交通事故コラム詳細

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2024.10.26

自賠責実務

陳述書で不利になる?交通事故で医師チェックが必要な理由を簡単に解説

陳述書は、裁判や異議申し立てにおいて非常に重要な書類です。しかし、記載内容が適切でないと、不利な結果を招く可能性があります。

 

特に、交通事故の陳述書では、被害者の状況や症状を詳しく記載する必要がありますが、その際に医師のチェックが欠かせません。

 

本記事では、陳述書の用途や作成方法を分かりやすく解説しています。また、陳述書の記載内容が後遺障害認定基準や病態と合わない場合の対処法もご紹介します。

 

 

最終更新日: 2024/10/26

 

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陳述書とは何か

陳述書の基本的な定義

陳述書とは、裁判や交通事故の異議申し立てにおいて、自分の言い分を伝えるための書面です。客観的な証拠などでは立証できない点を主張するために提出されます。

 

陳述書は、経緯の理解、争いのあるポイントの把握などにも使われます。裁判や異議申し立てで主張したいことを知ってもらうための大切な書面であり、証拠だけでは読み取れないことを補足する役割を果たします。

 

 

陳述書の種類

陳述書にはいくつかの種類があり、それぞれの目的や内容に応じて使い分けられます。以下に代表的な陳述書の種類を紹介します。

 

一般陳述書

一般的な陳述書は、裁判や交通事故の異議申し立てにおいて、自分の言い分や事実を記載するための書面です。証拠として提出されることが多く、客観的な事実や主観的な意見を含めることができます。

 

認知陳述書

認知陳述書は、親子関係の認知に関する事実を記載するための書面です。例えば、親子関係不存在確認や嫡出否認などのケースで使用されます

 

婚姻無効陳述書

婚姻無効陳述書は、婚姻が無効であることを主張するための書面です。協議離婚無効や協議離縁無効などのケースでも使用されます。

 

 

刑事事件における陳述書

刑事事件では、容疑をかけられている本人についてよく知っている家族や友人が裁判官に対して有利な事情を立証するために使用されます。

 

 

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陳述書が使われる場面と目的

陳述書は、主に法的な手続きや訴訟、そして交通事故の異議申し立てにおいて使用されます。具体的には、裁判所や行政機関、自賠責保険に対して事実関係を説明したり、証拠を提出したりするために用いられます。

 

 

陳述書に記載すべき内容

陳述書には、「客観面のこと」と「主観面のこと」を記載します。客観面のこととは、出来事や行動、経験などです。主観面のこととは、自分の意見や出来事に対する認識などになります。

 

陳述書の作成には、事実を時系列に沿って記載することが重要です。また、住所氏名、押印などを忘れずに記載する必要があります。

 

 

陳述書の必要性

陳述書は、証拠だけでは読み取れない事実の補足として重要です。陳述書を提出することで、裁判や交通事故の異議申し立てがスムーズに進行し、伝え忘れを防ぐこともできます。

 

 

 

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陳述書の作成方法

陳述書の構成要素

陳述書には、いくつかの基本的な要素があります。まず、提出者の氏名と住所が必要です。そして、文書の作成日を明記することも重要です。

 

次に、事実の説明を詳細に記載し、何が起こったのか、誰が関与していたのかを明確にします。証拠となる文書や写真があれば、それも添付し、記載します。

 

最後に、提出者が自筆で署名して押印します。このような作成方法によって、陳述書の信憑性を高めます。

 

 

陳述書の長さ

陳述書の長さは、内容や目的によって異なります。一般的には、1〜2ページ程度が適切とされています。重要なのは、必要な情報を過不足なく記載することです。

 

長すぎると読み手が混乱する可能性があるため、要点を簡潔にまとめることが重要です。また、具体的な事例や証拠を示す場合には、簡潔に説明しつつ、詳細は別添資料として提供することも有効です。

 

 

陳述書の様式

陳述書の様式は、内容と目的に応じて異なる場合がありますが、基本的には以下の要素を含む形式で作成されます。

 

