外傷性頸椎椎間板ヘルニア

投稿日:2018年8月18日 更新日:

交通事故後にMRI検査で頸椎椎間板ヘルニアが認められた場合、当然のことながら事故との関連性が争点になってきます。つまり椎間板ヘルニアが交通外傷による急性期の変化なのか、事故前から存在していたものかどうかが問題になります。

MRIにおける外傷性の頸椎椎間板ヘルニアの特徴について記します。

力学的に頸椎椎間板の外側にはLushka関節が存在するため腰椎椎間板と比べれば安定しています。そのため大きな外力が加わらずにヘルニアを生じた症例では椎間板の変性が先立つことがほとんどです。つまりT2強調画像で椎間板が変性していない高信号像のヘルニアは外傷性の可能性があります。

またT2強調画像でヘルニアが高信号像を呈している場合、出血や浮腫といった急性期所見を見ている可能性があります。

椎間板以外の組織損傷、つまり棘間靭帯の損傷所見、椎体の骨挫傷、喉頭下軟部組織の腫脹像などが認められれば、頸椎に加わった外力が強かったという根拠になり、ヘルニアと外傷との関連が高くなると言えます。

しかし画像所見だけで外傷性のヘルニアかどうかを明確に区別することは現在のところ困難で、受傷時の物損の程度、受傷形態、症状経過から総合的に判断することが重要です。

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