骨挫傷の後遺症を非該当にしない対策

投稿日:2022年2月12日 更新日:

骨挫傷は、自賠責保険の後遺障害認定では忌避される傷病名かもしれません。その理由は、骨挫傷=非該当という等式が成り立っているからです。骨挫傷は永続する後遺障害の原因とはみなされていないのです。

 

骨挫傷とは、外部から大きな衝撃が加わった結果、骨の内部に浮腫や出血を併発している病態と言われています。骨挫傷はMRIが広く普及したことによって生まれた概念で、私が医師に成り立ての頃は一般的とは言い難い傷病名でした。

 

骨挫傷の病態や定義もには、ややあいまい点があります。このため、単純X線像で骨折をみとめない不全骨折の症例が、骨挫傷として扱われているケースさえあります。

 

さて交通事故の実務では、後遺障害診断書に「骨挫傷」という傷病名が付いている場合には注意が必要です。なにしろ審査側は骨挫傷というフレーズに忌避感を抱いているのか?と思うほど、非該当率が上昇するからです。

 

もちろん骨挫傷そのものは、MRIの経時的なフォローで消失する症例が多いです。このため骨挫傷では後遺障害は残存しないという単純な結論に至るのでしょう。しかし実臨床にはいろいろなパターンがあります。

 

骨挫傷と言えども、疼痛が残存する症例が一部に存在するのも事実です。このような症例では、打撲や捻挫といった骨挫傷以外の傷病名の付与が必要です。骨挫傷単独では等級認定可能性はゼロだからです。

 

 

文責: メディカルコンサルティング合同会社 代表医師 濱口裕之

 

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