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肋骨骨折の症状セルフチェックリスト|交通事故の後遺障害

交通事故や転倒の後、「胸が痛いけど、ただの打撲かもしれない」と軽く考えていませんか?

 

肋骨骨折は見た目では分かりにくく、気づかないまま放置すると、呼吸困難や内臓損傷といった深刻な合併症につながることもあります。

 

本記事では肋骨骨折の可能性を簡単に確認できるセルフチェックリストを紹介して、適切な対応方法について解説しています。

 

痛みの程度や呼吸への影響など、自分でできるチェックポイントを確認して、必要に応じて医療機関を受診しましょう。

 

 

最終更新日: 2025/2/28

 

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肋骨骨折のセルフチェックリスト

 

肋骨骨折をセルフチェックする際の症状は以下のごとくです。いずれかに該当する場合は、医療機関を受診しましょう。

 

  • ピンポイントの痛み
  • 皮下出血や腫れの有無
  • 骨のきしむ音
  • 体の動きに伴う痛み
  • 咳や深呼吸、くしゃみによる痛みの増加

 

 

痛みの有無と程度

肋骨骨折では、胸部に鋭い痛みを感じることが多く、特に深呼吸や咳、体をひねる動作で痛みが増す傾向があります。

 

痛みの強さや持続時間を観察して、日常生活に支障をきたす場合は注意が必要です。

 

 

腫れや変形の有無

骨折部位の周辺に腫れや皮下出血(青あざ)が見られるケースがあります。また、触れると骨の変形や異常な動きを感じることもあります。

 

 

呼吸困難の有無

肋骨骨折により、呼吸時の痛みから浅い呼吸になりがちです。その結果、息苦しさや呼吸困難を感じることがあります。

 

特に安静時にも呼吸が苦しい場合は、肋骨骨折に気胸を併発している可能性があるので、早急な医療機関の受診が必要です。

 

 

日常生活への影響度

痛みや不快感が原因で、普段の動作や仕事、睡眠に支障をきたすケースがあります。

 

例えば、物を持ち上げる、寝返りを打つ、笑うといった動作で痛みが増す場合、肋骨骨折の可能性を考慮する必要があります。

 

 

セルフチェックの注意点

尚、本コラムで説明したセルフチェックはあくまで目安であり、自己判断で放置することは危険です。

 

疑わしい症状がある場合は、速やかに医療機関を受診して、専門的な診断と適切な治療を受けることが重要です。

 

 

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肋骨骨折の基本情報

肋骨骨折とは

肋骨骨折は、胸部を構成する肋骨の骨折です。外部からの強い衝撃や圧力により、肋骨が部分的または完全に折れた状態です。

 

軽度の場合はひびが入る程度ですが、重度の場合は完全に骨が折れて、内臓への損傷を引き起こすケースもあります。

 

 

肋骨骨折の原因

主な原因は、交通事故やスポーツ中の衝突、転倒などによる胸部への直接的な外力です。

 

また、骨粗鬆症などで骨がもろくなっている高齢者では、軽微な外力でも骨折することがあります。

 

さらに、激しい咳やくしゃみが原因で骨折するケースも報告されています。

 

 

肋骨骨折の一般的な症状

肋骨骨折の主な症状には、胸部の鋭い痛み、腫れ、皮下出血(青あざ)などがあります。特に深呼吸や咳、体をひねる動作で痛みが増すことが特徴です。

 

重症の場合、呼吸困難や胸部の変形が見られることもあります。

 

 

どこに受診するべきか

肋骨骨折が疑われたら、整形外科や救急科を受診することが適切です。医師は、症状の確認や画像検査(レントゲン検査やCT検査)で診断を行います。

 

 

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肋骨骨折の診断プロセス

病歴と身体検査

医師はまず、患者の受傷状況や症状について詳しく尋ねます。例えば、事故や転倒などの外傷歴、胸部の痛みや呼吸困難の有無などです。

 

その後、視診や触診を行い、腫れや変形、圧痛点を確認します。これらの情報は、肋骨骨折の可能性を判断する上で重要な手がかりとなります。

 

 

レントゲン検査の重要性

肋骨骨折の診断には、まずレントゲン検査が一般的に用いられます。レントゲン検査は、骨の状態を確認するための基本的な画像診断法です。

 

レントゲン検査は、骨折の有無や程度を評価するのに有用です。ただし、骨折の位置や状態によっては、レントゲン検査で明確に確認できないケースもあります。

 

 

CT検査の役割

X線検査で明確な診断が難しかったり、詳細な骨折の状態を把握する必要がある場合には、CT(コンピュータ断層撮影)検査が行われます。

 

CT検査は、X線を使って体の断面画像を撮影する方法で、骨や内臓などの詳細な構造を立体的に描出できます。CT検査により、複雑な骨折や微細な骨の損傷も高精度で検出することが可能です。

 

 

肋骨骨折の治療法

基本的な治療アプローチ

肋骨骨折の治療は、骨折の程度や患者の全身状態によって異なります。一般的には、保存的治療が選択されます。保存的治療では、バストバンドで固定して、自然治癒を促します。

 

 

鎮痛薬の使い方

肋骨骨折に伴う痛みは、患者の日常生活に大きな影響を与えるため、適切な鎮痛管理が重要です。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどの鎮痛薬が一般的に使用されます。

 

痛みが強い場合は、医師の指導のもとでオピオイド系鎮痛薬を使用することもあります。鎮痛薬の使用は、痛みを和らげるだけでなく、深呼吸や咳などの必要な動作を促進して、肺合併症の予防にもつながります。

 

 

肋骨骨折後の回復とリハビリテーション

回復期間の目安

肋骨骨折の回復期間は、骨折の程度や患者の年齢、全身状態によって異なりますが、一般的には約6〜8週間とされています。

 

