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2024.12.28

肝炎給付金

C型肝炎訴訟の泣き寝入り要因とその対処法|医師意見書の有効性

C型肝炎訴訟において、泣き寝入りしてしまう人は少なくありません。その背景には、カルテなどの証拠集めの難しさが挙げられます。

 

本記事では、C型肝炎訴訟での泣き寝入りの要因を明らかにして、それを防ぐための具体的な対策を解説しています。

 

 

最終更新日: 2024/12/29

 

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C型肝炎訴訟で泣き寝入りする原因

泣き寝入りの原因とその背景

C型肝炎訴訟において、泣き寝入りが発生する主な原因は、感染経緯や投与製剤の証拠不足です。特に、投与から長期間が経過している場合、カルテの紛失や破棄により、証拠が得られないことがあります。

 

また、手続きの複雑さや専門知識の不足から、適切な対応が取れず、訴訟を断念するケースも見られます。

 

 

C型肝炎訴訟ではカルテが最も重要

訴訟において、カルテは投与事実を証明する最も重要な証拠です。カルテには、使用された製剤の種類や投与日時、投与量などの詳細が記録されています。

 

これらの情報は、感染経緯を明確にし、因果関係を立証するために不可欠です。しかし、長期間の経過によりカルテが廃棄されている場合、他の証拠や医師意見書などで補完する必要があります。

 

 

<参考>
【厚生労働省】C型肝炎ウイルス検査受診の呼びかけ(フィブリノゲン製剤納入先医療機関名の再公表について)

 

 

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C型肝炎訴訟の泣き寝入りを防ぐための対策

カルテ入手を最優先する

訴訟において、カルテは投与事実を証明する重要な証拠となります。しかし、投与から長期間が経過している場合、カルテが廃棄されていることもあります。

 

そのため、早急に医療機関に問い合わせ、カルテの有無を確認することが重要です。カルテが存在しない場合でも、手術記録や看護記録など、他の医療記録が残っている可能性があります。

 

これらの記録も証拠として活用できるため、幅広く情報収集を行いましょう。

 

 

当時の主治医の証言

カルテがない場合、当時の主治医や医療スタッフの証言が重要な証拠となります。彼らの証言により、投与の事実や治療の経緯を明らかにできる可能性があります。

 

しかし、時間の経過とともに記憶が曖昧になることもあるため、早めに連絡を取り、協力を依頼することが求められます。また、医師の協力を得るためには、丁寧な説明と理解を求める姿勢が重要です。

 

 

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特定製剤を投与された病院の診断書

投与を受けた病院からの診断書や証明書も、重要な証拠となります。病院の記録や在籍していた医師の証言を基に、診断書を作成してもらうことで、投与事実の立証に役立ちます。

 

ただし、病院側が協力的でない場合もあるため、弁護士など専門家の助言を得ながら進めることが望ましいです。また、診断書の内容が具体的で詳細であるほど、証拠としての価値が高まります。

 

 

保険会社に提出した診断書

過去に保険会社に提出した診断書や医療記録も、証拠として活用できます。保険申請時の書類には、治療内容や使用された薬剤の情報が含まれていることが多いです。

 

これらの診断書を再度入手して、証拠として提出することが有効です。保険会社に連絡し、当時の記録の提供を依頼しましょう。ただし、保管期間が過ぎている場合もあるため、早めの対応が必要です。

 

 

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医師意見書という選択肢

C型肝炎給付金訴訟では、カルテが残っていないケースが多いです。そのような状況では、カルテがない状況でC型肝炎感染の因果関係を立証する必要があります。

 

この場合、第三者の医師による「医師意見書」が役立つ可能性があります。医師意見書では、過去の病歴を詳しく分析し、フィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤の使用が推測された根拠を示します。

 

尚、医師意見書を作成する医師は、C型肝炎の専門知識を持つ、日本肝臓学会認定専門医に依頼することが推奨されます。お困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

<参考>

 

 

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Traffic accident patient

 

 

C型肝炎訴訟の泣き寝入りでよくある質問

C型肝炎訴訟とはどのような訴訟ですか?

C型肝炎訴訟は、特定の血液製剤(フィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤)の投与によりC型肝炎ウイルスに感染した患者やその遺族が、国に対して損害賠償を求めるものです。

 

 

C型肝炎の給付金がもらえない人はなぜもらえないのでしょうか?

給付金が受け取れない主な理由は、感染原因が特定の血液製剤の投与以外(例:輸血や注射針の使い回し)である場合や、必要な証拠書類の不足です。

 

 

C型肝炎の救済金はいくらですか?

給付金の額は、症状に応じて以下のとおりです。

 

  • 慢性C型肝炎の進行による肝硬変・肝がん・死亡:4,000万円
  • 慢性C型肝炎:2,000万円
  • 無症候性キャリア:1,200万円

 

 

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まとめ

 

C型肝炎訴訟で泣き寝入りが起きる主な原因は、証拠不足です。特にカルテの紛失は深刻で、投与製剤の事実証明が困難になります。

 

最優先の対策として、カルテや手術記録を確認して、主治医の証言や病院の診断書も活用する必要があります。

 

また、医師意見書を利用することで、因果関係の立証が可能です。弁護士や専門家に相談しながら、早めに対応することが重要です。

 

C型肝炎給付金請求訴訟で、お困りの事案があれば、こちらからお問い合わせください。

 

 

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