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若年者ではレントゲン検査
先日、弊社の脊椎外科専門医と事案について協議していた際に、極めて基本的な気付きを得たのでご報告させていただきます。
その気付きとは、外傷性頚部症候群や外傷性腰部症候群における単純X線像の重要性です。昨今ではMRI万能主義の風潮が強いため、単純X線像がないがしろにされる傾向にあります。
しかし、若年者においては頚椎・腰椎MRIでほとんど所見が無いことが多いです。このような時でも頚部痛や腰痛などの症状が有れば、多くの症例で単純X線像の側面像における前弯が消失しているのです。
そうは言っても、頚椎MRIや腰椎MRIそして頚椎CTなどでも前弯消失しているのではないか? という疑問が湧く方も多いでしょう。実は私自身も何気なく頚椎MRIなどで「前弯消失している」とコメントしたことがあります。
しかし、よく考えるとMRIやCTは仰臥位で撮像するため、正常人でも前弯は消失します。このため、前弯消失が有意所見となるのは座位もしくは立位で撮影する単純X線像のみなのです。
特に若年事案で画像的な異常所見に乏しそうな症例では、初診に戻って単純X線像の脊椎アライメントを確認することをお勧めします。
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