交通事故などで腰痛を発症した場合、夜眠る時の寝方はどうすれば良いのでしょうか。腰痛の際にお勧めの寝方は2種類あります。
本記事は、腰痛の際にお勧めの寝方が分かるヒントとなるように作成しています。併せて、病院と整骨院のどちらに行くべきかも解説しています。
最終更新日: 2024/5/16
Table of Contents
腰痛の際にお勧めの寝方は2種類
腰痛の際には、以下のような2通りの寝方が推奨されます。
- 仰向けで膝を軽く曲げて寝る
- 膝や股関節を軽く曲げて横向きに寝る
仰向けで膝を軽く曲げて寝る
膝の下にタオルなどを丸めて入れると、股関節や膝関節が軽く曲がります。この状態が、腰骨(腰椎)に最も負担のかからない態勢です。
膝や股関節を軽く曲げて横向きに寝る
横向きに寝るのも、腰痛の際には効果的な寝方です。その際には、両足の間に薄いタオルを挟むと効果的です。
腰痛では寝具も重要
突発的な腰痛ではマットレスの下に板を敷く
交通事故の腰椎捻挫やぎっくり腰のような突発的な腰痛では、ベッドのマットレスの下に板を敷いて急場をしのぎましょう。
柔らかい寝具は腰が沈むため、あまり推奨できません。自宅内に板が無い場合には、畳や床の上に薄い敷布団を敷いて寝るのも一法です。
慢性的な腰痛では固めの寝具
腰椎捻挫やぎっくり腰のような突発的な腰痛と異なり、慢性的に腰が痛い場合には、普段から寝具を選ぶことも重要です。
柔らかい寝具は腰が寝具に沈み込んでしまうため、腰にへ大きな負担がかかります。このため、腰痛持ちの人は、固めのマットレスや布団で寝ることを心掛けましょう。
腰痛は病院と整骨院どっちに行くべき?
整骨院と整形外科(病院や開業医)の違い
整形外科(病院や開業医)は、医師が診療する医療機関です。整形外科が取り扱うのは、手足と背骨の傷病や関節リウマチのような慢性疾患です。
医師になるには、大学の医学部に合格した後に最低でも6年間の厳しい勉強と臨床実習が必要です。医学部に合格するには、東京大学に合格するのと同等以上の学力が必要と言われています。
厳しい試験に合格した医師には、すべての医療行為を行うことが法律で許可されています。
整骨院は、柔道整復師が施術を行う施設です。整骨院が取り扱うのは、捻挫・打撲・挫傷(肉離れ)・骨折・脱臼に限られます。
柔道整復師になるには、高校卒業後に専門学校で3年間勉強して柔道整復師国家試験に合格する必要があります。
取り扱う領域が似ているので混同しがちですが、整形外科と整骨院は全く異なります。このため、交通事故診療においても、両者を混同すると思わぬ不利益を被る可能性があるので注意が必要です。
整形外科と整骨院は併用できない
健康保険を使う場合には、同じ傷病名で整形外科と整骨院を併用できません。どちらか一方にしか、健康保険が適用されないのです。
一方、交通事故で保険会社が治療費や施術料の支払いを承諾した場合には、整形外科と整骨院を併用することができます。
整骨院のメリット
数が多く、夜遅くまで営業しているため、通いやすいことが最大のメリットです。
交通事故では通院頻度が後遺障害の認定に影響を与えます。近くに整形外科が無いケースでは、整骨院に通うことも検討しましょう。
整骨院のデメリット
画像診断ができないので、症状や身体所見から類推して施術を行います。骨折、脱臼、靭帯損傷があっても気付かないケースもあります。
医療機関ではないので治療の幅が非常に限定されます。薬を処方できず、当然手術を施行することもできません。
また、自賠責保険では、整骨院での施術は整形外科への通院と同等とみなされません。このため、整骨院に頻回に通院するだけでは、後遺障害に認定されないことを知っておくべきでしょう。
結論:腰痛は病院に行くべき
整骨院にもメリットがありますが、診断能力や治療の幅を考えると、整形外科で腰痛の治療を行う優位性は揺らぎません。
交通事故に起因する腰痛では、整形外科受診が必須です。しかし、交通事故以外の腰痛であっても、整形外科で治療を受けることを強く推奨します。
交通事故の腰痛治療に関する疑問あれこれ
整骨院に行くと後遺障害に認定されにくくなる?
弊社は年間1000事案ペースで交通事故事案の相談を受けています。その圧倒的な事案数を分析すると、整形外科と比較して、整骨院の方が後遺障害に認定される可能性が低いです。
整骨院に行くと自賠責保険の後遺障害に認定されないわけではありません。しかし、整形外科にも通院してないと、後遺障害に認定される可能性はゼロです。
後遺障害認定には整形外科がベスト
同じ回数通院でも、整形外科と整骨院では後遺障害に認定される確率が全く異なります。
このため、近くに整形外科がある場合には、整形外科に通院することが望ましいでしょう。
近くに整形外科が無いケースでは整骨院でも問題ないですが、整形外科の併用は必須です。
【弁護士必見】医師が認めない整骨院通院は著しく不利
整形外科と整骨院の併用を認めていない都道府県医師会が多いです。このため、交通事故の診断書に整骨院に行くことを了承しない旨の記載のある診断書を散見します。
診断書に整骨院への通院を認めない旨の記載があると、後遺障害に認定される可能性は著しく低くなります。
交通事故が原因で発症した腰痛でお困りの事案があればこちらからお問い合わせください。
尚、患者さんからの医療に関するお問い合わせは固くお断りしています。医療に関しては主治医に、交通事故の後遺障害に関しては弁護士に相談してください。
まとめ
腰痛の際には、以下のような2通りの寝方が推奨されます。
- 仰向けで膝を軽く曲げて寝る
- 膝や股関節を軽く曲げて横向きに寝る
腰痛では寝具も重要です。交通事故の腰椎捻挫やぎっくり腰のような突発的な腰痛では、ベッドのマットレスの下に板を敷いて急場をしのぎましょう。
慢性的に腰が痛い場合には、普段から固めのマットレスや布団で寝ることを心掛けましょう。
腰痛では、病院と整骨院どちらに行くべきでしょうか。診断能力や治療の幅を考えると、病院で治療を受けることを強く推奨します。
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