MRIは、多くの人にとって不安やストレスを感じる検査です。特に、狭い空間でのパニックや恐怖を経験する方にとっては、検査自体が大きな試練となりがちです。
しかし、適切な準備と対策を講じることで、不安を軽減して、安心して検査を受けることも可能です。本記事では、MRI検査中の不安やストレスを軽減するための具体的な方法をご紹介します。
最終更新日: 2024/11/5
Table of Contents
MRI検査での不安を理解する
不安の原因とは?
MRI検査に対する不安の原因は多岐にわたります。一般的には、閉所恐怖症や大きな音、検査中の動けない状況などが挙げられます。
これらの不安は、過去のトラウマや心理的な要因から生じるケースがあります。また、未知の検査に対する恐怖や、結果に対する不安も大きな要因です。
MRIの音への対処法
MRI検査中の大きな音は、多くの人にとって不快なものです。この音は、装置内の磁場コイルが振動することで発生します。
対策としては、耳栓やMRI用のノイズキャンセリングヘッドホンを使用することが推奨されます。また、リラックスできる音楽を聴くことも効果的です。
検査の流れを知って安心感を得る
MRI検査の流れを事前に知ることで、不安を軽減することができます。検査前の準備、検査中の手順、検査後の対応について詳しく説明を受けましょう。
検査の流れを知っているだけで、安心感を得られるケースが多いです。また、医師や看護師に質問することで、疑問や不安を解消することも重要です。
MRI検査は途中でやめられる
MRI検査は、途中でやめることが可能です。検査中に不安や恐怖を感じた場合は、医師や技師に伝えることで、検査を中断することができます。
検査が始まったら、終了するまで絶対に出られないわけではありません。こう考えると、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
MRI検査中のパニックを防ぐ事前対策
閉所恐怖症は恥ずかしくない!MRIが苦手だと伝えよう
閉所恐怖症であることを病院スタッフに伝えることは非常に重要です。閉所恐怖症は恥ずかしいことではなく、適切な対策を講じるための第一歩です。病院側も最大限の配慮をしてくれるでしょう。
アイマスクを使用する
MRI検査中にアイマスクを使用することで、視覚的な恐怖を軽減することができます。目を閉じることで、狭い空間にいるという実感を減らし、リラックスした状態で検査を受けることができます。
耳栓を使用する
MRI検査中の大きな機械音を軽減するために耳栓を使用することが有効です。耳栓をすることで、騒音によるストレスを軽減し、より快適に検査を受けることができます。
最近では、MRI用のノイズキャンセリングヘッドホンを採用している医療機関があるので、事前に問い合わせてみるのも一法でしょう。
事前に少量の水を飲む
検査前に少量の水を飲むことで、喉の渇きを防ぎ、リラックスした状態を保つことができます。ただし、飲み過ぎには注意して、適量を心がけましょう。
事前に鎮静剤を処方してもらう
閉所恐怖症が強い場合、事前に鎮静剤を処方してもらうことも一つの方法です。鎮静剤を使用することで、検査中の不安やパニックを軽減し、スムーズに検査を受けることができます。
ただし、当日にいきなり言っても処方してもらえないケースが多いです。服用したいのであれば、必ず事前に医師に相談しましょう。
オープン型MRIはお勧めできない
オープン型MRIは画質が悪い
オープン型MRIは、永久磁石を使用して磁場を発生させるため、通常のトンネル型MRIに比べて磁場の強さが弱く、画質が低くなります。画質の低さは診断能力に直結します。
正確な診断が難しいため、閉所恐怖症のためオープン型MRIしか撮像できないなどの特殊なケースを除いて、臨床現場ではあまり使用されません。
<参考>
MRI検査が怖い?それでもオープン型MRIを避けるべき理由
オープン型MRIは臨床で使えないケースが多い
オープン型MRIは、画質の低さから臨床での使用が制限されるケースが多いです。特に、治療方針を決定するような重要な局面では、トンネル型MRIの方が適しています。
私の実臨床の経験では、患者さんが持参したオープン型MRI検査結果はほとんど役に立たないため、もう一度トンネル型MRIで再検するケースが多いです。
トンネル型MRIがベスト
トンネル型MRIは、超伝導電磁石を使用して強力な磁場を発生させるため、画質が高く、正確な診断が可能です。
そのため、臨床現場ではトンネル型MRIが標準検査として使用されており、交通事故での後遺障害認定にも適しています。
閉所恐怖症のため、どうしてもオープン型MRIしか撮像できないケースを除いては、トンネル型MRIがベストです。
【弁護士必見】後遺障害認定ではMRI検査が重要
後遺障害認定でMRI検査が重要な理由
交通事故で最も多い「むちうち」では、12級13号が認定されるためにはMRI検査が必須です。一方、14級9号に関しては、MRI検査が無くても認定される可能性はあります。
しかし、MRI検査を実施されている事案と比較すると、後遺障害に認定される確率は下がります。その理由のひとつとして、MRI検査を施行するほど症状が重いと審査側に判断されている可能性があります。
<参考>
【医師が解説】事故でMRIを受ける最適なタイミングとは|医療鑑定
後遺障害認定ではオープン型MRIは逆効果になる
交通事故の後遺障害認定では、オープン型MRIは逆効果になるケースが多いです。画質が低く異常所見を検出できないため、後遺障害の認定確率が下がるためです。
そのため、交通事故の被害者においても、オープン型MRIではなく、トンネル型MRIの使用が推奨されます。
<参考>
【日経メディカル】オープン型MRIの画質は後遺障害認定に適さない
交通事故ではトンネル型MRI一択
トンネル型MRIは、強力な磁場を利用して体内の詳細な画像を取得する装置です。特に、筋肉や神経、脳などの軟部組織の異常を検出するのに優れています。
交通事故の後遺障害認定では、レントゲン検査やCT検査では不十分な場合が多く、そのような事案ではMRI検査が必要です。
トンネル型MRIは、閉所恐怖症の患者には不向きですが、その高い解像度と画質から、後遺障害の認定において重要な役割を果たします。
このように、交通事故の後遺障害認定において、トンネル型MRIが一択とされる理由は、その高い診断能力と精度にあります。
交通事故の後遺障害認定で弊社ができること
弁護士の方へ
弊社では、交通事故で残った後遺症が後遺障害に認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。
等級スクリーニング
現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。
等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。
等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。
<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定
医師意見書
医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。
医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。
医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。
弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。
<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て
画像鑑定報告書
交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。
画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。
画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。
弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。
<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て
交通事故の後遺障害認定でお悩みの被害者の方へ
弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。
また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。
もし、後遺障害認定で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。
尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。
弊社は、電話代行サービスを利用しているため、お電話いただいても弁護士紹介サービスをご提供できません。ご理解いただけますよう宜しくお願い申し上げます。
まとめ
MRI検査に対する不安の原因は、閉所恐怖症、大きな音、動けない状況などがあります。また、未知の検査に対する恐怖や結果に対する不安も原因です。
MRIの音対策として耳栓やノイズキャンセリングヘッドホン、リラックスできる音楽が有効です。検査の流れを知ることで安心感が得られ、途中でやめることも可能です。
閉所恐怖症を伝え、アイマスクや耳栓を使用する、少量の水を飲む、鎮静剤を処方してもらう方法があります。
オープン型MRIは画質が悪く、診断に不向きです。トンネル型MRIの方が高い画質で診断能力が高いため、交通事故の後遺障害認定でも推奨されます。
交通事故で撮像したMRI検査に関してお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。
関連ページ
資料・サンプルを無料ダウンロード
以下のフォームに入力完了後、資料ダウンロード用ページに移動します。