医療訴訟の争点探しは難しい

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最近、立て続けに医療訴訟事案の相談を受けました。弊社の方針として、交通事故や労災事故に特化した業務内容を提供しているのですが、お付き合いのある法律事務所様からの相談なので無下に断るわけにはいきません。

 

このような医療相談を受け続けていると、争点がどこにあるのか判然としていない事案が多いことに気付きました。確かに何らかの重大な結果が発生しており、それに対する訴訟検討なのですが、何を争点すればよいのか分からないことが多いのです。

 

確かにいくら医証を読み込んでも、何が問題点であったのかは、医師でなければ実感として分からないと思います。医療訴訟としては内科的な事案が多いです。私は整形外科医なので門外漢かと思いきや、訴訟になるのは内科的な高度な知識を要する疾患ではなく、肺炎や脳梗塞等のありふれた疾患であることがほとんどです。

 

これらのいわゆるcommon diseaseは、内科医師に限らず病棟勤務経験のある臨床医であれば科を問わず、ある程度共通した「感覚」を共有しています。その感覚から逸脱した医療行為がある(もしくは無い)場合には、頭の中のセンサーに引っ掛かります。

 

最近は、初期臨床研修が導入されて以降のgeneralな考え方を習得した医師がメジャーになりつつあるので、トンデモナイ症例はあまりみない印象です。つまり、不幸な事態にいたった原因は不可抗力であることが多いのです。このような事案では、いくら医療訴訟を提起しても徒労に終わることがほとんどです。

 

このようなケースでは皆が不幸になるので、取引先の法律事務所様に関してはサービスの一環として医療訴訟のスクリーニングも行っています。何が争点なのか、訴訟を提起するメリットは本当にあるのか、で判断できずに困っている法律事務所様は気軽にご相談いただければ幸いです。

 

ただし、これはあくまでも弊社取引先の法律事務所様向けのサービスです。一般の方や弊社と取引歴の無い法律事務所様からの依頼は、固くお断りしていますのでご了承ください。

 

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