飲酒運転が危険な理由として、アルコールは運転能力を低下させることが挙げられます。アルコールは視界を悪化させたり、反応速度を遅くします。このため、飲酒運転は法律でも禁止されており、違反すると厳罰が課せられます。
一方、故意ではない酒気帯びの運転で検挙される可能性があります。冤罪と呼べるか否かは微妙ですが、自分の身にも起こる可能性があるだけに気になるところです。
本記事は、アルコール分解を早める方法と、故意ではない酒気帯びの運転について理解するヒントとなるように作成しています。
最終更新日: 2024/5/13
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飲酒後、何時間で運転していいの?
1時間で人間が分解できるアルコール分量の目安は、体重60kgの人では約5gと言われています。アルコール5gを具体的に言うと以下の量です。
- 日本酒(1合 180ml):1/4
- 缶ビール(350ml):1/3
- 缶チューハイ(350ml):1/3
- 焼酎(1合 180ml):1/7
- ワイン(1杯 120ml):1/2
- ウイスキー(シングル 30ml):1/2
つまり、缶ビール(350ml)や缶チューハイ(350ml)1本を分解するためには、約3時間必要です。
ただし、アルコール分解能力には個人差があります。このため「飲酒後、何時間したら運転してもいい」とは一般化できません。
飲酒後、何時間で運転できるのかの簡易計算
1時間あたりのアルコール分解能力の目安は、体重に比例します。あくまでも、おおまかな目安に過ぎませんが、前述の体重60kgの人が1時間に分解できるお酒の量を基準にして、何時間で運転できるのかをあらかじめ把握しておきましょう。
飲酒後6時間で運転できるアルコール量
体重60kgの人が、飲酒後6時間で運転できるアルコール量は以下のようになります。
- 日本酒(1合 180ml):1.5合
- 缶ビール(350ml):2本
- 缶チューハイ(350ml):2本
- 焼酎(1合 180ml):1本弱
- ワイン(1杯 120ml):3杯
- ウイスキー(シングル 30ml):3杯
缶ビール(350ml)や缶チューハイ(350ml)であれば2本、ワインであれば3杯までが、飲酒後6時間で運転できる目安です。
しかし、何度も言うように、あくまでもおおまかな目安に過ぎないことに注意が必要です。
アルコール分解を早める方法
アルコール分解を早める方法は無い
結論から申し上げますと、アルコール分解を早める方法はありません。巷では、カリウム摂取を目的とした果物や、利尿を促すために水分摂取が推奨されていますが、アルコール分解を早める効果はありません。
アルコール分解を妨げる行動はある
アルコール分解を早める方法は無いですが、アルコール分解を妨げる行動はあります。アルコールは肝臓で代謝されますが、その際に水分が必要です。
このため、運動したりお風呂に入って汗をかくと、アルコール分解が遅れる原因となります。先ほど水分摂取してアルコール分解を早める効果は無いといいましたが、アルコール分解を遅らせないためにも水分摂取は推奨されます。
故意ではない酒気帯び運転
前日の飲酒が翌日に検出
アルコール分解能力は人によってさまざまであるため、前日の夕食で飲酒したアルコールが翌日に検出される例があります。
運転直前のマウスウォッシュや入れ歯安定剤の使用
運転前に、口内洗浄剤(マウスウォッシュ)や入れ歯安定剤を使用することで、酒気帯び運転とされる可能性があります。
【弁護士必見】故意ではない酒気帯び運転の弁護法
アルコール分解能力は人によってさまざまであるため、前日の夕食で飲酒したアルコールが翌日に検出される例があります。
また、運転前に口内洗浄剤(マウスウォッシュ)や入れ歯安定剤を使用することで、酒気帯び運転とされる可能性もあります。
これまで弊社では、故意ではない酒気帯びの運転を弁護する医師意見書を作成した実績があります。
医師意見書では、アルコール代謝に関する基礎研究に関する医学論文を引用して、酒気帯びの運転が故意ではないことを主張しました。
酒気帯び運転の弁護でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。
まとめ
体重60kgの人の場合、缶ビール(350ml)や缶チューハイ(350ml)であれば2本、ワインであれば3杯までが、飲酒後6時間で運転できる目安です。
一方、アルコール分解を早める方法はありません。ただし、アルコール分解を遅らせないためにも水分摂取は推奨されます。
アルコール分解能力は人によってさまざまであるため、故意ではない酒気帯びの運転として検挙される可能性があります。
また、運転前に口内洗浄剤(マウスウォッシュ)や入れ歯安定剤を使用することで、酒気帯び運転とされる可能性があるので注意が必要です。
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