交通事故コラム詳細

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2023.12.7

自賠責実務

【医師が解説】病院を勝手に変えてよい?うまい言い方は?|交通事故

交通事故診療の現場では、医師との相性、立地や診療時間、治療内容などに不満があって、病院を変えたいと思っている人が一定数います。

 

実際、途中で病院を変えることは可能です。しかし、病院を勝手に変えるとトラブルの発生も考えられるため、慎重に検討する必要があります。

 

本記事は、病院を変える際の注意点や、うまい言い方を理解するヒントとなるように作成しています。

 

 

最終更新日:2024/2/24

 

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病院を勝手に変えるのはお勧めできない

 

病院を変えること自体は可能なケースがほとんどです。しかし、勝手に病院を変えるのは、以下の理由から避けた方が無難でしょう。

 

  • 適切な治療を受けられない可能性が高い
  • 転院先の医師から警戒される
  • 後遺障害診断書を作成してくれない可能性がある
  • 保険会社が支払いを打ち切る可能性がある

 

 

適切な治療を受けられない可能性が高い

紹介状(診療情報提供書)や画像資料を持たずに新しい医療機関を受診すると、転院先の医師はこれまでの経過や治療内容を全く把握できません。

 

転院先で一から検査を行う必要があり、しかも急性期の所見も不明のため、適切な治療を受けられない可能性が高いです。

 

 

転院先の医師から警戒される

医師の立場では、紹介状を持たずにいきなり来院した患者さんは、前医とのトラブルのために転院してきた可能性があると考えます。

 

このため、腰が引けた対応になるケースが多く、デメリットが大きいと言わざるを得ないでしょう。

 

 

後遺障害診断書を作成してくれない可能性がある

勝手に病院を変えると、後遺症が残っても後遺障害診断書を作成してくれない可能性があります。

 

その理由は、転院先の病院では途中からしか治療経過が分からないからです。後遺障害診断書を取得できないと、後遺障害の認定審査を受けられません。

 

必然的に被害者は後遺障害の賠償金を受け取れなくなります。転院する際には、必ず紹介状を取得しましょう。

 

 

<参考>
【医師が解説】後遺障害診断書を書いてくれない理由と対応法

 

 

保険会社が支払いを打ち切る可能性がある

交通事故では、勝手に病院を変えると保険会社との治療関連費用の支払いに関してトラブルを引き起こす可能性があります。

 

例えば、転院先への交通費が増加した場合、保険会社は差額支払いを拒否することがあります。

 

また、勝手に大病院から規模の小さな病院やクリニックに変えると、症状固定と判断されて支払いを打ち切られる場合があります。

 

 

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病院を変えるなら紹介状は必須

 

どうしても病院を変えたい場合には、主治医に紹介状(診療情報提供書)を必ず作成してもらいましょう。

 

この際には、画像検査データも依頼した方がよいです。紹介状と画像検査データがあれば、転院先の病院でもスムーズに治療を受けることができます。

 

 

病院を変える「うまい」言い方

 

病院を変える理由はさまざまですが、最も多いのは医師との相性が悪いや治療内容に不満があるではないでしょうか。

 

これらが理由であっても、医師に向かってストレートに言うのは避けた方が良いでしょう。

 

ここでは、医師に悪い印象を与えずに病院を変える「うまい」言い方をご紹介します。

 

 

近くの病院に行きたい

医師にとっても抵抗感無く受け入れられる理由は、近くの病院に行きたいと伝えることでしょう。

 

私自身、外来をしていて患者さんから良く言われる理由のひとつです。医師としても、近くの病院に変わりたいという患者さんを留める理由はありません。

 

 

かかりつけの病院に行きたい

かかりつけの病院に行きたいという理由も、医師は抵抗感無く受け入れやすいです。かかりつけの病院は、これまでの経過や検査結果が分かるため、患者さんにとっても良い選択肢です。

 

 

診療時間が合わない

特に大きな病院では、午前中しか診察していないことが多いため、有効な理由となります。

 

 

 

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病院を変えることにもリスクがある

 

現在の主治医と相性が悪かったり、治療内容に不満があったとしても、転院にもリスクがあることも理解しておくべきでしょう。

 

例えば、もっと相性が合わない医師しか居なかったり、治療を受け入れてもらえずに行先が無くなる可能性もあるでしょう。

 

 

病院を変えるなら早い方がよい

 

もし、どうしても病院を変えたいのであれば、医師に紹介状を作成してもらったうえで、できるだけ早い時期に転院することをお勧めします。

 

病院を変える時期が早いほど、「近くの病院に行きたい」「かかりつけの病院に行きたい」「診療時間が合わない」などの理由の切実さが増すからです。

 

また、交通事故診療においては、受傷してから早い時期に医師が診察しているほど、後遺障害診断書の作成もスムーズになります。

 

交通事故の後遺障害でお困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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まとめ

 

医師との相性、立地や診療時間、治療内容などに不満があって転院したいと思っていても、病院を勝手に変えるとトラブルが発生する可能性があります。

 

どうしても病院を変えたい場合には、紹介状(診療情報提供書)と画像資料をもらいましょう。

 

病院を変えるうまい言い方として、近くの病院に行きたい、かかりつけの病院に行きたい、診療時間が合わない、などがあります。

 

 

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