日経メディカルの連載コラム(隔週連載)に、弊社代表 濱口裕之の記事が掲載されたのでお知らせいたします。
最終更新日:2024/3/12
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人身傷害保険についてのコラム記事
今回の日経メディカルの連載コラムは、自動車保険に附帯されている頻度の高い人身傷害保険についての話題です。
濱口裕之の「治療だけで終わらせない交通事故診療」第56回
「人身傷害保険」は医師にはデメリットばかり?
人身傷害保険とは
人身傷害保険とは、自賠責保険から支払いを受けられないケースでも、運転者や同乗者がケガをすると保険金が支払われる保険です。
自賠責保険から支払いを受けられないケースの具体例として、被害者の過失割合が7割以上だったり、相手側が無保険の場合が挙げられます。
人身傷害保険は医療機関側にデメリットが多い
人身傷害保険では、保険会社から健康保険利用を強制されます。医療機関の立場では、煩わしいことが多い交通事故診療を、健康保険で対応するのは割に合いません。
このため、治療内容が変わらないのに、収益性が劣る健康保険を半強制されてしまう人身傷害保険は、医療機関から評判が悪いです。
<参考>
【医師が解説】自損事故で後遺障害が認定されるポイント|交通事故
人身傷害保険での健康保険使用はあくまでも努力義務
人身傷害保険は煩わしいことが多いものの、医療機関としても以下のケースでは人身傷害保険を受け入れざるを得ません。
- 自損事故
- 被害者の過失割合が大きい
- 加害者が対人賠償保険の使用を拒否する
- 相手側が無保険
このような場合でも、人身傷害保険の健康保険利用は、あくまでも被害者の「努力」規定である点には注意が必要です。
任意保険会社の建前ですが、人身傷害補償保険では被害者の「意思に基づいて」交通事故診療で健康保険を使用しています。
もちろん実務上は、健康保険を使用する方が被害者にもメリットが大きいため、ほとんどの人は健康保険使用を選択します。
医療機関としては苦しい立場ですが、被害者である患者さんとの今後の関係性も含めて対応せざるを得ないでしょう。人身傷害保険の扱いは悩ましいですね。
詳細は日経メディカルを参照してください
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