交通事故で後遺症が残っても、すんなり後遺障害に認定されるわけではありません。むしろ、自賠責保険で後遺障害に認定されるハードルは高いと言えます。
そして、後遺障害に認定されなかった理由や、認定されるために必要な対策が、まったく分からない方も多いと思います。
弊社の等級スクリーニングは、後遺障害が認定されなかった理由や、異議申し立てで後遺障害に認定される可能性を精査するサービスです。
本記事は、等級スクリーニングの効果や実際を理解するヒントとなるように作成しています。
最終更新日:2024/7/26
Table of Contents
等級スクリーニングとは
等級スクリーニングは、後遺障害が認定される可能性をお伝えするサービスです。後遺障害認定基準と医学的観点から、後遺障害に認定される可能性を精査します。
弊社では、年間1000事案を優に超える事案を、全国の法律事務所や損害保険会社から依頼されています。膨大な事案データを基にした、客観的な弊社の見解をお伝えします。
等級スクリーニングの目的
等級スクリーニングは、弊社オリジナルのサービスです。一般的に、同業他社の目的は、医師意見書や画像鑑定報告書の受注です。
弊社も医師意見書や画像鑑定報告書の受注を目指していますが、それ以上にクライアントとの長期間にわたる信頼関係構築を重視しています。
等級スクリーニングで、後遺障害に認定される可能性を客観的に示すことで、クライアントの利益を追求しています。
等級スクリーニングの利用シーン
弊社のこれまでの経験では、等級スクリーニングは以下の事項を知る目的で利用されています。
- 後遺障害に認定される可能性
- 後遺障害に認定されなかった原因
- 後遺障害に認定されるための対策
これらの目的以外にも、被害者請求段階での後遺障害等級の見込みや、異議申し立てしても非該当が確実と思われる事案で、被害者を説得する材料としての利用実績もあります。
すべての科の等級スクリーニングが可能
等級スクリーニングは、整形外科や脳神経外科だけではなく、耳鼻科、眼科、精神科、歯科、外科、泌尿器科を含めたすべての科で対応可能です。
心臓血管外科や産婦人科など、事案数が極めて低い科の等級スクリーニングも可能です。もちろん、医師意見書や画像鑑定報告書に進んだ際にも、当該科の専門医が対応します。
等級スクリーニングを利用するタイミング
異議申し立て
異議申し立てで、医師意見書や画像鑑定報告書を依頼する際に、等級スクリーニングのご利用を強く推奨しています。
依頼前に等級スクリーニングを実施する目的は、医師意見書や画像鑑定報告書の効果見込みを判定するためです。
医師意見書や画像鑑定報告書は、決して万能のツールではありません。利用シーンさえ間違わなければ強力な医証となりますが、その判断を行うのが等級スクリーニングです。
訴訟
訴訟においても、等級スクリーニングは有効です。訴訟では、自賠責保険の審査運用法には縛られません。しかし、医学的所見と後遺症の整合性の証明を求められます。
等級スクリーニングでは、裁判所基準での後遺障害認定可能性だけではなく、後遺障害が認定されるための対策を詳細にお伝えします。
被害者請求
顧問契約締結事務所様を中心に、被害者請求前の段階から等級スクリーニングをご依頼いただいています。
被害者請求前に等級スクリーニングを実施する目的は、一発で後遺障害に認定される確率を上げるためです。
等級スクリーニングでは、後遺障害等級見込みや認定可能性だけではなく、足りない検査や後遺障害診断書のチェック等も行います。
等級スクリーニングで必要な資料
等級スクリーニングを実施するには、以下の資料が必要です。
- 相談書(弊社より提供)
- 画像データ
- 後遺障害診断書
- 自賠責様式の診断書
- 診療報酬明細(レセプト)
- 損害確認報告書 / 事故現場実況見分調書 / 交通事故証明書 / 車の損傷写真 など
- 後遺障害等級結果連絡もしくは後遺障害等級認定票
- ①~⑥:必須ですが、不足している場合でもその状況に応じた判断は可能です。
- ⑦:お手元にあれば、ご提供をお願いいたします。なお、異議申し立て事案の場合には⑦も必須となります。
- 症状固定後の通院歴がわかるものがあれば、併せてご提出をお願いいたします。
等級スクリーニングでは、事故概要、レセプト、後遺障害診断書、画像所見などの各種資料を精査して総合的に精査します。事案によっては、後遺障害が認定される可能性を上げるための提案も行います。
