富士山を虫眼鏡では見れない

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先週の脊椎レントゲン検査の捕捉です。

 

MRIの方が脊椎レントゲン検査よりも上位検査だとおもわれているフシがありますが、実臨床の感覚ではそうとも言い切れません。前述したように、脊椎レントゲン検査がMRI検査と比べて有利な点は、動態撮影ができる点です。

 

それ以外にも、そもそも論として脊椎レントゲン検査とMRIでは「見ているもの」が違います。MRIでは形態よりも「質」を重視する場合に有用です。具体的には骨・軟部組織内の炎症所見などです。

 

一方、レントゲン検査では、骨組織の形状を見るのに適しています。例えば骨折の診断・治療を行う場合、MRIだけでは骨の形状を正確に把握することが困難なので、レントゲン検査が必須となります。

 

ときどき、レントゲン検査は不要だからいきなりMRIを撮ってくれという患者さんがいます。私は「虫眼鏡で富士山を見ることはできないでしょう? それと同じでレントゲン検査とMRIは用途が違うからレントゲン検査も必要なんです」と言うようにしています。

 

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