追突事故後に肩の痛みに悩まされた経験はありませんか? 事故の衝撃で肩に痛みが生じ、その痛みが長引くことがあります。
本記事では、追突事故で肩が痛くなる原因やその治療法について詳しく解説します。また、後遺障害認定ポイントについても解説し、弁護士や被害者が知っておくべき情報を提供します。
最終更新日: 2024/10/31
Table of Contents
追突事故で肩が痛い原因とは
むちうちによる肩痛
追突事故の際、首が急激に前後に動くことで、むちうち症状が発生します。この動きにより、首や肩の筋肉や靭帯が損傷し、痛みが生じます。
特に、首の筋肉が緩んでいる状態で衝撃を受けると、靭帯に大きな力が加わり、損傷しやすくなります。むちうちによる肩痛は、事故直後に現れることが多く、動かすと痛みが増すことが特徴です。
ハンドルから肩に衝撃が伝わる
追突事故の際、運転者はハンドルを強く握っていることが多く、その衝撃が肩に直接伝わることがあります。この衝撃により、肩関節や筋肉が損傷し、痛みが生じます。
肩の動きが制限されることもあり、痛みが長引くケースも珍しくありません。また、肩の痛みが治らない場合、筋肉や腱が部分的に断裂している可能性もあります。
追突事故による肩の痛みを軽減する治療法
一般的な治療法とその効果
追突事故による肩の痛みは、主にむちうちや筋肉・靭帯の損傷が原因です。一般的な治療法としては、整形外科での診断と治療が基本となります。
治療法には、牽引療法、温熱療法、マッサージ、電気療法などがあり、痛みの軽減と回復を促進します。また、痛みが強い場合は、湿布や痛み止め、ブロック注射が使用されることもあります。
リハビリテーションの進め方
リハビリテーションは、肩の痛みの軽減と機能回復を目的としています。整形外科でのリハビリが一般的です。牽引や温熱などの物理療法や、ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法が行われます。
自宅でできるケアと注意点
自宅でできるケアとしては、ストレッチや軽い運動が効果的です。ただし、過度な運動や無理をせず、痛みが続く場合は医師に相談することが重要です。
<参考>
【日経メディカル】あなどれない「むち打ち」の後遺症、首にとどまらない驚きの症状とは
追突事故による肩の痛みの後遺障害
後遺障害等級の概要
追突事故による肩の痛みは、後遺障害等級により評価されます。後遺障害等級は、交通事故による後遺症の重さを示すもので、1級から14級まであります。
肩の痛みは、神経症状により後遺障害の等級が決まります。等級が高いほど、慰謝料や逸失利益の補償額が増えます。
12級13号( 局部に頑固な神経症状を残すもの)
12級13号は「局部に頑固な神経症状を残すもの」として認定されます。MRI検査やCT検査などの画像診断で神経損傷が確認される場合に該当します。
例えば、むちうちによる頚部の神経損傷が原因で、持続的な痛みやしびれが残るケースが該当します。12級13号に認定されると、慰謝料は約290万円になります。
14級9号(局部に神経症状を残すもの)
14級9号は「局部に神経症状を残すもの」として認定されます。画像診断で異常が確認されないものの、持続的な痛みやしびれがある場合に該当します。
むちうちによる軽度の神経症状が典型的な例です。14級9号に認定されると、慰謝料は約110万円となります。
【弁護士必見】肩の痛みの後遺障害認定ポイント
14級9号認定が目標
追突事故の肩の痛みについては、14級9号の認定を目指すことが実務的な目標となります。14級9号は「局部に神経症状を残すもの」とされ、むちうちや肩関節捻挫などの傷病名が該当します。
12級13号は、MRI検査で器質的障害が証明する必要があるので、追突事故による肩の痛みではほとんど認定される可能性はありません。
14級9号に認定されるためには、受傷後早期に医療機関を受診したうえで、継続的に通院する必要があります。むちうちが後遺障害に認定されるポイントは以下のコラム記事を参照してください。
<参考>
【医師が解説】むちうち後遺症が首の痛みだけで後遺障害認定される?
MRI検査施行が望ましい
追突事故の肩の痛みで後遺障害に認定されるためには、頚椎のMRI検査の施行が望ましいです。MRI検査は、神経症状の有無を客観的に確認するための重要な手段です。
特に、むちうちの症状では、MRI検査によって椎間板ヘルニアや変性が確認することで、14級9号が認定されやすくなります。
追突事故の肩の痛みで弊社ができること
弁護士の方へ
弊社では、追突事故の肩の痛みが後遺障害に認定されるために、さまざまなサービスを提供しております。
等級スクリーニング
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等級スクリーニングは、年間1000事案の圧倒的なデータ量をベースにしています。また、整形外科や脳神経外科以外のマイナー科も実施可能です。
等級スクリーニングの有用性を実感いただくために、初回事務所様は、無料で等級スクリーニングを承っております。こちらからお気軽にご相談下さい。
<参考>
【等級スクリーニング】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定
医師意見書
医師意見書では、診療録、画像検査、各種検査、後遺障害診断書などの事故関連資料をベースにして、総合的に後遺障害の蓋然性を主張します。
医師意見書は、後遺障害認定基準に精通した各科の専門医が作成します。医学意見書を作成する前に検討項目を共有して、クライアントと医学意見書の内容を擦り合わせます。
医学意見書では、必要に応じて医学文献を添付して、論理構成を補強します。弊社では、2名以上の専門医によるダブルチェックを行うことで、医学意見書の質を担保しています。
弊社は1000例を優に超える医師意見書を作成しており、多数の後遺障害認定事例を獲得しています。是非、弊社が作成した医師意見書の品質をお確かめください。
<参考>
交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て
画像鑑定報告書
交通事故で残った後遺症が、後遺障害で非該当になったら異議申し立てせざるを得ません。その際に強い味方になるのが画像鑑定報告書です。
画像鑑定報告書では、レントゲン、CT、MRIなどの各種画像検査や資料を精査したうえで、後遺障害診断書に記載されている症状との関連性を報告します。
画像鑑定報告書は、画像所見の有無が後遺障害認定に直結する事案では、大きな効果を発揮します。
弊社では事案の分析から医師意見書の作成、画像鑑定にいたるまで、社内の管理医師が一貫して取り組むことで、クライアント利益の最大化を図っています。
<参考>
【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て
追突事故の肩の痛みでお悩みの被害者の方へ
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まとめ
追突事故で肩が痛くなる原因として、むちうちとハンドルからの衝撃があります。むちうちは、首が急激に動くことで首や肩の筋肉や靭帯が損傷して痛みを生じます。ハンドルからの衝撃も肩に損傷を与えることがあります。
治療法としては、整形外科での診断と治療が一般的で、牽引療法や温熱療法、マッサージ、電気療法などが行われます。リハビリテーションや自宅でのケアも重要です。
自賠責保険の後遺障害等級は、実務的には神経症状による14級9号を目指すことになります。
むちうちによる肩甲骨の痛みの後遺障害認定でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。
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