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今週の交通事故関連の話題
以前にもお話しましたが、リウマチ治療は近年薬物治療の進歩で手術治療が減ってきたと言われています。しかしあるデータでは膝や股関節などの大関節の人工関節や頸椎の手術は減っていますが、手指や足部の手術はむしろ増えているようです。
その理由として、小関節の滑膜炎まで完全に抑えることのできない症例はいまだに多く存在するという事実と、患者さんが求める生活の質が昔より高くなっているという事実があると推測されます。手指の変形が進行すると、それに伴い日常生活動作が制限されてきますので変形の予防は重要です。
薬物治療を行い、手指の滑膜炎がない寛解の状態に持ち込めば、当然のことながら変形は出現しないのですが、先に述べたように小関節の滑膜炎まで抑えることが困難な症例がいまだに存在します。薬物治療を行っても手指の関節炎がコントロールできない場合、変形の進行予防には装具の装着が重要です。装具を装着し関節を適切な位置に矯正することで関節の拘縮も予防できます。
しかしながら装具装着は患者さんにとって面倒なことですし、まれに装着するとかえって痛くなるということもあります。装具治療を正しく行うには装具の知識が豊富な整形外科医と優秀な装具士の連携が必要です。薬物治療の進歩で関節リウマチの治療を行う医師が整形外科医から内科医へとシフトしていますが、まだまだ整形外科医の出番も多そうです。
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