交通事故や労災事故の異議申し立てに加えて医療訴訟では、カルテに記載されている内容の理解が必須です。
しかし、カルテは医学専門用語のオンパレードです。また、日本語ではなく英語やドイツ語で記載されているカルテも少なくありません。
カルテが重要なのは分かるけど、何が記載されているか分からない。どこが重要なのか知りたい。その際に強い味方になるのがカルテ翻訳です。
本記事は、年間1000例を超える交通事故事案に取り組んでいる専門医が、カルテ翻訳の役割と効果のポイントを分かりやすく解説しています。
最終更新日: 2026/2/10
Table of Contents
カルテ翻訳とは
カルテ翻訳とは医療翻訳の一形態です。「翻訳」からイメージされる、英語やドイツ語などで記載されたカルテを日本語にするだけではありません。
難解な医療専門用語や手書きカルテも日本語に翻訳します。また、専門医の目線で、主治医の治療経過を解説するケースも少なくありません。

カルテ翻訳が必要な理由
医学的専門性の高さ
カルテは、医師が記載します。医師は医療の専門家なので、カルテに記載する内容は医学専門用語です。
しかも、細分化された分野の専門用語なので、弁護士も含めた非医療従事者には難解な内容が多いです。
単純に日本語に翻訳するだけでは、カルテに記載されている真意を読み解いたことにはなりません。
このため、治療過程を理解して解説できる専門医が、カルテ翻訳を担当するのが望ましいです。

上記は、弊社の精神科専門医によるカルテ翻訳の一例です。カルテ翻訳は、単に英語を日本語に翻訳するだけではありません。
専門的な医学所見を分かりやすく解説する必要があります。つまり、患者さんの背景を含めた医学的説明であることが理解できると思います。
特定の医師や施設でしか通用しない略語
カルテを精査していて困るのが略語です。略語には、世界中で使用されているものから、特定の医師や施設でしか通用しない略語まであります。
世界中で使用されている略語であれば、医学辞書やインターネットでも確認できます。
しかし、特定の医師や施設でしか通用しない略語は、前後の流れから類推するしかありません。
略語の意味を類推する難易度はさまざまですが、解読できる確率が最も高いのは、その領域の専門医でしょう。
<参考>
【日経メディカル】単なる日本語訳じゃない!交通事故診療のカルテ翻訳とは?
弊社にカルテ翻訳を依頼するメリット
カルテ翻訳と後遺障害認定対策をワンストップで実施できる
カルテ翻訳を実施しても、自賠責保険の後遺障害認定基準を熟知していなければ、異議申し立てや訴訟で後遺障害が認定される確率は低いです。
カルテ翻訳を弊社に依頼いただくことで、後遺障害認定を目的とした翻訳が可能です。
後遺障害認定基準を理解していない人が機械的に翻訳しても、ポイントが分からないため、費用倒れになる可能性が高いです。
カルテ翻訳と訴訟対策をワンストップで実施できる
医療過誤で訴訟提起を検討する際に、各科の専門医によるカルテ翻訳は本領を発揮します。事案の問題点を見極められるのは専門医だけです。
弊社ではほぼ全ての科の専門医が揃っているので、さまざまな科のカルテ翻訳に対応することができます。
カルテを翻訳したうえで、意見書作成可否調査を実施することで、どこがポイントになるのかをワンストップでご依頼いただけます。
カルテ翻訳と争点の整理をワンストップで実施できる
交通事故の異議申し立てや訴訟、そして医療訴訟おいて最もハードルが高いのは、争点がどこにあるのかを正確に把握することです。
弊社にカルテ翻訳をご依頼いただくことで、さまざまな状況における争点の整理も併せて実施可能です。
カルテ翻訳が納品されるまで
カルテ翻訳に必要な資料
- 相談書(依頼時にお渡しします)
- カルテ(診療録)
- 看護記録
- 診断書
- 後遺障害診断書
- 診療報酬明細(レセプト)
①②は必須です。
③~⑥は翻訳が必要な場合にご提出いただきます。
資料の受け渡しは、オンラインストレージもしくは郵送となります。安全性や利便性からオンラインストレージの利用を推奨しています。
ご依頼いただいた際に、オンラインストレージの使用方法をご説明させていただきます。
御依頼からカルテ翻訳納品までの流れ
カルテ翻訳を弊社にご依頼いただいてから、クライアントに納品するまでの流れは以下の通りです。
- 弊社による資料確認
- カルテ翻訳の見積書を提出
- 見積書の了承を得た時点で、カルテ翻訳開始
- カルテ翻訳を提出(電子データ)
- 約2週間以内にカルテ翻訳初稿を納品
- カルテ翻訳に不明点があれば再翻訳
- 依頼者の了承を得た時点で請求書送付
最大のポイントは、カルテ翻訳の内容を確認して了承してから、料金をお支払いいただく点です。
カルテ翻訳は難易度がさまざまです。完全に翻訳できない事案も珍しくありません。
物理的に翻訳不可能な箇所を、どこまで許容するかの擦り合わせになるケースもあります。
弊社では、依頼者に納得いただいた時点で料金を請求するシステムを採用しているのでご安心ください。
カルテ翻訳に必要な期間
翻訳する分量や難易度にもよりますが、見積りをご了承いただいた時点からカルテ翻訳を提出するまでは約2週間です。
カルテ翻訳への医師の関わり方
弊社のカルテ翻訳は、すべて専門医が実施しています。翻訳を業とする非医療者や、医療者であっても看護師が翻訳することはありません。
カルテ翻訳のデメリット
多額の料金が掛かる
カルテ翻訳のデメリットは、多額の料金が掛かることでしょう。こちらに記載しているように、カルテ翻訳費用は基本料金がベースになります。
自己負担ゼロでカルテ翻訳する方法
交通事故被害者のケースでは、自己負担無しでカルテを翻訳する事案も珍しくありません。
何故なら、自動車保険で弁護士特約を附帯していると、カルテ翻訳も弁護士特約で賄われるケースがあるからです。
自動車保険で弁護士特約を附帯している場合には、弁護士にカルテ翻訳に利用できないかを確認してみましょう。
カルテ翻訳の料金
カルテ翻訳の料金体系
カルテ翻訳に必要な料金は、20枚以下の基本料金をベースとして、以下の枚数で変動します。
- 20枚以下: 40,000円+税
- 20枚以上: 2,000円/枚+税
ただし、杓子定規に一連のページ数をカウントするのではなく、真に翻訳するべきページ数でカウントするのでご安心ください。
郵送による加算
カルテを郵送で提出いただいた場合には、データ共有管理加算として以下の追加料金を頂戴いたします。
ディスク媒体
分量によらず5,000円+税
紙媒体
分量に応じて5,000円+税~
ディスク媒体+紙媒体
分量に応じて10,000円+税~

