交通事故コラム詳細

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2025.1.31

骨折・脱臼

指の骨折は全治何ヶ月?治療や後遺症も解説|交通事故の医療鑑定

指の骨折をしてしまうと、「いつ治るのか」「日常生活に戻るまでどれくらいかかるのか」といった疑問が浮かぶでしょう。

 

特に、仕事やスポーツに支障が出る場合は、治療期間やリハビリの必要性を事前に知っておきたいものです。

 

本記事では、指の骨折が全治するまでの期間の目安や、治療方法、後遺障害の可能性について詳しく解説しています。

 

 

最終更新日: 2025/1/31

 

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指の骨折が全治する期間

全治まで目安期間

指の骨折の全治までの期間は、一般的に成人では、リハビリテーションも含めて約3ヶ月程度とされています。

 

しかし、骨折の種類や重症度、治療方法によって回復期間は異なります。例えば、軽度の骨折であれば、2週間程度の固定で済む場合もあります。

 

一方、複雑な骨折や手術が必要な場合は、より長い治療期間を要することがあります。

 

適切な治療とリハビリを行うことで、回復が早まる可能性があります。初期の治療が重要なので、早めに整形外科を受診しましょう。

 

 

指の骨折の治療期間に影響を与える要因

指の骨折の治療期間には、さまざまな要因が影響します。主な要因として、骨折の種類(単純な骨折、複雑な骨折など)、骨折の部位、患者の年齢や健康状態、治療方法(保存療法、手術療法)などが挙げられます。

 

また、適切なリハビリテーションが実施できているのかも、治療期間に大きな影響を与えます。

 

 

指の骨折とは?

指の骨の種類

  • 末節骨(第1~5末節骨)
  • 中節骨(第2~5中節骨)
  • 基節骨(第1~5基節骨)
  • 中手骨(第1~5中手骨)
  • 手根骨(豆状骨、三角骨、月状骨、舟状骨、大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨)

 

 

hand bone
 
Wikipediaの指骨から転載

 

 

指の骨折の種類と診断

指の骨折は、基節骨骨折、中節骨骨折、末節骨骨折などに分類されます。診断にはレントゲン検査が用いられ、骨折の形状やずれを確認します。

 

保存療法や手術療法があり、骨折の種類や重症度に応じて治療法が選択されます

 

 

指の骨折の原因

指の骨折は、手や指に強い力が加わることで生じます。主な原因として、転倒や衝突、交通事故などの外傷が挙げられます。

 

また、スポーツ中の事故や、指を強く打つ、ねじる、無理に曲げる・伸ばすといった動作も原因となります。

 

さらに、骨粗鬆症などの疾患により骨が弱くなっている場合、軽微な外力でも骨折することがあります。

 

 

指の骨折の症状

指の骨折を受傷すると、痛みや腫れ、熱感(患部が熱を持つ感じ)などの症状が現れます。

 

また、皮下出血や指の変形が見られることもあります。患部を押すと強い痛みを感じ、指を動かすことが困難になる場合もあります。

 

 

finger pain

 

 

指の骨折の治療方法

固定法とその期間

指の骨折の治療方法は、骨折の種類や重症度によって異なります。一般的には、骨折した骨を元の位置に戻して(整復)、適切な方法で固定します。

 

固定にはギプスや副木(シーネ)などが用いられ、固定期間は通常3~4週間程度です。固定期間中は、患部を安静に保ち、外力を避けることが重要です。

 

 

手術が必要なケースとは?

手術が必要なケースとして、骨折部が皮膚を突き破る開放骨折、関節にまで及ぶ骨折、複数箇所での骨折などが挙げられます。

 

これらの骨折では、鋼線やプレート、スクリューなどを用いて骨を固定する手術療法が選択されます。手術の方法は骨折の形態によって異なります。

 

 

リハビリテーションはいつから始める?

リハビリテーションの開始時期は、骨折の種類や治療方法によって異なります。一般的には、固定期間が終了した後、医師の指示に従ってリハビリを開始します。

 

リハビリでは、指の可動域や筋力の回復を目指し、適切な運動療法が行われます。早期にリハビリを始めることで、関節の拘縮や筋力低下を防ぐことができます。

 

 

痛みの管理方法

痛みの管理方法としては、鎮痛薬の服用や、患部の冷却、安静の保持などが効果的です。特に、骨折直後は患部を冷やすことで、腫れや痛みを軽減できます。

 

また、固定具が適切に装着されているかを確認して、過度な圧迫や不適切な固定が痛みの原因となっていないか注意することも重要です。

 

 

 

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指の骨折の後遺障害

 

指節骨骨折(末節骨骨折、中節骨骨折、基節骨骨折)では指の機能障害や神経障害に該当する可能性があります。

 

 

指の機能障害

等級

認定基準

7級7号

1手の5の手指又はおや指を含み4の手指の用を廃したもの

8級4号

1手のおや指を含み3の手指の用を廃したもの又はおや指以外の4の手指の用を廃したもの

9級13号

1手のおや指を含み2の手指の用を廃したもの又はおや指以外の3の手指の用を廃したもの

10級7号

1手のおや指又はおや指以外の2の手指の用を廃したもの

12級10号

1手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの

13級6号

1手のこ指の用を廃したもの

 

