交通事故コラム詳細

fv fv

腰椎横突起骨折の異議申し立てを成功させるポイント|交通事故の後遺障害

交通事故で腰椎横突起骨折を負った方の中には、治療を終えても腰痛が続いているのに、非該当とされてしまうケースが少なくありません。

 

腰椎横突起骨折は、機能障害が残りにくいと言われているため、実際の症状が十分に評価されにくいのです。

 

納得できない後遺障害認定結果に終わってしまい、異議申し立てを検討する方も多いでしょう。

 

本記事では、腰椎横突起骨折の後遺障害が非該当になる理由や、異議申し立ての手順、成功のポイントを分かりやすく解説しています。

 

 

最終更新日: 2025/9/26

 

book

 

 

Table of Contents

腰椎横突起骨折が非該当になる理由

腰椎横突起骨折で非該当と判断されやすいケース

腰椎横突起骨折は、骨折そのものでは神経に大きな傷害を生じにくいです。このため、痛みの原因を医学的に証明できないと、非該当になりやすいです。

 

また、腰椎横突起骨折には、レントゲン検査だけでは骨癒合しているかを判定しにくいケースがあります。

 

このため、実際には偽関節にもかかわらず、骨癒合していると判断されて非該当になる事例も少なくありません。

 

 

腰椎横突起骨折の後遺障害認定基準

等級

認定基準

12級13号

局部に頑固な神経症状を残すもの

14級9号

局部に神経症状を残すもの

 

12級13号:局部に頑固な神経症状を残すもの

 

腰椎横突起骨折は偽関節になりやすい骨折です。しかし、通常は高度の腰痛を残さないので、12級13号に認定される事案は限定的だと思われます。

 

弊社の経験では、12級13号認定事案が1例だけ存在します。しかし、ほとんどの事案は、14級9号もしくは非該当になると考えています。

 

 

14級9号:局部に神経症状を残すもの

 

腰椎横突起骨折は偽関節になりやすい骨折なので、CT検査などで偽関節が証明されれば14級9号が認定される可能性があります。

 

 

low back pain

 

 

腰椎横突起骨折の異議申し立て手順ガイド

異議申し立ての流れと必要書類

異議申し立ては、異議申立書を作成して保険会社へ提出することから始まります。診断書、画像検査、医師意見書画像鑑定報告書などの追加資料も添付すると効果的です。

 

 

腰椎横突起骨折の異議申し立ての申請先

申請先は、事前認定の場合は加害者側の任意保険会社となり、被害者請求の場合は自賠責保険会社です。

 

申請書類には、被害者本人または代理人の情報、事故の証明番号などを記載して提出します。

 

 

異議申し立ての費用と時間は?

異議申し立て自体は無料で行えますが、新たな診断書を取得したり、検査を実施する際には費用がかかります。

 

審査期間は約2〜4ヶ月ですが、提出資料の内容や混雑状況によっては、さらに時間がかかるケースもあります。

 

 

腰椎横突起骨折の効果的な異議申し立て準備

異議申し立てを有利に進めるためには、前回提出できなかった新たな診断書や画像検査の提出が不可欠です。

 

また、症状が後遺障害認定基準を満たしていることを、医学的根拠を提示して具体的に説明することが重要です。

 

 

book

 

 

腰椎横突起骨折の異議申し立て成功ポイント【弁護士必見】

腰椎横突起骨折が非該当になる原因を分析

腰椎横突起骨折は、骨折部位が主に筋付着部で神経症状を伴いにくいため、単独の骨折では非該当になるケースが多いです。

 

偽関節なら14級9号に認定される可能性がありますが、レントゲン検査だけでは分かりにくいので注意が必要です。

 

 

<参考>
後遺障害の異議申し立て成功のポイント|交通事故の医療鑑定

 

 

腰椎横突起骨折の後遺障害認定条件をクリア

CT検査で、腰椎横突起骨折が骨癒合しているかを精査することが重要です。尚、MRI検査は、骨癒合の判定には不向きです。

 

 

 

nikkei medical

 

 

異議申し立てでは新たな医証が必須

腰椎横突起骨折の異議申し立ての成功には、後遺障害認定基準を満たすための新たな医証が必要不可欠です。

 

