日経メディカルの連載コラム(隔週連載)に、弊社代表 濱口裕之の記事が掲載されたのでお知らせいたします。
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カルテ翻訳についてのコラム記事
今回の日経メディカルの連載コラムは、カルテ翻訳についての話題です。
濱口裕之の「治療だけで終わらせない交通事故診療」第50回
単なる日本語訳じゃない!交通事故診療のカルテ翻訳とは?
カルテ翻訳とは医学英語を日本語に翻訳するサービスに非ず
カルテ翻訳とは、日本語で記載されているのに何が書かれているのか分からないカルテに注釈を付ける作業です。
一般的には、外国語を日本語に直すのが翻訳です。しかし、医学の世界では全く異なります。
日本語を日本語で説明することも珍しくないのが、カルテ翻訳の実態なのです。
カルテ翻訳には3パターンある
年間1000例の交通事故事案に取り組む私たちの経験では、翻訳を依頼されるカルテには、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。
- 手書きのカルテ
- 自己流の略語が多用されているカルテ
- ドイツ語で記載されたカルテ
いずれのパターンのカルテも、翻訳は困難を極めます。かろうじて読解できる文字を手掛かりにして、前後の流れから問題のフレーズを解読していく苦労は尋常ではありません。
<参考>
【医師が解説】カルテ翻訳が裁判で必要な理由|交通事故、医療過誤
カルテはメモ帳ではない!誰でも読める記載が重要
カルテは、主治医だけの備忘録やメモ帳ではありません。チーム医療を行ううえでも、誰が読んでも内容を理解できるのが理想です。
カルテに記載された内容は独り歩きを始めます。自分しか解読できないカルテを記載していると、内容を曲解されてしまう危険性があります。
カルテ翻訳のお世話にならないように、誰にでも理解できる標準的な医学用語で記載するように心掛けたいものです。
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