MP関節(中手指節間関節)、PIP関節(近位指節間関節)、母指のIP関節(指節間関節)の可動域が健側可動域の1/2以下に制限されると、手指の用を廃したものとして後遺障害に認定されます。

 

 

7級7号

1手の5の手指又はおや指を含み4の手指の用を廃したもの
 

8級4号

1手のおや指を含み3の手指の用を廃したもの又はおや指以外の4の手指の用を廃したもの
 

9級13号

1手のおや指を含み2の手指の用を廃したもの又はおや指以外の3の手指の用を廃したもの
 

10級7号

1手のおや指又はおや指以外の2の手指の用を廃したもの
 

12級10号

1手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの
 

13級6号

1手のこ指の用を廃したもの

 

 

指の神経障害

等級

認定基準

12級13号

局部に頑固な神経症状を残すもの

14級9号

局部に神経症状を残すもの

 

MP関節(中手指節間関節)、PIP関節(近位指節間関節)、母指のIP関節(指節間関節)の可動域が、健側可動域の1/2以下まで制限されてない事案は、手指の用を廃したものとして後遺障害に認定されません。

 

一方、関節内骨折などで関節面に不整があるケースには、関節の痛みが後遺症として残ることが珍しくありません。このような事案では、指の神経障害に認定される可能性があります。

 

 

12級13号:局部に頑固な神経症状を残すもの

レントゲン検査などで関節面に明らかな不整があると12級13号に認定される可能性があります。

 

14級9号:局部に神経症状を残すもの

レントゲン検査で関節面の不整がそれほど大きくない場合でも、治療経過から痛みが残ることが推認されるケースでは、14級9号に認定される可能性があります。

 

 

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指の骨折の後遺障害認定ポイント【弁護士必見】

 

手や指の後遺障害等級の認定では、骨折だけでなく、伸筋腱や屈筋腱といった軟部組織の損傷も大きく影響します。

 

その原因として、骨折部からの出血が回復過程で隣接する伸筋腱に癒着してしまうことが挙げられます。

 

この現象は臨床現場で広く認識されていますが、自賠責保険で後遺障害の等級認定がされないケースも多く見られます。

 

このような事案では、手外科医師による医師意見書が有効であるケースが多いです。お困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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指の骨折の後遺障害認定で弊社ができること

弁護士の方へ

弊社では、指の骨折の後遺症が後遺障害に認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。

 

 

等級スクリーニング

 

現在の状況で、後遺障害に認定されるために足りない要素を、後遺障害認定基準および医学的観点から、レポート形式でご報告するサービスです。

 

等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。

 

等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。

 

<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定

 

 

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医師意見書

 

医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。

 

医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。

 

医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。

 

弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。

 

<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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画像鑑定報告書

 

交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。

 

画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。

 

画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。

 

弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。

 

<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て

 

 

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指の骨折の後遺障害認定でお悩みの被害者の方へ

弊社サービスのご利用をご希望であれば、現在ご担当いただいている弁護士を通してご依頼いただけますと幸いです。

 

また、弊社では交通事故業務に精通している全国の弁護士を紹介することができます。

 

もし、後遺障害認定で弁護士紹介を希望される被害者の方がいらっしゃれば、こちらのリンク先からお問い合わせください。

 

 

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尚、弁護士紹介サービスは、あくまでもボランティアで行っています。このため、電話での弊社への問い合わせは、固くお断りしております。

 

弊社は、電話代行サービスを利用しているため、お電話いただいても弁護士紹介サービスをご提供できません。ご理解いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

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指の骨折の治療期間でよくある質問

指の骨折で骨がくっつくまでどのくらいかかりますか?

指の骨折で骨がくっつくまでの期間は、一般的に3週間から6週間とされています。しかし、骨折の種類や重症度、患者の年齢や健康状態によって異なります。

 

単純な骨折であれば比較的早く治癒しますが、複雑な骨折や合併症がある場合は、より長い時間がかかることがあります。

 

 

骨折して3ヶ月経っても痛いのはなぜですか?

骨折後3ヶ月経っても痛みが続く場合、以下のような原因が考えられます。

 

  • 骨癒合の遅れや偽関節の形成
  • 軟部組織の損傷
  • 神経の損傷
  • 関節の拘縮

 

 

骨折して痛みが続く場合には、医師に相談して適切な評価と治療を受けることが重要です。

 

 

骨折を早く治すには動かすのが良いですか?

骨折を早く治すためには、適切な固定と安静が基本となります。無理に動かすことは、骨癒合を妨げる可能性があるため避けるべきです。

 

医師の指示に従い、適切な時期にリハビリテーションを開始することが推奨されます。

 

早期のリハビリは関節の拘縮を防ぎ、機能回復を促進しますが、過度な運動は逆効果となるため、専門家の指導の下で行うことが重要です。

 

 

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まとめ

 

指の骨折の治療期間は一般的に約3ヶ月ですが、軽度なら2週間程度、重度ならそれ以上かかることもあります。

 

回復期間は骨折の種類や治療法、年齢や健康状態によって異なります。診断にはレントゲン検査が用いられ、治療には固定や手術があります。

 

リハビリは固定後に開始して、適切な運動で回復を促します。痛みには鎮痛薬や冷却が有効です。後遺症として機能障害や神経障害が残る場合があります。

 

指の骨折の後遺障害認定でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。尚、初回の法律事務所様は無料で承ります。

 

 

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