画像での下肢長計測とメジャー計測の比較

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先日、人工股関節全置換術を施行するにあたって、下肢脚長差を測定する機会がありました。身体所見ではSMD 72cm/74cmでした。患側が約2㎝短縮しているようです。SMDは体表から測定するので、正確さに欠けるところが難点です。

 

人工股関節全置換術では正確な脚長差が必要なので、画像上でSMD(と思われる長さ)を計測しました。すると、計測上では82㎝/84㎝と表示されます。身体所見と比較すると、両側とも10cmほど長いのです。

 

経験上、日本人でSMDが80㎝を越えるのはかなり大柄な症例が多いです。このため、身体所見の方が正確で、画像での計測の方が10%ほど長く表示されていると判断しました。

 

これは拡大率が影響しているものと推察します。通常の単純X線像ではオリジナルに比べて約10%ほど大きくうつります。今回の症例でも拡大率が影響しているのでしょうが、通常の単純X線像と異なり管球からの距離も長くなるため、拡大率は10%よりも大きくなることが予想されます。

 

画像の脚長計測と身体所見のSMDを比較する機会はあまり無いため、今まで両者の計測法で差異があることに気が付きませんでした。脚長差に関してはあまり大きな影響が出ないかもしれませんが、脚長差そのものも10%ほど長く表示されるので、注意が必要だと感じました。

 

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