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上腕骨近位端骨折後に入浴可能な時期と条件は?|交通事故の後遺障害

上腕骨近位端骨折を受傷すると、日常生活の中で特に気になるのが「いつから入浴できるのか?」という点ではないでしょうか。

 

骨折後は固定が必要なため、入浴時の動作が制限されます。また、誤った方法や時期に入浴すると、治療の遅れにつながる可能性もあります。

 

本記事では、上腕骨近位端骨折後に安全に入浴できる時期の目安や条件について詳しく解説しています。

 

保存療法と手術療法の違いによる入浴の注意点、具体的な安全対策もご紹介しますので、安心して入浴するための参考にしてください。

 

 

最終更新日: 2025/4/7

 

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上腕骨近位端骨折後の入浴が可能になる時期の目安

保存療法の場合

受傷後2~3日からシャワー浴が可能

 

骨折の程度や痛みの状態にもよりますが、一般的には受傷後2~3日経過すれば、シャワー浴が許可されることが多いです。ただし、患部を温め過ぎないよう注意が必要です。​

 

 

浴槽への入浴はバストバンド装着終了後が望ましい

 

保存療法では、肩関節の安定のためにバストバンドや三角巾での固定が行われます。バストバンドの装着が終了して、医師からの許可が下りた後に、浴槽への入浴を再開することが推奨されます。​

 

 

 

手術療法の場合

術後2~3日からシャワー浴が可能

 

手術後の経過が順調であれば、術後2~3日でシャワー浴が許可されることがあります。創部を濡らさないよう、防水処置を施すなどの対策が必要です。​

 

 

浴槽への入浴は術後2週程度して創が治癒してから

 

手術による創部が完全に治癒するまでには約2週間を要します。創部の感染予防のため、医師の指示に従い、完全に治癒したことを確認してから浴槽への入浴を再開することが重要です。

 

 

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上腕骨近位端骨折後に入浴できる条件

医師の許可が下りている

骨折の治癒過程や手術の有無、個々の回復状況により、入浴再開のタイミングは異なります。​医師はこれらを総合的に評価して、入浴が安全であると判断した場合に許可を出します。

 

​自己判断での入浴は、治癒の遅延や合併症を引き起こす可能性があるため、必ず医師の指示に従いましょう。​

 

 

自分の力で態勢を保持できる

入浴中は、立ち上がりや座位の保持、浴槽への出入りなど、上肢や体幹の安定した動作が求められます。​骨折後、これらの動作が困難だと、骨折がずれる(転位)するリスクが高まります。

 

​入浴を再開する際は、これらの動作を無理なく行えるかを確認して、必要に応じて家族のサポートや入浴補助具の利用を検討してください。

 

 

 

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上腕骨近位端骨折を知ろう

上腕骨近位端骨折の原因と症状

上腕骨近位端骨折は、上腕骨の肩に近い部分で発生する骨折で、特に高齢者に多く見られます。​

 

上腕骨近位端骨折は、転倒や直接的な外力が肩に加わることで生じて、肩の腫れや強い痛みを伴います。

 

​診断は整形外科での診察とレントゲン検査が基本で、必要に応じてCT検査が行われます。

 

 

治療法の種類とそれぞれの特徴

上腕骨近位端骨折の治療法は、骨折の程度や患者の健康状態により異なります。​保存療法では、三角巾やバストバンドで肩を固定して、自然治癒を促します。

 

​一方、手術療法は、骨折部の整復や固定を目的として行われ、特に骨折の転位が大きい場合や粉砕している場合に選択されます。​

 

リハビリテーションは、肩関節の可動域の回復や筋力強化を目的として、治療の重要な一環となります。 ​

 

 

上腕骨近位端骨折の後遺症

上腕骨近位端骨折の後遺症として、肩の痛み、肩関節の可動域制限、筋力低下などが挙げられます。​特に、骨折部の癒合不全や偽関節が生じると、運動障害が残る可能性があります。

 

​交通事故で受傷した上腕骨近位端骨折に後遺症が残ったら、後遺障害等級が認定されることがあり、等級に応じて慰謝料が変動します。

 

 

上腕骨近位端骨折の後遺障害等級

 

