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電気生理学的検査は画像検査と並んで重要な検査
脊椎疾患に評価において、画像検査と並んで重要な検査が電気生理学的検査です。画像検査と神経学的所見が一致する場合は行いませんが、多椎間の圧迫病変を認め、どこが責任病巣か判断に苦慮する場合、肩が挙上できない人で腱板断裂と頚椎病変が並存する場合には有用です。
日常診療で多く行われている電気生理学的検査は末梢神経伝導検査と筋電図です。脊椎疾患と末梢神経障害の鑑別に神経伝導検査はよく使われますが、脊椎疾患の機能診断には筋電図検査が有用です。
筋電図では直接針を筋肉に刺して検査をする針筋電図が一般的です。筋電図を導出するのは上肢や下肢の代表筋で十分で、全ての筋を調べる必要はありません。個々の筋肉がどの脊髄神経から支配されているのかを解剖学的に考えながら筋電図を評価すれば、障害されている脊椎高位がほぼ診断できます。
針筋電図はまず針を筋肉に刺した時のミオトニー放電、安静時の異常放電、筋肉を随意収縮させた時の異常放電などを異常所見と判断します。
交通事故で神経症状を発症し、頚椎MRIなど画像上異常所見を認めるにも関わらず、腱反射やJackson testなどの誘発試験で異常がないために後遺障害が認められなかったケースはよく聞きます。そういうケースではより客観的な機能診断である筋電図検査を行うというのも1つの手かもしれません。
ただし針筋電図は針を直接筋肉に刺すという侵襲を伴う検査であり、多くの施設では神経内科医が行っております。検査にも時間がかかるために、検査枠が限られており、受けるにはハードルが高い検査と言えるでしょう。
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