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医師意見書では日本語の医学論文を
顧問先の法律事務所様から、意見書の作成を求められるケースが多いです。やはり被害者の方の利益を最大限確保するためには、医学的根拠に基づいた資料を提出する必要があるからです。そこで私たちは、意見書を作成する際に、客観的な資料を添えることを心掛けています。
具体的には、被害者の方の画像所見および参考文献の添付です。ここで問題になるのが参考文献です。通常、私たち医師が、学会で発表したり論文を投稿する際には、日本語での論文よりも英語論文を重視します。何故なら、日本語で医学論文を書いても、読んでもらえるのは日本人だけです。
しかし、英語で医学論文を投稿すると、読んでもらえる対象は世界中に広がります。このため、日本語の論文はあまり重要視されず、基本的には「医学論文=英語の論文」という図式が成り立ちます。日本語で論文を書いても、医学界ではほとんど評価されません。
最近では、医学会への影響度を測るインパクトファクターという指数の高い有名医学誌にアクセプトされなければ、医学博士と認めない大学も多いほどです。最新の知見を提示する場合には、意見書にも英語の論文を添付したいところです。
しかし、意見書の内容を判断するのは医師ではありません。ただでさえも難解な医学論文が、英語で書かれていると訳が分からなくります。このため、少し古い医学論文にはなりますが、できるだけ日本語で書かれた医学論文を添付するように心掛けています。
医師意見書はメディカルコンサルティングまで
メディカルコンサルティング合同会社は、医師が代表をつとめる会社としては業界最大手です。全国約130名の各科専門医と、年間約1000例の交通事故事案に取り組んでいます。
交通事故でお困りの事案があれば、こちらからメディカルコンサルティング合同会社までお問い合わせください。
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