交通事故コラム詳細

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2018.2.17

薬剤

交通事故診療で使用される疼痛治療薬について|後遺障害

 

今週の交通事故関連の話題

 

整形外科の分野でもリウマチ、骨粗鬆症治療薬など新薬は増えてきておりますが、本日は疼痛治療薬に関して説明します。

 

疼痛治療薬は交通事故の患者さんは当然恩恵を受ける方は多いのですが、変形性関節症などの関節疾患から腰痛症などの脊椎疾患まで適応となる患者さんの数は計りしれません。

 

以前疼痛治療薬は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれる“ロキソニン”、“ボルタレン”などの薬しかありませんでした。しかしNSAIDsには消化性潰瘍や長期使用で腎機能障害などの合併症を生じることもありますし、そもそもNSAIDsだけで疼痛を十分にコントロールできない患者さんも多くおられました。

 

そこでさらなる疼痛治療のために、最近使用できる薬剤が増えてきました。代表的な薬剤は以下の3種類です。

 

①弱オピオイド

②プレガバリン

③デュロキセチン

 

  • は癌性疼痛に対しては、長く使われてきましたが、最近になり整形疾患に対しての適応が認められ、多く使われるようになってきました。
  • はもともと、ガバペンチンと抗てんかん薬が神経障害性疼痛に対して、効果があったため、類似薬として開発された経緯があります。
  • はSNRIという抗うつ薬として開発された薬剤ですが、鎮痛効果があるということが分かり、疼痛治療薬として適応拡大されました。

 

これらの薬剤は当然副作用もありますが適切に使用することで、その恩恵を享受できる患者さんは明らかに増えていると思います。

 

 

 

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