カルテ翻訳でよくある質問
どれくらい正確に翻訳できるのか
最も懸念されるのはカルテ翻訳の精度でしょう。カルテ翻訳は通常の翻訳とは全く異なります。完璧な翻訳が不可能な事例も珍しくありません。
弊社では、カルテの記載内容に関する実臨床の知見を持つ専門医が担当します。このため、カルテ翻訳の精度は弊社の強みのひとつです。
カルテ翻訳の内容を理解できるのか
弁護士などの依頼者が理解できるカルテ翻訳なのかも気になる点でしょう。理解できない内容のカルテ翻訳が納品されたら大変です。
弊社では、依頼者が理解できるカルテ翻訳となるように、内容に納得いただいた時点で料金を請求するシステムを採用しています。
尚、見積りは無料です。依頼者の要望に沿ったカルテ翻訳が難しいことが判明すれば、カルテ翻訳発注を撤回可能なのでご安心ください。
医学用語は直訳すべきか意訳すべきか
カルテは法律・医療証拠として使われるため、外国語からの翻訳は、原則として直訳寄りが望まれます。
ただし難解な日本語表現の翻訳は、非医療者にも通じる平易な言葉に置き換える必要があります。
医師の手書きカルテが読めない場合の対応は?
判読不能部分は、勝手に推測翻訳しないのが基本です。しかし難解な手書きカルテでは「推測」と明記したうえで翻訳するケースもあります。
AI翻訳を使ってよいか
AI翻訳の場合も、医学・法務リスクが高いため専門医による校閲が必須です。尚、弊社では精度の観点からAI翻訳を使用していません。
まとめ
カルテ翻訳は医療翻訳の一形態です。英語などで記載されたカルテを翻訳するだけではなく、難解な専門用語や手書きカルテも翻訳します。
カルテ翻訳が依頼される理由として、専門性が高く記載内容が難しい、特定の医師や施設でしか通用しない略語が多い点が挙げられます。
カルテ記載内容が難解だったり、どこに争点が分からなくてお困りの事案があればこちらからお問い合わせください。
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