医療鑑定の依頼を検討している方にとって、最初に気になるのは「費用」ではないでしょうか。
医療鑑定は、交通事故、労災事故、遺言能力の確認などで利用されます。そして、料金体系や相場は、依頼内容によって大きく異なります。
「具体的にいくらかかるのか」「どんな項目が費用に含まれるのか」など、明確な情報を知りたいという方も多いことでしょう。
本記事では、医療鑑定にかかる費用の内訳や相場、さらに料金を抑えるコツまで、幅広く解説しています。
初めて医療鑑定を利用する方でも、安心して理解できる内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
最終更新日:2026/2/22
Table of Contents
医療鑑定の費用相場とは?
医療鑑定の代表的な相場
医療鑑定の費用は、依頼内容や専門性、医療鑑定の種類、医療鑑定機関によって異なります。
一般的な相場として、例えば医師意見書作成であれば、約20~30万円(税抜)程度が必要とされています。

医療鑑定の費用を決定する要因
鑑定内容や専門分野によっては、費用がさらに高額になるケースもあります。医療鑑定の費用を決定する主な要因として、以下が挙げられます。
1. 診療科目の専門性
心臓血管外科や呼吸器外科など、高度な専門知識を要する分野では、追加料金が発生することがあります。
2. 鑑定の複雑さ
精神科など、事案の内容や必要な調査の深度によって費用が増加することがあります。
3. 納期の緊急性
短期間での納品を希望する場合は、追加料金がかかる場合があります。
具体的な医療鑑定の費用明細
医師意見書の費用体系(税抜)
概要 | 価格 |
整形外科 | 23万円 |
脳神経外科、脳神経内科 | 29万円 |
耳鼻科、眼科、歯科など | 29万円 |
精神科 | 31万円 |
訴訟加算(整形外科) | 4万円 |
訴訟加算(その他の科) | 1万円 |
多部位加算(3部位以上) | 3万円/数 |
特急対応加算 | 2万円 |
難事案加算 | 6万円~ |
反論意見書 | -5万円 |
医師意見書の作成に必要な費用は、基本料金をベースとして、以下の要素で変動します。
交通事故による外傷は、整形外科の日常診療であることから、基本料金での対応が可能です。
一方、整形外科以外の診療科では、交通事故による外傷は比較的稀です。このため、専門医を確保するための追加料金が発生します。
1. 訴訟事案に対する加算
訴訟事案においては、
✓ 依頼者の主張に対する医学的整合性の確認
✓ 相手側の準備書面や医師意見書に対する反論
✓ 主張を医学的に裏付ける医学論文(エビデンス)の渉猟
など、医師意見書の作成に緻密な準備と大きな労力を要することから、追加料金が発生します。
2. 弁護士特約無し事案に対する割引
弁護士特約が無い場合には、被害者の金銭的負担を軽減するために割引対応を行います。
特に、顧問契約を締結いただいている法律事務所様の事案では大幅な割引が可能です。
また、弁護士特約の利用に際して、事前の見積書の提出が必要な場合にも迅速に対応いたします。
3. 納品時期による加算
通常は医師意見書の初稿提出までに、約3~4週間の期間を要します。一方、特急対応の場合には、7営業日以内に納品いたします。
<参考>
画像鑑定の費用体系(税抜)
概要 | 価格 |
基本料金(通常) | 8.8万円 |
基本料金(単純) | 7万円 |
基本料金(複雑) | 12.8万円 |
訴訟加算 | 2万円 |
多部位加算(3部位以上) | 1万円/数 |
特急対応加算 | 2万円 |
電子化加算 | 5,000円 |
顧問契約有り | -1万円 |
画像鑑定報告書の作成に必要な料金は、基本料金をベースとして以下の要素で変動します。
1. 画像検査の分量
- 単純(単純X線像のみの事案)
- 通常(1部位のMRI)
- 複雑(複数部位のMRI、長期間にわたる複数回の検査)
2. 訴訟事案に対する加算
訴訟事案においては
✓ 依頼者の主張に対する医学的整合性の確認
✓ 相手側の準備書面、医師意見書、画像鑑定などの確認
✓ 鑑定医師の精神的負担
など、画像鑑定報告書の作成に緻密な準備、大きな労力、精神的負担を要することから、追加料金が発生します。
3. 納品時期による加算
