Table of Contents
交通外傷の診断書
先日、日経メディカルという医師用のポータルサイトで「 交通外傷の診断書はどう書く? 」というコラムがありました。この手の記事は医師目線であるため、交通事故実務にはそぐわない内容である可能性があります。
日経メディカルは医師の間ではそこそこ影響力のある媒体なので、変なことが書かれていると嫌だなと思って内容を確認してみました。恐る恐る読むと、可も無く不可も無くの内容だったので少し安心しました。
なぜ、このようなことを話題にするかと言うと、本当にひどい対応をする医師が後を絶たないからです。交通事故実務に対して無知だと言ってしまえばそれまでなのですが、二次的被害と言っても過言ではないほど劣悪な診断書を作成する医師が後を絶ちません。
特にこの傾向が顕著なのはベテランの開業医です。勤務医の場合には機械的に必要最小限の記載に留める医師が多いため、プラスポイントにはならないまでもマイナスポイントが少ないことが特徴です。
一方、開業医の場合は、①交通事故実務に疎い ②自らの診療行為を正当化するツールとみなしている という問題点のため、被害者にとっては公正さを欠く診断書となることが多いです。
私は被害者側にも保険会社側にも立たない中立的立場なのですが、客観的にみて、ひどい診断書のために損害を被っているのは、圧倒的に被害者側である印象です。
ひどい診断書を作成するのは偏った医療を行う医師に多い印象ですが、患者さんが自分の主治医の力量を知ることは難しいことが問題点だと感じています。