タイトル
文書の内容を簡潔に示すタイトルを付けます。

 

提出者情報
氏名、住所、連絡先を明記します。

 

日付
文書を作成した日付を記載します。

 

本文
事実や意見を具体的かつ明確に述べます。箇条書きを使うと分かりやすいです。

 

署名
提出者の署名を最後に記入します。

 

 

陳述書の書き方のポイント

陳述書の書き方のポイントは、以下のごとくです。

 

明確なタイトル
書類の目的を一目でわかるようにタイトルを付けます。

 

事実の詳細な記載
時系列に沿って、具体的な事実を簡潔に述べます。曖昧な表現を避け、正確な情報を提供することが重要です。

 

証拠の提示
写真や文書などの証拠を添付し、それらについて説明します。

 

署名と日付
最後に署名と日付を記入し、文書の信頼性を確保します。

 

 

陳述書で注意すべき点

陳述書を書く際には、いくつかの注意点があります。まず、事実と意見を明確に分けることが重要です。曖昧な表現を避け、具体的な事実を正確に記載します。

 

一方、伝聞については伝聞であることを明確にし、あいまいな部分は「あいまいだ」と記載しても問題ありません。

 

感情的な言葉や主観的な意見は控え、公正な視点で述べるよう心掛けましょう。証拠となる資料や写真を添付し、それらについても詳細に説明します。

 

さらに、文章は簡潔で読みやすくすることを意識し、誤字脱字がないように注意しましょう。

 

 

陳述書の効率的な作成のコツ

陳述書を効率的に作成するためには、いくつかのポイントがあります。まず、事実を時系列に沿って整理し、重要なポイントを明確にすることが大切です。

 

また、テンプレートや過去の例を参考にすることで、作成の手間を省くことができます。弁護士などの専門家にアドバイスを求めることで、より正確で効果的な陳述書を作成することができます。

 

 

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【弁護士必見】交通事故の陳述書では医師のチェックが必須!

陳述書の記載内容が後遺障害認定基準と合わない

弊社の年間1000事案に及ぶ経験では、記載内容に問題のある陳述書が多いと感じています。その中でも、陳述書の記載内容が後遺障害認定基準と合わないケースが珍しくありません。

 

例えば「疲れてくると首の痛みが出てきて困っている」などと記載してしまうと、常時痛を否定されて非該当となる可能性が高いです。

 

被害者の立場では「痛みで困っている」部分を主張したいのですが、審査側の視点では「疲れてくると痛い=普段は痛くない」と解釈されるからです。

 

 

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陳述書の記載内容が病態と合わない

例えば、MRI検査でC4/5の椎間板ヘルニアにもかかわらず、陳述書で肩から右小指にかけてのしびれで困っていると記載すると、非該当になる可能性が高くなります。

 

何故なら、画像所見と身体所見が一致しておらず、陳述書の信憑性が疑われるからです。このように、陳述書の記載内容が病態と合ってないケースでは要注意です。

 

画像所見と身体所見の整合性だけではなく、傷病名に応じた診療経過が、陳述書の記載内容と合わないケースも珍しくありません。このような場合も容赦なく非該当になります。

 

良かれと思って陳述書を作成したのに、記載内容に問題があるため非該当になっては元も子もありません。

 

しかし、陳述書の記載内容と病態の整合性チェックは専門医でなければ難しいケースが多いです。陳述書の記載内容が問題ないかを確認したい事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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後遺障害認定で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、後遺障害認定を成功させるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

 

<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

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医師意見書

 
医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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後遺障害認定でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

 

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まとめ

 

陳述書は、裁判や交通事故の異議申し立てにおいて、自分の言い分を伝えるための書面です。証拠では立証できない点を主張するために提出されます。

 

陳述書は、交通事故などの異議申し立てにおいて非常に重要な書類です。しかし、記載内容が後遺障害認定基準と合わない場合、非該当となるリスクが高まります。

 

これらの問題を防ぐためには、陳述書の内容が病態と一致していることが必要です。専門医によるチェックが不可欠です。陳述書のチェックが必要な事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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