この期間中、適切な固定と安静が求められますが、過度な安静は筋力低下や関節の拘縮を招く可能性があります。

 

 

運動制限と再開時期

骨折直後は、痛みや腫れを軽減するために、胸部への負荷を避けることが重要です。しかし、完全な安静は避け、深呼吸や軽いストレッチなどを行い、肺機能の維持や血行促進を図ります。

 

痛みが和らぎ、骨癒合が進むにつれて、徐々に日常生活や軽い運動を再開します。激しい運動や重い物を持つ作業は、医師の許可が出るまで控えることが大切です。

 

 

 

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肋骨骨折で考えられる後遺障害

 

交通事故で受傷した肋骨骨折では、以下に挙げる後遺障害等級が認定される可能性があります。

 

 

変形障害

12級5号:ろく骨に著しい変形を残すもの

 

肋骨骨折で変形障害が認定されるためには、裸になった時に胸郭の変形が明らかである必要があります。

 

 

神経障害

12級13号:局部に頑固な神経症状を残すもの

 
単純X線像(レントゲン)やCTなどの画像診検査で骨折が明らかな事案では12級13号が認定されるケースもあります。

 

 

14級9号:局部に頑固な神経症状を残すもの

 

1か所程度の骨折では、単純X線像(レントゲン)やCTなどの画像診検査で骨折が認められても、14級9号認定にとどまる事案が多いです。

 

肋骨骨折の変わり種として、弊社では多発肋骨骨折に併発した肩関節周囲炎で14級9号に認定された事案の経験があります。

 

 

機能障害(肩関節の可動域制限)

実臨床では、多発肋骨骨折には肩関節拘縮を併発しやすいです。肋骨骨折で肩関節拘縮を併発するのは、肩甲胸郭関節障害が発生するからです。

 

弊社では未だ経験がありませんが、理論上は10級10号や12級6号に認定される可能性も存在すると考えています。

 

<参考>
肩関節拘縮(拘縮肩)の原因と画像所見|交通事故の後遺障害

 

 

呼吸器障害

肋骨骨折単独で呼吸器の機能障害を来すケースは稀ですが、肺挫傷などで肺実質に広範な損傷が及んだ場合には、呼吸器の障害に該当する可能性があります。

 

しかし、肺挫傷が存在すれば、必ず呼吸器障害が残るわけではありません。むしろ、ほとんどの肺挫傷は後遺障害に認定されないと言ってよいでしょう。

 

 

<参考>

 

 

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肋骨骨折の後遺障害認定ポイント【弁護士必見】

肋骨骨折による変形障害の可能性は低い

肋骨骨折が後遺障害として認定されるケースは少なく、特に「変形障害」として認定されるのはまれです。その理由は、複数の肋骨を骨折しても、外見上の胸郭の変形がほとんど見られないためです。

 

例外的に、フレイルチェスト(Flail Chest)と呼ばれる重度の多発性肋骨骨折では、呼吸が困難になり、人工呼吸管理が必要になることがあります。

 

長期間の人工呼吸管理によって肩関節拘縮が併発すると、8級6号、10級10号、12級6号などの肩関節の機能障害に認定される可能性があります。

 

 

肋骨骨折の主な後遺障害は神経障害

肋骨骨折による後遺障害で最も現実的なのは、神経障害(骨折部の痛み)による14級9号の認定です。

 

レントゲン検査やCT検査で骨折が確認されても、1か所のみの骨折では12級13号の認定を受けることは少ないです。

 

その理由は、肋骨が偽関節(骨が適切に癒合しない状態)になったとしても、大きな痛みを伴うことが少ないためです。

 

後遺障害等級の認定を受けるには、レントゲン検査やCT検査などの画像検査で、骨折を明確に証明することが重要です。特に、画像の見せ方が認定のカギとなります。

 

 

<参考>

 

 

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多発肋骨骨折と肩関節拘縮のリスク

多発性肋骨骨折では、骨が癒合しても肩甲胸郭関節が癒着して、肩関節の可動域が制限される可能性があります(肩甲上腕リズムの異常

 

このようなケースでは、自賠責保険では14級9号が上限となることが多いです。しかし、MRI検査で肩関節拘縮の明確な画像所見が確認できれば、訴訟で12級6号を主張する選択肢も考えられます。

 

<参考>

 

 

弊社では、多発肋骨骨折に併発した肩関節周囲炎として14級9号認定事案の経験がありますので、自賠責保険では14級9号が上限と考えられます。

 

一方、MRI検査で肩関節拘縮の客観的な画像所見が認められる場合には、訴訟提起して12級6号を主張するのも選択肢のひとつと思われます。

 

肋骨骨折でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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肋骨骨折の後遺障害認定で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、交通事故で受傷した肋骨骨折が後遺障害に認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

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医師意見書

 

医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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肋骨骨折の後遺障害認定でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害認定で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

 

Traffic accident patient

 

 

尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

弊社は、電話代行サービスを利用しているため、お電話いただいても弁護士紹介サービスをご提供できません。ご理解いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

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まとめ

 

肋骨骨折は、胸の骨が強い衝撃で折れるケガです。症状として、胸の痛み、腫れ、青あざ、呼吸時の痛みなどがあります。特に、深呼吸や咳で痛みが強くなる場合、骨折の可能性が高いです。

 

肋骨骨折のセルフチェックポイントは以下のような症状です。疑わしい場合は、整形外科を受診しましょう。

 

  • ピンポイントの痛み
  • 腫れや青あざ
  • 骨がきしむ感じ
  • 咳や動作で痛みが悪化

 

 

肋骨骨折の治療は安静と痛み止めが中心で、通常6〜8週間で回復します。

 

 

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