鎖骨骨折のプレート固定はシビレが必発

投稿日:2020年6月20日 更新日:

鎖骨骨幹部骨折は偽関節になると厄介な骨折です。このため、大きく転位した骨折や、第3骨片を伴う骨折では、手術治療を選択することも多いです。

 

しかし、鎖骨骨幹部骨折では決定打となる術式がありません。主な術式には① プレート固定術 ② K-wireを用いた経皮的骨接合術 があります。

 

① プレート固定術はチタン製のプレートを用いて鎖骨をがっちり固定するので固定性は良好です。しかし問題点としては創周囲のしびれ、および筋萎縮が挙げられます。

 

創周囲にしびれが残るのは、アプローチの関係で鎖骨上神経という皮神経を必ず損傷するからです。このしびれはなかなか改善しないため、整形外科医の目線ではいわゆる後遺障害に該当すると考えています。

 

もし、鎖骨骨折に対するプレート固定を施行した事案で非該当になってしまったら、鎖骨上神経損傷によるしびれを主張して14級9号を認定してもえるように異議申し立てするべきだと思います。

 

一方、② K-wireを用いた経皮的骨接合術は低侵襲ではあるものの、固定性がイマイチなので刺入部からK-wireが抜けてきます。骨癒合が速いか、K-wireが抜けてくるのが速いかの競争になるので、主治医的にはあまり気持ちの良い術式ではありません。

 

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