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肩こりの原因にはさまざまな疾患がある
肩こりは女性が訴える症状の第1位で、男性でも腰痛に続き2位となっており、非常に頻度の高いものです。肩こりの代表的な部位は僧帽筋で、その解剖学的、機能的特徴から繰り返しの運動、作業、心的ストレスによって筋内血行が悪化することで引き起こされると言われています。女性の方が僧帽筋内の酸素飽和度や頭痛の閾値が低く、ストレスを感じ易いことが肩こりが女性に多い原因と報告している研究もあります。
肩こりの原因として疾患を合併しない本態性肩こりがほとんどですが、他に疾患を合併している症候性肩こりも存在します。肩関節や頸椎疾患、胸郭出口症候群などが一般的です。胸郭出口症候群は肩こりの原因疾患として多く、腕神経叢や鎖骨下動脈が斜角筋や、鎖骨、第1肋骨などにより圧迫されて生じる疾患です。頻度は低いと思われますが、外傷性頸部症候群で斜角筋が損傷され二次的に胸郭出口症候群が発症することもあるため注意が必要です。肩疾患では腱板損傷や動揺肩関節で生じることもあり、頸椎では神経根の刺激症状や椎間板由来の症状の1つとして生じることはよく知られています。頸椎の術後に数年来悩まされていた肩こりも治ったという話はよく聞きます。もちろん肩こりを治すために手術をすることはありませんが。。。
そして整形疾患以外にも肩こりの原因になる疾患があります。虚血性心疾患や脊椎への転移性腫瘍など、命にかかわるものも稀にありますので、頑固な肩こりの場合は接骨院などには行かず、まず整形外科に行かれることをお勧めします。
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