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2022.1.15

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四肢の醜状障害は自賠責と労災で診断基準が異なる

四肢の醜状障害には14級と12級がありますが、自賠責と労災では認定基準が異なります。労災基準では対象となる部位は、上肢または下肢の露出面です。具体的には上肢では手部をふくむ肘関節以下、下肢において足背部をふくむ膝関節以下となります。

 

このため労災基準では、遊離皮膚移植の際に大腿部から採皮しても採皮部が醜状障害に認定されることはありません。一方、自賠責基準では上肢では手部をふくむ肩関節以下、下肢において足背部をふくむ股関節以下が対象部位となります。

 

下肢においてはビキニライン以遠になるので、遊離皮膚移植の際に大腿部から採皮すると、採皮部は醜状障害に認定される可能性があります。実臨床においては、遊離皮膚移植は大腿部もしくは腹部から採取されるため、両者の認定基準の違いは重要です。

 

12級にかんしても自賠責と労災で診断基準が異なります。労災基準では両上肢または両下肢の露出面に、1/2程度以上の醜状を残すものを第12級に準用します。

 

一方、自賠責認定基準では両上肢または両下肢に、手のひら3個分以上の醜状を残すものが12級に相当します。面積的にはほぼ同じと考えてよいですが、自賠責認定基準の方が認定対象部位が広範囲に及ぶことに注意が必要です。

 

文責:メディカルコンサルティング合同会社 代表医師 濱口裕之

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