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腱板損傷は変性断裂も多い|交通事故の後遺障害

 

中高年以上の腱板損傷は変性断裂も多い

 

先日お話しした画像鑑定報告書の恣意性について、具体例をお話ししたいと思います。恣意的と思われる画像鑑定報告書で最もよく見かけるのは、腱板損傷および手関節の TFCC 損傷に関するものです。

 

まず。腱板損傷なのですが、腱板は経年的に無症候性の変性による腱板損傷を併発していることが多いです。特に50歳以上の中高年の被害者の方の中には、交通事故にあう以前から無症候性の腱板損傷をきたしていることが少なくありません。

 

自賠責の審査側も、このことについてはよく理解しているので、他の損傷と比べて腱板損傷に関しては厳しい姿勢をとっているようです。このこと自体はある程度仕方ないことなのですが、変性による腱板損傷を事故による外傷性のものとして画像鑑定されているような事案を比較的よく見かけます。

 

もちろん画像所見だけで変性なのか外傷性なのかを判断することは難しいのですが、それを理解した上であえて変性とも外傷性とも取れる画像所見を外傷性と言い切っているような画像鑑定報告書を散見します。

 

一部の医師の中には、画像検査が万能であるかのような感覚で画像鑑定報告書を作成している方もいるようですが、実際のところ画像検査は診断ツールのひとつに過ぎません。診断ツールのひとつに過ぎないものから 無理やり結論を導き出しているので、結果的に少しおかしな結論になってしまっています。

 

この辺りの事に関しては審査側も重々承知しているので、最近では特定のグループや医師が作成した画像鑑定報告書は完全にスルーしていると審査側医師が話していることをお伺いしたことがあります。被害者の気持ちを考えると分からなくはないですが、医証であるからには中立性を担保したいものです。

 

 

 

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