生殖機能障害の考え方

投稿日:2020年1月11日 更新日:

事故をきっかけにして、生殖機能障害をきたすことがあります。数として最も多いのは、男性の脊髄損傷や頭部外傷などに随伴する生殖機能障害です。便秘、便失禁、畜尿障害、排尿障害などの膀胱直腸障害が該当します。

 

これらの胸腹部臓器の障害では、生殖器の障害ではなく脊髄や脳の障害の等級に含めて認定します。他の麻痺と含めて総合的に評価しますが、生殖機能単体では第9級に相当する症例が多いです。

 

一方、生殖器そのものの障害は、数的に言ってさほど多くありません。生殖器は体幹に位置するため、後遺障害を残すほどの外力が加わった場合には生命維持自体が難しいからです。

 

私は3次救急の病院に長く勤めていましたが、重篤な生殖器の外傷は不安定型骨盤骨折に付随することが多かった記憶があります。不安定型骨盤骨折は救命が難しいため、後遺障害が問題となる症例は少ないのです。

 

以上より、一般的に生殖機能障害が問題になる事案は脊髄損傷や頭部外傷が主体となるので、等級評価は四肢麻痺の程度がメインとなることがほとんどであると思われます。

 

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