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脳実質損傷以外は後遺障害認定されにくい
頭部外傷で多いのは、脳挫傷、脳出血、くも膜下出血、硬膜外出血、硬膜下血腫、気脳症などです。このうち、前2者と後者では後遺障害等級に対する影響が異なります。
まず、脳挫傷および脳出血は、脳実質の損傷です。脳神経細胞そのものに不可逆的変化が発生するので、神経学的異常所見や高次脳機能障害を残存しやすいです。
一方、くも膜下出血、硬膜外出血、硬膜下血腫、気脳症は、脳実質の損傷ではありません。このため、急性期の治療が奏功して脳実質の損傷を回避できれば、大きな障害を残さずに治癒することも可能です。
後遺障害等級の観点では、脳実質損傷である脳挫傷および脳出血は12級13号以上の等級が確定します。
一方、くも膜下出血、硬膜外出血、硬膜下血腫、気脳症では、脳挫傷や脳出血を併発している事案はあるものの、脳実質に障害を残さず治癒することも多いです。
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