筋肉のコリや重だるさは後遺障害の対象にならない

投稿日:2021年8月21日 更新日:

等級認定可能性スクリーニングのご依頼で最も多いのは、非該当事案で14級9号以上への等級認定可能性があるか否かです。等級が認定される可能性について、診断書の内容、レセプトでの治療経過、事故態様、そして画像所見や身体所見などを精査して総合的に判断しています。

 

これらはすべて自賠責の等級審査の俎上に乗っている事案での評価ですが、ときどき被害者請求の段階から審査の俎上に乗っていない事案を散見します。整形外科領域での代表的な事案は、後遺障害診断書に疼痛や可動域制限が記載されていないものです。特に主訴欄に疼痛ではなく、筋肉のコリや重だるさなどしか記載されていない事案は要注意です。

 

後遺障害等級では、疼痛しか審査対象にならず、筋肉のコリや重だるさなどは後遺障害とは認められないからです。そして、主治医がこのことを知っている可能性は限りなくゼロに近いのが現状です。臨床をしていると、外傷性頚部症候群で後遺障害が残存している症例では、後頚部痛があることは常識です。

 

主治医にとって外傷性頚部症候群で後頚部痛が存在するのは当たり前であり、それに加えて筋肉のコリや重だるさも訴えているという認識で、後遺障害診断書の主訴欄に筋肉のコリや重だるさしか記載しないパターンがあります。しかし、このようなケースでは痛痛は存在しないものと扱われるため、後遺障害審査の俎上にさえ乗っていないことになります。

 

本来なら被害者請求の段階で弁護士がこのことに気付いて、主治医に診断書の修正が可能かを確認するべき状況です。しかし弁護士サイドでもこのあたりの知識が無いケースも多くあり、本来後遺障害等級が認定されて然るべき交通事故被害者が非該当になるという事案が後を絶ちません。

 

これ以外にもいくつか、そもそも後遺障害等級の審査の俎上にさえ乗っていないというケースが存在するため、もし迷う事案があれば気軽にご相談いただければ幸いです。

 

 

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