反論意見書に対する考え方

投稿日:2017年5月20日 更新日:

ときどき、交通事故訴訟事件で損保会社側で提出してきた意見書に対する反論意見書を依頼されることがあります。被害者の主治医が非常に協力的であれば、反論意見書を書いてもらえる場合もありますが、ほとんどの場合は、主治医が争いに巻き込まれることを嫌がって反論書を作成してもらえません。

 

このようなケースでは損保会社は顧問医の意見書を証拠として提出してきます。その内容は判で押したように損保会社の主張をそのまま記載してきます。内容は被害者に不利なものがほとんどです。例えば、先日拝見した損保会社側顧問医の意見書は下記のごとくでした。

 

・自賠責の等級は間違ってはいないが、労働能力喪失率はほとんど無い
・治療期間が長期化したのは心理的要因、加齢性の要因によるものであり、すべて事故によるものは50%である

 

直接被害者を診察したわけでもないのに、具体的な数値まで意見書に記載しているのには驚きますが、もちろんこれらの主張に明白な根拠があるわけではありません。そこで、顧問医の意見書に対する反論意見書を作成するのですが、こちらは論文に準拠して理論武装して論破していきます。

 

損保側の顧問医の中には臨床経験が少ない、もしくはすでに現役を退いている医師が少なくありません。これらの医師による損保側に偏った独善的な意見書に対して、客観的な立場から公正な意見書を作成するように心掛けています。この際に重要なのは、きちんとした資料を準備して、公正な立場で論じていくことであると考えています。

 

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