通常は画像鑑定報告書の初稿の提出までに約3週間の期間を要します。一方、特急対応の場合には、7営業日以内に納品を行います。
4. 電子データではない事案に対する加算
フィルム等の画像検査の場合は、弊社内で電子化する業務が発生するため追加料金が発生します。
尚、クラウドサービスを通じて、電子化した画像データを追加料金内で提供します。
5. 顧問契約による割引
顧問契約を締結いただいている法律事務所様の事案は、一律所定の値引きをいたします。
<参考>
遺言能力鑑定の費用体系(税抜)
遺言能力鑑定(没後)
概要 | 価格 |
事前審査 | 128,000円 |
本鑑定 | 350,000円 |
遺言能力鑑定(生前)
概要 | 価格 |
事前審査 | 39,000円 |
本鑑定 | 400,000円 |
本鑑定とは別途で、没後・生前とも事前審査が必須です。また、本鑑定に進まない場合にも、事前審査費用の返金は致しかねます。
<参考>
等級スクリーニング®の費用体系(税抜)
等級スクリーニング®は、自賠責保険の認定基準を熟知した各科専門医が、後遺障害等級が認定される可能性を判定するサービスです。
弊社では年間1000事案の圧倒的なデータ量がベースにしているので、自賠責保険の判断に近い判定が可能です。
また整形外科や脳神経外科以外の科の等級スクリーニング®も実施可能です。等級スクリーニング®結果は、レポート形式でご報告します。
概要 | 価格 |
整形外科4部位まで | 48,000円 |
整形外科5部位以上 | 58,000円 |
脳神経科 | 48,000円 |
他科 | 58,000円 |
精神科 | 63,000円 |
2科 | 79,000円 |
3科 | 98,000円 |
特急対応加算 | 20,000円 |
難事案による加算 | 12,000円 |
弊社にとって、等級スクリーニング®を実施する直接的なメリットはほとんどありません。
しかし、弁護士業務の効率化を第一に考えてサービスを提供しています。弁護士特約の無い事案では、弊社所定の割引もございます。
<参考>
【等級スクリーニング®】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定
意見書作成可否調査の費用体系(税抜)
概要 | 価格 |
整形外科 | 63,000円 |
脳神経外科 | 63,000円 |
他科 | 68,000円 |
精神科(通常) | 72,000円 |
精神科(難事案) | 80,000円 |
追加質問 | 27,000円 |
特急対応加算 | 20,000円 |
難事案による加算 | 12,000円 |
訴訟では、医学的に反論不可能な事案が散見されます。また、何を争点にすればよいのか判断に悩むケースもあります。
また、相手側から医師意見書が提出された場合、どこに医学的な矛盾点があるのかを的確に判断する必要があります。
このため訴訟事案に関しては、意見書作成可否を判断するための依頼前調査(意見書作成可否調査)を必須とさせていただいています。
難しい事案であっても、各領域の専門医が医証を精査することで、争点の明確化や反論の糸口を見つけ出すことが可能なケースが多いです。
医療鑑定における費用比較のポイント
医療鑑定は、いずれも高額なサービスです。このため、費用対効果を考えながら、どの医療鑑定を利用するのかを検討する必要があります。
最も多いのは、医師意見書と画像鑑定の選択でしょう。医師意見書はどのような事案でも対応可能ですが、高額というデメリットがあります。
一方、画像鑑定は、画像所見が争点になっている事案において、コストパフォーマンスの高さを発揮します。
デメリットは、画像所見しか主張できないため、事故との因果関係や治療経過が問題になっている事案では効果がない点です。
医師意見書か画像鑑定のどちらが望ましいのかの判断は、医学的な内容に踏み込んで考える必要があるため、医師以外にはハードルが高いです。
この問題を解決するため、弊社では等級スクリーニング®を提供しています。等級スクリーニングは、レポート形式で回答を提示いたします。
<参考>
【等級スクリーニング®】後遺障害認定と対策を精査|医療鑑定
医療鑑定の費用を抑えるためのヒント
初回無料のサービス一覧
弊社では、整形外科と脳神経外科の交通事故と労災事故において、以下のような無料サービスを提供しております。
