自賠責審査の実情

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先日、東北地方某県の自賠責の審査医師とお話する機会がありました。この医師は某大学医局の指示で、保険会社に毎月1回出張しているそうです。

1回の出張は2時間で40人ほどの審査をするそうです。1時間あたり20名ほどのペースになるので、相当な審査スピードが求められます。時間内に終わる必要があるため、業務内容としては相当しんどいそうです。

このペースで初見の被害者の画像所見を読影していくことは極めて困難です。私の新患外来はかなり速い方ですが、さすがに1名あたり3分では何もできないと思います。

人間の能力を超えたペースでの審査となるので、当然取りこぼしが発生することが予想されます。ときどき妙な等級通知を見かけますが、このような内情なら仕方無いと感じました。

割けるマンパワーの割に自賠責はよくやっていると思いますが、膨大な数の交通事故患者さんが居るので100%完璧な審査は現実的ではないと思います。

システム上、自賠責の審査からある一定数がこぼれ落ちることは避けられないですが、そのような被害者を救うことが私たちの使命のひとつだと考えています。

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