具体的には、追加の画像検査、第三者による医師意見書画像鑑定報告書などです。

 

新たな医証がない異議申し立ては、後遺障害認定に結びつきにくいです。足りない検査や診断記録を補う医学的資料を集めることが重要です。

 

 

<参考>

 

 

腰椎横突起骨折の後遺障害認定ポイント

腰椎横突起骨折の後遺症が後遺障害認定されるポイントは、こちらのコラム記事でも紹介しています。是非、参照していただきたいと思います。

 

 

<参考>
腰椎横突起骨折の後遺症と後遺障害認定ポイント|交通事故の医療鑑定

 

 

download

 

 

腰椎横突起骨折の後遺障害認定で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、交通事故で受傷した腰椎横突起骨折の後遺症が、後遺障害に認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング®

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニング®は、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニング®の有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニング®を承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

<参考>
【等級スクリーニング®】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

fv_appraisal_pc

 

 

 

医師意見書

 

医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

download

 

 

 

画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

inquiry

 

 

 

腰椎横突起骨折の後遺障害認定でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害認定で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

 

Traffic accident patient

 

 

尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

弊社は、電話代行サービスを利用しているため、お電話いただいても弁護士紹介サービスをご提供できません。ご理解いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

doctor

 

 

腰椎横突起骨折の異議申し立てでよくある質問

腰椎横突起骨折は後遺障害として認定されにくいのはなぜですか?

腰椎横突起骨折は、主に筋や靱帯が付着する部分のため、骨折単体では神経や主要な運動機能への障害を残しにくいです。

 

そのため、症状と事故の因果関係が医学的に明確でない限り、後遺障害に認定されにくいのが現状です。

 

 

骨折自体は治っているのに、腰痛やしびれが続いている場合でも異議申し立てはできますか?

骨折が癒合していても、腰痛やしびれなどの神経症状が残っていれば異議申し立ては可能です。

 

ただし、腰痛やしびれを、診断書や画像検査、カルテなどで客観的に説明できるかがポイントとなります。

 

 

レントゲンやCTで骨癒合が確認されていても、症状を訴えることで後遺障害が認められる可能性はありますか?

レントゲンやCTで骨癒合していても、事故の規模が大きかったり、診療経過から、後遺障害に認定される可能性はあります。

 

 

腰椎横突起骨折で12級や14級といった等級が認められるケースはありますか?

腰椎横突起骨折で12級13号が認定されるケースはほとんどありません。弊社の1万件近い経験でも、腰椎横突起骨折で12級13号に認定されたのは1例のみです。

 

後遺障害14級9号であれば、CT検査で偽関節を証明できれば認定される可能性があります。

 

 

異議申し立てをしても結果が変わらないことは多いですか?成功率を上げる方法はありますか?

異議申し立ての成功率は高くはありません。しかし、新たな画像検査や診断書、専門医による医師意見書画像鑑定報告書を提出して成功率を高めることは可能です。

 

 

異議申し立てをする際に必要となる医証や検査結果にはどのようなものがありますか?

腰椎横突起骨折の異議申し立てには、レントゲン検査やCT検査、診断書、カルテ、医師意見書画像鑑定報告書などが有効です。

 

症状の一貫性や、事故との因果関係を客観的に証明できる資料の提出を心がけてください。

 

 

 

nikkei medical

 

 

まとめ

 

腰椎横突起骨折は骨癒合しやすく、また神経を傷害しにくいため、後遺障害が非該当になるケースが多いです。

 

しかし、レントゲン検査だけでは偽関節を見逃す可能性があり、偽関節による症状が残っていても非該当とされる事例があります。

 

後遺障害認定は、まれに12級13号があるものの、多くは14級9号または非該当です。異議申し立てを成功させるには、医学的根拠を補強する資料が必須です。

 

腰椎横突起骨折の後遺障害認定でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。尚、初回の法律事務所様は無料で承ります。

 

 

inquiry

 

Traffic accident patient

 

 

関連ページ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

book

 

 

資料・サンプルを無料ダウンロード

 

以下のフォームに入力完了後、資料ダウンロード用ページに移動します。



    Finding an apprenticeship – Frequently Asked Questions(FAQ)




    関連記事

    ランキング