一人歩きしている一例なのですが、このような事案では他の症状をみながら総合的に判断する必要があります。

 

この点に関しては、私たちのような医師でないと判断が難しいかもしれません。少なくとも、デルマトームは絶対的なものではないということだけでも覚えておいて損はないと思います。

 

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