- 等級スクリーニング®(初回のみ)
- 意見書作成可否調査(初回のみ)
- 画像鑑定の無料簡易読影
等級スクリーニング®のすすめ
初めて依頼いただく法律事務所様には、整形外科と脳神経外科の交通事故事案・労災事案に限り、無料で等級スクリーニング®を提供しています。
尚、弁護士特約を利用できる事案では、初回無料特典を次回の事案に繰り延べることも可能です。繰り延べる期間に制限はございません。
画像鑑定の無料簡易読影
画像鑑定は費用がかかるため、後遺障害診断書に記載されている症状を証明しうる所見があるかが重要なポイントです。
弊社ではすべての事案で、症状の原因となる画像所見の有無についての無料の簡易読影を行っています。
各科専門医が、各種の画像検査を簡易的に読影して、画像所見の有無についてメールにて簡潔にお知らせいたします。
無料簡易読影の結果、画像鑑定に進むことを断念しても、この段階では費用が発生しません。
無料の簡易読影を行う理由は、クライアントとの長期的な信頼関係構築、および画像鑑定の中立性担保が目的です。
クライアントに無駄な出費をさせないことは、弊社にとっても大きなメリットだと考えています。
医療鑑定の費用でよくある質問
医療鑑定とは何ですか?
医療鑑定とは、異議申し立て、遺産相続争い、医療訴訟などで専門的な医学知識が必要な際、専門医が第三者の立場から意見する手続きです。
医療鑑定の加筆修正は対応可能ですか?
医療鑑定の医学的信用性を棄損しない範囲で、加筆修正が可能です。弊社では、初稿提出後の加筆修正の要望に対応しています。
医療鑑定は書面でもらえますか?
医療鑑定の結果は、書面として提供されます。専門医がカルテや医療画像を精査して、医師意見書、画像鑑定、遺言能力鑑定書を作成します。
医療鑑定のアフターサービスはありますか?
弊社の医療鑑定サービスでは、追加質問(2回まで)、異議申し立てが通らなかった場合の分析などのアフターサービスを無料で提供しています。
医療鑑定の費用相場はいくらですか
一般的な医療鑑定の費用相場は、意見書作成で20万〜50万円程度で、裁判所鑑定では50万〜100万円を超えることもあります。
医療鑑定費は、難易度や資料量、専門分野により大きく異なります。画像解析や追加意見が必要な場合は別途費用が発生することがあります。
費用は誰が負担しますか
私的鑑定では依頼者が負担します。裁判所鑑定では原則として申立人が予納し、最終的には判決内容に応じて当事者間で負担割合が決まります。
着手金は必要ですか
多くの会社で、着手時に全額または一部前払いが求められます。医師は資料検討に時間を要するため、原則返金不可とされることが一般的です。
契約前にキャンセル規定を確認することが重要です。尚、弊社では、着手金をいただいておりません。
追加費用が発生することはありますか
初稿提出後に、大幅な内容変更を依頼する際には、追加費用が発生するケースが多いです。
弊社では、追加費用が発生しないように、依頼者と検討項目を入念に擦り合わせてから、医師意見書を作成しています。
分割払いは可能ですか
弊社では、分割払いに対応しておりません。
費用は成功報酬型ですか
医療鑑定は医学的意見の提供が目的であり、結果保証ではありません。倫理的な観点からも、成功報酬型は原則として採用されません。
鑑定医の専門性で費用は変わりますか
専門性が高い分野や希少な専門医の場合、費用は高額になる傾向があります。また教授職経験者は、実績により報酬水準が異なることがあります。
まとめ
医療鑑定の費用は、依頼内容や専門性、納期などで異なり、一般的には17~30万円(税抜)程度です。
専門的診療科目や複雑な事案、訴訟対応では追加料金が発生することもあります。
一方、弁護士特約がない場合には割引が適用されることもあります。画像鑑定や遺言能力鑑定などのサービスには独自の料金体系が存在します。
また、特急対応や顧問契約による割引も費用に影響します。等級スクリーニング®を活用することで、無駄な費用を抑えることが可能です。
お困りの事案があればこちらからお問い合わせください。尚、初回の法律事務所様は無料で等級スクリーニング®を承ります。
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