等級スクリーニングの効果
今後の方針や対策を立てやすい
後遺障害に認定される可能性を知ることができれば、今後の方針や対策を立てやすくなります。
後遺障害に認定される可能性がある事案では、等級スクリーニングに続いて、医師意見書や画像鑑定報告書をご依頼いただくケースが多いです。
<参考>
- 【弊社ホームページ】意見書説明サイト
- 交通事故の医師意見書が後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て
- 【弊社ホームページ】画像鑑定説明サイト
- 【画像鑑定】交通事故の後遺障害認定で効果的な理由|異議申し立て
弁護士だけで対応できる事案を見極められる
等級スクリーニングの内容次第では、弁護士意見書のみで対応できる事案もあります。等級スクリーニングは、医師意見書や画像鑑定報告書依頼に誘導するサービスではありません。
認定可能性が無ければ早期に示談交渉を開始できる
仮に後遺障害に認定される可能性が無い事案でも、早期に示談交渉を開始できるメリットがあります。また、被害者の説得材料にもなります。
等級スクリーニングの費用
科や部位数に応じた価格体系
等級スクリーニング費用は、科や部位数に応じてこちらでご案内しています。今後の方針を決める材料としてご利用ください。
初回無料特典
初回にご依頼いただいた法律事務所様は、整形外科と脳神経外科の交通事故事案・労災事案に限り、無料で等級スクリーニングをご提供いたします。
尚、弁護士特約を利用できる事案では、初回無料特典を次回の事案に繰り延べることも可能です。繰り延べる期間に制限はございません。
後遺障害が認定されずにお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。
【12級13号】むちうちの後遺障害認定事例
事案サマリー
- 被害者:46歳
- 初回申請:非該当
- 異議申立て:12級13号(局部に頑固な神経症状を残すもの)
交通事故後に頚部痛と右頚部から母指にかけて放散する痛みが持続していました。痛みのため、1年以上通院、治療を余儀なくされましたが、症状は改善しませんでした。初回申請時には非該当と判定されました。
等級スクリーニング
等級スクリーニングでは、受傷直後から頚椎椎間板ヘルニアに特徴的な「スパーリング徴候陽性」と複数箇所に記載されていることを指摘しました。
MRIで、C5/6レベルに椎間板ヘルニア(矢印)を認め、患者さんの上肢痛(右母指にかけての放散痛)は椎間板ヘルニアが圧迫しているC6神経根の知覚領域と完全に一致していました。
初回申請時に見落とされていた身体所見を記載した医師意見書を添付して異議申し立てを行ったところ、後遺障害12級13号が認定されました。
【14級9号】むちうちの後遺障害認定事例
事案サマリー
- 被害者:60歳
- 初回申請:非該当
- 異議申立て:14級9号(局部に神経症状を残すもの)
交通事故後に頚部痛と両手のしびれを自覚されていました。受傷から半年間通院されましたが、頚部痛と両手のしびれは改善せず、後遺障害診断書が作成されましたが、非該当と判定されたため、弊社に相談がきました。
等級スクリーニング
等級スクリーニングでは、頚椎後縦靭帯骨化症が存在していること、受傷当日から頚部痛と両手がしびれると診療録に記載されていることを指摘しました。
身体所見、画像所見および診療経過についての医師意見書を推奨しました。異議申し立てを行ったところ、後遺障害14級9号が認定されました。
まとめ
弊社の等級スクリーニングは、後遺障害が認定されなかった理由や、異議申し立てで後遺障害に認定される可能性を精査するサービスです。
等級スクリーニングでは、後遺障害に認定される可能性だけではなく、足りない検査や、事案によっては後遺障害診断書で追記・修正するべきポイントもお伝えします。
等級スクリーニングを実施することで、ブラックボックスであった事案の状況が明確になります。後遺障害が認定されずにお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。
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