交通事故で受傷した上腕骨骨折では、自賠責保険から後遺障害に認定される可能性があります。詳細はこちらにまとめているので、参照していただければ幸いです。

 

 

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上腕骨近位端骨折の後遺障害認定ポイント【弁護士必見】

 

上腕骨近位端骨折の後遺障害認定では、特に肩関節の動きが制限されるケースが問題になりやすいです。

 

後遺障害診断書に「肩の可動域が健側の半分以下、または4分の3以下に制限されている」と記載されていても、骨折の変形が軽い場合は非該当になるケースが珍しくありません。

 

このような事案では、画像所見を主張しても後遺障害認定されないケースが多いですが、治療の経過や骨折の種類を詳しく説明した医師意見書が有効になる可能性もあります。

 

<参考>

 

 

 

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上腕骨近位端骨折の後遺障害認定で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、交通事故で残った上腕骨近位端骨折の後遺症が、後遺障害に等級認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

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医師意見書

 

医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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上腕骨近位端骨折の後遺障害認定でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害認定で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

 

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尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

弊社は、電話代行サービスを利用しているため、お電話いただいても弁護士紹介サービスをご提供できません。ご理解いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

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上腕骨近位端骨折で請求できる損害賠償金

 

上腕骨近位端骨折で後遺障害に認定されると、後遺障害慰謝料と後遺障害逸失利益を請求できます。

 

 

後遺障害慰謝料とは

交通事故で後遺障害が残ってしまった精神的苦痛に対する補償金です。後遺障害慰謝料は、下の表のように後遺障害等級によって異なります。

 

 

後遺障害等級

後遺障害慰謝料

1級

2800万円

2級

2370万円

3級

1990万円

4級

1670万円

5級

1400万円

6級

1180万円

7級

1000万円

8級

830万円

9級

690万円

10級

550万円

11級

420万円

12級

290万円

13級

180万円

14級

110万円

 

 

後遺障害逸失利益とは

後遺障害が残ると、労働能力が低下してしまいます。労働能力が低下したために失うであろう収入の不足分に対する補償金です。

 

後遺障害逸失利益は、交通事故被害者の年収、年齢をベースにして、後遺障害等級に応じた労働能力喪失率と労働能力喪失期間で決まります。後遺障害逸失利益は、以下の計算式で算出されます。

 

基礎収入×労働能力喪失率×労働能力喪失期間に対するライプニッツ係数

 

 

上腕骨近位端骨折の入浴でよくある質問

上腕骨近位端骨折術後の三角巾はいつまで?

三角巾やバストバンドによる固定期間は、骨折の程度や治療法によって異なります。​一般的には、保存療法では、受傷後約3週間程度の固定が推奨されています。

 

​手術療法では、固定期間は手術内容や個々の回復状況により異なります。​固定期間中も、手指の運動など医師が指示する範囲でのリハビリテーションが重要です。 ​

 

 

骨折部はいつから温めていい?

骨折部の温熱療法(温めること)の開始時期は、治癒過程や炎症の有無によります。​一般的には、急性期(受傷直後から数日間)は炎症を抑えるために冷却が推奨されます。

 

​その後、炎症が落ち着いた亜急性期以降に、血流促進や筋肉の緊張緩和を目的として温熱療法が行われることがあります。​ただし、具体的な開始時期や方法については、主治医の指示に従うことが重要です。

 

 

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まとめ

 

上腕骨近位端骨折の入浴再開のタイミングや条件に関しては、治療方法や回復状況によります。

 

保存療法では、受傷後2〜3日でシャワー浴が可能ですが、患部を温めすぎないよう注意が必要です。浴槽への入浴は、バストバンドの装着が終了して、医師の許可が出てからにしましょう。

 

手術療法では、術後2〜3日でシャワー浴が許可されることがありますが、創部を濡らさないよう防水処置が必要です。浴槽への入浴は、術後約2週間で創が治癒してからが安全です。

 

入浴には医師の許可が不可欠で、自己判断は避けましょう。また、浴槽への出入りや体勢保持が自力でできることも重要です。必要に応じて家族のサポートや補助具を活用しましょう。

 

交通事故で受傷した上腕骨近位端骨折の後遺障害認定でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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